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書物編 4
図書館の本は、全てコードを付けられて管理されていたため、目的の本を探すのは簡単だった。
「これか……」
俺は空虚な空間に声を発しながら、目的の本を手につぶやいた。
それは、この家がゆうしている全ての競走馬の目録だ。
どのようなレースに出場し、何戦何勝したか、どのような両親から生まれ、子はどうなったかなどなど。
考えられる限り全てのデータが掲載されている。
そのため、全25巻、約1万ページに及ぶ量がある。
「さて、探しますかな」
目的の馬の名前と年代は判明している。
あとはその前後を探すだけだ。




