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絶望の果て  作者: 馨
85/103

85話 Aruru be back



キプロス学院登校2日目の朝


「ふああ。」


ノエルに髪を梳かして貰っていると、

「・・・アル・・・最近早い・・・。」


「うん、ちょっとねー。」

学生やってるからねー。言えないけど。


「・・・尻尾・・・付けないんだ・・・。」

身バレするから付けてないや。


「・・・攻略・・・しないの?・・・」

今は無理かな。


「今はシャンテル関連で色々忙しいから。あっ、着替えるから、出てもらえるかな?」


「・・・怪しい。」

ごめん、恥ずかしくて言えない。



着替えて転移。


おや?校門に白いコートを来た生徒たちが。

「おい、お前、今メンチ切ったよなあ?ちっとあっちで話そうぜ?」

怯える生徒を連れて校舎の裏へ消えて行く。何してんの?


「俺に喧嘩売るとか気合い入ってんな!おおっ!?」

「ち、ちが、違います!何やってんのかな?って見てただけです!」

「メンチ切ってたくせにとぼけんじゃねえぞ!コラァ!」

「すいません!授業が始まるから僕行きます!」

服を掴まれて殴られる。

「てめぇ!俺の事舐めてるよな?」

「ヒエッ!な、舐めてません!もう勘弁してください!」

「・・・ならこれに魔力を込めてサインしろよ。それで勘弁してやんよ。」

紙を渡す。内容は、連合への入隊届けだ。なになに・・・入隊金が10万で月の寄付金が5万

。階級制でランクが上がるとキャッシュバックあり。50万の入金でもれなく栄誉ある純白のとっぷくをプレゼント。等、常軌を逸した内容となっている。


「こ、これ、死の契約書じゃないか!絶対に嫌だ!」

ぷっ、死の契約書だって。言い得て妙。


「うるせえ!早くサインしろや!」

「絶対に嫌だ!」

押し問答を繰り返してる。

そろそろアタシも教室に行かなくちゃ。彼をスケープゴートにしてテテテと門を通り過ぎる。


さて、

「ノエル見てたんでしょ?あの少年助けて上げて。後付けた罰ね。今回はそれで許したげる。(念話)」


「!?・・・いつから・・・気付いてた?」


「最初からだけど?じゃあ、頼んだよ。」

アタシのディメンションに看破出来ぬモノ無し。てか、主人を尾行しちゃダメでしょ。


「・・・りょ。」


「あ、やり過ぎないでよ。アタシ目立ちたくないから。」


「・・・りょ。」

りょってなんだ?


教室に着く。

「おはよう!」


シーン・・・。目をそらす生徒たち。

くすくす くすくす

席へと向かうが、足に引っ掛かり転ぶ。ドテッ

「あぅ!」

きゃははははは ウケるー!

「あんた何回、転んでんの?ドジっ子かよw」

オードリーに絡まれる。

ふむ、ドジっ子キャラもいいな。


「てへへ。」

なんつって。


「・・・何笑ってんだよキモ。」

そう?


「・・・アル・・・殺ってもいい?・・・(念話)」

ノエルまだいたのか。


「ダメよ。早く帰って。アタシ忙しいから(念話)」


「・・・りょ。」

だからそれ何?


授業中。

おいおい、授業以外での魔法の使用は禁止のはずだよね?アタシに向かって精神系魔法がガンガン飛んで来てるんだけど。

混乱、睡眠、沈黙、恐怖か。この中で選ぶなら・・・よし、寝よ。スヤァ。


「アルファさん、アルファさん。起きて授業中だよ?」

委員長に肩を揺すられる。大丈夫だから。これは、魔法が効いてるっていう演技だからスヤァ。


「アルファさん、ホントに寝てるの?・・・モミモミ」

おいこらエロガッパ、どこ揉んでるのよ。殺気。


「ヒェッ!何だ寒気が。モミモミ」

コイツ・・・。殺気Lv2


「ブクブク」

泡を吹いて机に突っ伏す。全くもうスヤァ。


「先生アルファさんと委員長が爆睡してますけどw」


「アルファさん!委員長!2人とも廊下に立っていなさい!」

おばちゃんに起こられちゃったじゃん・・・スヤァ。


お昼。


「アルー、あんパン買って来て!」

「あたし焼きそばパン!」

「俺は唐揚げ弁当w」

「私パフェ食べたいw」

ギャハハハハハ


「あ、お金。」


「後で払うに決まってるでしょ?早く買ってきなさいよ。お昼休み終わっちゃうよ!」

全く、どうしょうか?


「そ、そんなに持ち切れないよ!オードリーさん一緒に行こっ!」

誘ってみる。

「無理。てめえ一人で行けよ。」


「やだ!オードリーと一緒じゃなきゃ行かないもん!」


「あはははオードリーだって!呼び捨てウケるw一緒に行ってやれよ!」


「てめえ!ぶざけんなよ!あたしの彼氏が誰か忘れたのかよ?今の態度舐めてんのか?」


「チッ分かったよ。おいアルファ早く行ってこいよ。」


「そうだよね、新参の私が行かなきゃだよね・・・だが、断る。オードリー早く行いこ。」


「てめえ誰に・・・」


「時間ないよ?ねえ・・・行くんでしょ?」


「お、おい、何かアルファの様子おかしくね?」


「う、うん、気配が別人みたい。てか、さっきから震えが止まらないんだけど・・・。な、何よこれ」


「決断が遅い!行くの?行かないの?オードリー早く決めて!ねえ、ねえ!」


ドドドドドドドドドドドド


「!!あああ!・・・くそっ、分かったよ、行けばいいんだろ!」


「ホントに!わあい!アルファ、オードリー大好き!」


「お前マジで何なんだ・・・。」


二人で購買へ。


「さっき彼氏がどうこう言ってたけど、彼氏って連合の人?」


「てめえ!誰にそれ聞いたんだ!」


「てめえじゃなくてアルファね。昨日の帰り二人でいる所見ちゃった。」

ストラスと一緒にいた奴だ。腕っ節は強そうだったが、あの男のどこが良いんだろう?いや趣味嗜好は人それぞれ、詮索はやめよう。


「チッ。」


「ねえ、その顔のアザって。」

化粧で上手く隠してるけど。


「てめえには関係ね・・・え・・・ひゃっ!?」

オードリーの耳たぶを甘噛みする。


「何!?今何した!」


「てめえじゃないよ?アルファ、いや、アタシの事はアルルって呼んで。ふふ」


「!?バカ!お前冗談でもその名前だけは出すなよ!殺されるぞ!」

そうなんだ。


「ありがとう。じゃあ二人っきりの時だけ呼んでいいよ!」


「・・・いかれてる。あんた絶対長生き出来ないよ。」

いや、そうでもない。


「みんなー買って来たよー。食べよ食べよ!」

オードリーの机の脇に椅子を持って来る。


「おい、何一緒に食べようとしてんだ!離れろコラ!」


「やだ!オードリーと一緒じゃないとやだ!」


「どんだけ懐かれてんのよあんたwウケるーw」


「・・・ああ、もう、勝手にしろよ!」


「拗ねたオードリーかわいい!唐揚げあげるね。はい、アーン!」


「・・・・・・。死ね。」

あらら。


その後もオードリーイジりするも反応無し。少しは距離を詰められたかと思ったが逆効果だった?



午後からまた実技かー。食べた後動きたくないんですけど。

「先生、お腹痛いんで保険室で休んでいいですか・・・。」

痛そうな顔。どや?


「センセー、アルファさんがまた仮病使おうとしてるんですけどーw」

オードリー貴様ッ!


「アルファさん、苦手な科目でもサボタージュはいけませんよ?」


「いえ、本当にお腹が・・・」

いっぱいで眠い。


「アルファさん!」

あぅ。


「・・・頑張ります。」


「ぷっwくすくす。」

「おっ今回は逃げ損ねたね残念!w」

「俺がいじめてやんよ。」

「ズルいぞ。俺がわからせるんだからな!」

何だコイツら。


「今日は昨日に引き続き体術を使った模擬戦を行います。じゃあ、二人組作ってー。」

めんどい。


「アルファさん、私と組んで!」

「アルファちゃんは僕とヤるんだよね?」

「アルファ寝技の特訓しよう!」

「やらないか?」


アタシ大人気じゃん。まあザコだと思われてるんだろうね。

「アルファ、あたしと組むんだろ?あたしの事大好きって言ってたよなあ?w」

オードリーだ。


「あんま強そうじゃないけど、まぁいっか。いいよ。遊んだげる。」


「てめぇ!ぶっ○ろしてやるよ!」

相変わらずバフ掛かりまくってんじゃん。

頭にバーサークでも掛かってたりして。


「皆さん、相手は決まりましたね?では、始めぃッッ!」


一斉に模擬戦が始まる。


オードリーの突きが正確に喉を狙って放たれる。コロす気かな?悪い子には、お仕置きしなきゃ、ね!


スパアン!

オードリーのお尻を引っ叩く。

「いっった!この!」

遅い。アクビが出るぜ。


スパアン!

「や、やめろ!」

やっぱ痛覚耐性無いのね。


スパアン!

「やああ!うぅ。」

涙目じゃん。ローズ虐めてたバフォメットはこんな気持ちだったのか。はぁはぁ。


スパアン!

「ひゃあ!も、もう、やめて!」

四発で終わり?もっと楽しませて、よっ!


スパアン!

「いったーい!やあああ!お願いやめてよう。うぅ。」

上目遣いで懇願してきた。ふうん、エッチじゃん。


スパアン!

「うわああああん!」

泣いちゃった。

あっ、やば。みんな、模擬戦の手を止めてこっち見てるよ。しまった。


「嘘だろ、あのオードリーが泣いてる?」

「お、おい、何があったんだ?」

「俺も見逃したわ。くそー。」

「私、見てたけど、お尻叩かれてたよ。」

「うわ、ダサっ。」

「アルファさんて強かったんだ・・・。」

あちゃー、隠蔽するの忘れてたわ。


「オードリーごめん。やり過ぎちゃった。」


「うわあああん。い、痛いよおお。うわあああん。」

聞いちゃいねえ。


「ごめんて。」

癒しの魔力。


「ふぇ?何、痛みが、引いて・・・。ふあぁ。」

落ち着いて来たようだ。


「オードリー、お前クソザコだったのな?あんなイキってたのに泣いて命乞いかよ。だっせえなw」

「彼氏の威を借る女狐とはあんたの事ね。」

「こんな奴に脅されてたのか僕は・・・ムカついて来た。」

「やっちゃうか?」

「いいねえw放課後わからせてやろうぜ。」

「君たち、いい加減にしないか!」

こいつら・・・。まともなのは委員長くらいか。


「先生、模擬戦続けてもいいですかー?」


「えっ、それは・・・でも対戦相手が・・・。」


「いるじゃないですか、こんなにたくさん。ニヤッ」

障壁で閉じ込めて全員の尻を叩いて泣かせてやった。あっ、委員長ごめん。


「アルル・・・アルル!?あなたまさか・・・本物の!?」

オードリーが叫ぶ。


「もう、アルルって呼ぶのは二人きりの時だけって言ったじゃん!あはっ!」


王の帰還。

亜流々連合、総長復活ッ!

噂は秒で広がり学院は蜂の巣をつついたような大混乱となる。


デデンデンデデン デデンデンデデン


Aruru be back.



ーーー 時は戻り、お昼前 ーーー


「きゃあああ!」

んー?どったの?


「木に何かぶら下がってる!」

素っ裸にブリーフ1枚の男が赤い紐で亀甲縛りされ、さらに両手両足を縛られ木から弓なりに吊るされている。

アイツまたやりやがった!

吊られた変態を転移で体育準備室へ飛ばす。

ノエルには後でキツいお仕置(お尻ぺんぺん)しなきゃね!

男が消えた事により、生徒が幻覚を見たという事で事態は収束したとさ。


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