第10話 1日1回のモンスター製造建造物製造
邪教の村には家が数軒立ち並んでいる。
ゴブリンとオーク達が基本的に使っていて、とはいえ10人なのだが、スライム3体は外で暮らしている。
1軒だけ村長の家みたいな所があった。
俺とゴブリン族のブブリンとブラックスライムのデルファルドさんとドワーフ族のチャカルールと、最後に骸骨剣士のライジュウさんで会議を開く事にした。
まず、大きな机の上に、銀色に輝くダンジョンコアを設置する事にした。
「元、このダンジョンコアの所有者として教えるが、素材は沢山与えれば与える程、良いモンスターが当たる。建造物は選べるシステムだがな」
「モンスターはガチャ要素で、例えば病院が欲しいなら、病院に必要な素材が必用という事になる。集める楽しみもあるじゃろう、情報はダンジョンコアに表示される」
「ありがとうございます。ライジュウさん、さてと、素材って言ってもな、何もないしな」
「そういえば、盗賊の死体ってどろどろになってるけど、埋葬したところから掘り起こして素材にしちゃいえばいいんじゃないの」
ブブリンがさらっととんでもない事を呟いてくれた。
「それにしよう」
それから数時間かけて、土に埋まったブラックスライムの粘液で液状化していたりばらばらになった盗賊の死体をせっせと、ダンジョンコアに吸収させた。
ちなみに、ダンジョンコアが吸収する時は、ブラックホールのように吸い込んでくれた。
ダンジョンコアが赤く光始めた。
「これで今日の分のモンスターガチャを引けるはずだ。素材の量で良いモンスターが出る確率が上がってくるが、人間という媒体は結構レアだから、それも数もすごかったしのう、良いモンスターが出るじゃろう」
「凄くワクワクするなぁ、子供の頃にガチャガチャなんてよくやったけど、こういうモンスターガチャは初めてだしな、やってみるか」
ブブリンもデルファルドさんもチャカルールも目を輝かしていた。
手に汗を握り。
俺はスイッチを押すようにしてダンジョンコアを押した。
ダンジョンコアが鈍い光を発した。
目の前に白い何かが生まれた。
しばらくすると光が収まっていく。
そこに立っていたのは、ドラゴンと人間の子供を融合させたようなモンスターであり。
顔は人間の姿なのだが、尻尾がドラゴンで、手足がドラゴン。
「ドラゴンヒューマンだな」
ライジュウさんが呟いた。
「それも希少種だな、名前が表記されているぞ」
鑑定を発動させてみると。
【ドラゴンヒューマン族 デラゴン】
種族と名前しか表示されない。
歴史も、どういった奴なのかも表示されないのはきっと製造されたからなのだろう。
そいつはこちらを上目遣いで見てきた。
どうやら女性のようで、胸は鱗に包まれていたが、ちゃんと小さな膨らみがあった。
「ご主人様なのですか?」
「ああ、ルボロスだ。教祖と呼んでくれ」
「では、教祖様、わたくしは何をしたら良いでしょうか」
「そうだな、デラゴン、村で楽しく過ごしたらいいよ、必要な時に頼みたい仕事とか割り振りするから」
「そうでありますか、そうさせて頂きますわ」
デラゴンは楽しそうに村長の家のようなところの壁を開けて、新しい人生でも始めるように歩き始めていった。
「さてと、次は建造物だが、ここを押すと、お、色々と表記されてるな。この中で一番必要そうなのは、畑だよな」
「畑に必要な素材は、土だけみたいだな、そうすれば勝手に耕されるような畑が生まれるはずだ」
「ライジュウさん色々と教えてくださいよ」
「もちろんだ」
「よし、ブブリン、チャカルール、デルファルドさん、バケツをもって土を集めるぞ」
その場がげんなり感に包まれたのは暗黙の了解であった。
それから3時間かけて土を集めてはダンジョンコアに吸収させまくった。
その結果。一軒家が収まるくらいの畑を1設置する事が出来た。
しかも水やりもしなくても耕さなくても雑草も生えず。種を植えれば作物が育つという超便利機能の畑が生まれた。
ただし問題がある。
種がないという事だ。
「物などは今のダンジョンコアレベルでは製造できないな、ダンジョンコアはレベルアップするんだが、モンスターを製造し続けたり、建造物を建造し続けるとレベルが上がる。それを期待するしかないが、種くらいなら近くの村やらで買えるだろう?」
「そうだな、問題は俺にはお金がないという事だ。両親は俺には金はくれない、いつか冒険者になって自分で稼げってさ、お小遣い程度はもらえる事はあるが、種を沢山購入できるレベルではないなー」
「だけど、教祖様にはある方法があるのですなぁ」
ブブリンがくっくと笑う。
「そうだ。俺には邪教スキルとして人の光を見る事が出来る訳だ。つまりだ。占い師みたいな事が出来るんだよ、さてと、チャカルール、村に行くぞ!」
「うん!」
「ぼくも行きたいけど、人間の村に行けば討伐されるからやめとくよ、くー教祖様のご活躍が見たかったなぁ」
「ごめんなぁ、ブブリン、種を期待していてくれ」
まだ太陽は空高く登っていた。
お昼の時間を表していた。食事は適当にその辺に実っていた果物を食べ歩きながら進んだ。
デルファルドさんとライジュウさんは村長宅のような所で、くつろいでいたようだったし。
あの2人は物凄く強いから何から何まで心配する事はないだろうと思った。




