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絶望の果て  作者: 馨
95/103

95話 愉楽を極めし者


「Frozen cage」

バキンッ

魔力を込めた冷気でフルットが一瞬で氷漬けにされる。


「エグいなあ。身動き取れんやんけ!」

余裕ね。拘束した時点で普通は死ぬのだけれど・・・やはり魔装でガードしているのか。それなら。


「Dimension spirit」

ズババババババババッ

空間を切り裂き氷ごと切断。バラバラになり光になって消えていく。


「ちょっ!バラバラやんけ!何してんねん!」

!!? 上!

見上げると


「怖いなあ。○○○無事で良かったわあ。」

ニヤニヤ笑いながら見下ろすフルット。


「あなたのモノなんて魔法でも触りたくありませんから。」


「そんなん言うて本当は見たいんやろ?不毛なド突き合いなんて止めてベッドでド突き合いしようやあ。」

こいつと話していると頭が痛くなってくる。しかし、奴に殺意が無いのは本当のようだ。


「いつから奴らの軍門に下ったのです?」


「割と最近やで。フロアボスのベルゼビュートとすり変わったんわ。」


「あなたたちの目的は?」


「この世界に絶望を与えたのち・・・消し去る。」

!!?


「・・・ってベリアル、ああワイらの大将な。ベリアルはんはそう言ってたで。」


「恨みでもあるのかしら。」


「恨みっちゅうか、神の使いやからな。悪魔と対立するのはむしろ正常やろ。」

やはり・・・。


「あなたがみたいな下衆が使徒なんて冗談でしょ?」


「酷い言い草やなあ。傷付くわあ。ワイかてなりなくてなったわけやない、無理矢理転生させられた被害者みたいなもんやぞ。」

嘘くさい。


「自分の意思では無いと・・・アルル様にそんな言い訳が通じるかしら?」


「あのエロサキュバスじゃ聞いてくれんやろな。アルきゅんやないと。ニヤニヤ」

こいつ・・・。


「アルル様と話す機会なんてもう無いわよ。」


「オフィーリアちゃんにワイを倒すのはムリやで。やめとき。なあ、こんなとこ抜けてワイの部屋行って楽しもうや。ニヤニヤ」

・・・ああ、本当に腹が立つ。

練っていた魔力を全開放。


「ABSOLUTE ZERO limited burst 」


ブンッ


手応え有り。

範囲限定のアブソリュート・ゼロ。フルット周辺の空間にある物全てが消失する。


「油断してるからよ。おバカさん。」

さて、マリーの治療を・・・


ドッ

えっ?


「せやでー。油断したらアカンよなあ。」

ボトッ


地面が目の前に?


「大技出した後は警戒せんとなあ。って聞いとらんか。」


アルル・・・さ・・・ま・・・。



─── ディスペア圏外 神殿 ───


side シトリー


ズガガガガガガガガガッ

重っ!フェリドの不可視の攻撃を魔剣でいなす。魔力密度高っ!


この!

バチバチッ

「Lightning!」

ズドオオオオン

雷系魔法を食らわすも、

パアアアアアン!

弾かれた。チッ耐性持ちかよ。


フェリドに魔力の高まり。

「イクリプス・ロア!」

ドドドドドドドドドドドドドドドッ

あはっ!もーらい。


「テイク・イン!」

尻尾をかざす。魔力弾が当たると、

ギュンキュンギュン!

どんどん吸収していく。

はああああん!魔力漲るー!からのー


「返すわ!イクリプス・ロア!」

私の魔力を上乗せした魔力砲を放つ。

ドドドドドドドドドドドドドドッ


「あらあら、大丈夫?体半分無くなってますけどー?www」

右半身が消し飛んでるぞ。あは!ウケるー。


「ああ、問題ない。」

一瞬で服まで元通りになる。チッ、神ならこの程度何て事無いか。


「面倒な奴だなー。てかさー、あんた神様ならこっちサイドじゃないの?何敵側行ってんのよ。イミフなんですけど?」


「龍神と言っても天界に居たわけでは無いからな。それに、神か・・・私にとっては姫様のみが信仰の対象と言えよう。」

どんだけ心酔してるのよ。


「君は使徒なのか?」


「はあ?この角と尻尾見えないの?私は悪魔よ。」

ちょっと前まで魔王やってたっつーの。


「魔族なのに神に味方する君と、神なのに人間に付く私か・・・面白いな。」


「別に好きでこんな事してるわけじゃ・・・あー、もうそんな事どうだっていいわ。殺し合いを続けましょう。」


魔剣を消し両の手に魔力を集める。左手に爆炎術式、右手に暴風術式。


【 混成接続 】

ゴオオオオオオオオオオ

直径1メートル程の球体の炎の嵐が生まれる。

ここに闇魔法をひとつまみw黒炎となった暴風は渦を巻き神殿の天井にまで届く。いくつもの国を堕とした私の最強の魔法だ。


「消えなさい!エクスプローシブ・ストーム!」

ドゴオオオオオオオオオオオオン

神殿内を獄炎が埋め尽くす。

「獲物が絶命するまで終わらない地獄の黒炎よ。いつまで耐えられるかしら。」


「温いな。」

!!? 奴の魔装を剥がしきれていない?私の魔力量の半分注ぎ込んでんのよ!?


「姫様の技に少し似ているが威力は遠く及ばない。」

また、姫様かクソ!・・・


「お互い決め手が無いんじゃ決着つかないわね。」


「そうでも無いさ。」


「はぁ?あんたの魔力は私に取り込まれるだけじゃない。どうやって勝つつもり?」


「その魔力タンクをパンクさせるまで。」

は?


「あんたに出来ると思う?笑わせないで。」


「やってみなければ分からんぞ?」

何なのコイツの自信。不気味だわ・・・。私の勘は良く当たる。


「悪いけどここまでよ。」

「オラフ、撤退よ。(念話)」

返事がない。


「オラフ撤退よ。・・・オラフ!」


「は、はい。シトリー様・・・はっ?いやそれは・・・しかし・・・」

何ブツブツ言ってんの。


「お、俺に指図するんじゃねえ!メス犬が!」

!?


「は?今何て。」

ビキビキ


「・・・メス犬・・・っていったんだ。」


「ああん?」

「・・・メス犬って言ったんだよ! 偉そうに命令するんじゃねえ!ロリババア!てめえなんてただの淫乱サキュバスじゃねえか!毎晩毎晩イケメンの部下部屋に連れ込みやがってクソが!・・・はぁはぁ・・・えっ?ち、違う!興奮なんてしていない!いえ、していません!」

・・・チッ


「オラフ、お前負けたな。誰に言わされている?」


「・・・・・・。」


「もういいわ。転移。・・・・・・。」


・・・転移しない?障壁が張られているわけでもないのになぜ!?


「ここはディスペアの外だ。通常の転移は出来んぞ。」

じゃあ、てめえはどうやって転移したんだよ。


「あんた殺せばいいわけ?」


「あーダメダメ、フェリド倒しても意味無いよー。アタシの魔力使わなきゃだから。(念話)」

この声!?アルか。


「さっきオラフに言わせてたのはあなたね。」


「まあね。でも後半は彼の本心だよー。シトリーちゃんも好きだねえ。ふふっ」

あーイライラする。


「・・・ねえ、アルさん?私あなたと敵対する気は無いわ。本心よ。だから・・・」


「そうなの?じゃあ忠実な下僕って事でいいのね?」


「げぼ!?ち、ちょっとアルさん、それは、流石に。と、友達なんてどうかしら!」


「・・・あなた・・・アタシの事舐めてる?」

ゾクリ

悪寒。


「えっ、やだ!?何!?ひゃん!」

魔力が・・・途方もない規模の膨大な魔力が濁流の様に一気に流れ込む。私の魔力タンクは秒で溢れ気が狂う程の快楽が私を襲う。


「やあああああ、何なの、これえええ!しゅごい、こんなの、らめえええええええ!おかしくなる、おかしなるからあああああ!」

何度絶頂を迎えても終わらない魔力の流入。


「わ、分かった!分かりましゅたあ!アルしゃまの下僕になりゅましゅううう!だから、だから、これ止めてえええ!お願い!あ、やだ、また!イッくうううううう!」

ヨダレを垂らして無様に何度も○○を吹いてしまう。初めての経験。こんな事が現実に有り得るなんて。


「88888よく言えました。アタシ素直な子は好きよ。今忙しいから、フェリド後はよろしくー。」


「ハッ!」

念話が途絶えた後も魔力は流れ込んで来る。

イキ狂う・・・この私が。何度も・・・何度も。


やっぱり敵にしちゃダメだったんだ。全てが異常過ぎる。てか、この魔力気持ち良すぎて拒絶出来ない!

意識が無くなるまで乱れ続けた。


「もう、どうでもいい!こんなの知っちゃったら!戻れない!戻れないよう!あんっ!気持っちいいいいいいいいいいい!」

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