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絶望の果て  作者: 馨
69/103

69話 ちょっとした動物園だなオイ!


この村に来て早1ヶ月、畑を手伝ったり害獣駆除など平和な日々が続く。

ノエルはあれから隙あらばアタシの尻尾を揉みしだいてくる・・・。


自室にて、

「ノエル、お願い、やめっ・・・こんなの、ダメえ!」

尻尾をシゴく手が速くなる。


「・・・あ・・・もうイクの?・・・ヘンタイ・・・イけ・・・イっちゃえ・・・。 !!?」

シュン!

もう少しと言うところでノエルは消えてしまう。


ガチャ

「姫さん!準備出来たぜ!ん?どうした顔真っ赤だぞ?」

ティガーが入って来た。


「ふぅー、ふぅー・・・ノックしろよ。次はない。」

睨みつける。


「んだよ、早く行こうぜ!」

テメェのせいでイケなかったんだが?コロすぞ?


魔女の村は今やちょっとした拠点となっている。

現状はと言うと、2週間前にモロク、シーダ、ジャックを魔王救出へ向かわせるも音沙汰無し。裏切ったかコロされたか。

あいつら可愛く無いからどうでもいいや。


その他のメンバーを伴い攻略は続けている。

今回は8348層を攻略する。


今日のコーデだよ!


悪魔の角、チョーカー、パーカー黒(胸にdispairのプリント赤字で血が垂れたようになってるとこが、こだわりポイント。made in dwarf)赤チェックスカート、ガーターストッキング、ブーツ、悪魔の尻尾


パンクっぽくキめてみたよ!


今日のメンバーは、ガイウス(狼に変身中)、ティガー(虎)の二人。

ガイウスは黒い狼でティガーはホワイトタイガーだ。

久しぶりの攻略にウッキウキで部屋を訪ねて来たと言うわけだ。ペットの散歩は飼い主の義務だからね。仕方ない。


テレポで前回のセーブポイントへ戻る。

ティガーが海岸線を疾走する。めっちゃくちゃ飛ばしてるぞ。久しぶりの散歩に抑えが効かないようだ。アタシはガイウスに乗り後ろを付いていく。


前門の虎、後門の狼とはこの事か、ふふ。


さて今日は海水浴だ。なぜなら海底にフロアボスのエリアが設置されているからだ。


「二人とも自然耐性は獲得してるよね?」

これが無いとハナシにならない。


「はっ!」

「持っております!」

流石アタシのペットたちだ。誇らしい。


「行くよ!」

断崖絶壁を蹴り飛ばし海へ飛び込む。

耐性を獲得していると地上と遜色の無い動きが可能となる。

海中を駆ける。

途中魔物と遭遇するがティガーの一撃で砕け散る。レベルが違う。二人は9千階層から来てるからね。

あっという間にフロアボスの待つ海底の城へ到達する。

巨大な門が開き中から門番が現れた。  


クラーケンだああ!

ヒャッハー!

「アタシに任せて!」

ズァッ!

殺気を当て気絶させる。弱い魔物だと普通に死ぬからね。

ディメンションでイカを取り込む。取り込まれたイカはディメンションのゲートで魔法の鞄に送られる仕組み。海水まで取り込まれてるが・・・大丈夫だろう、多分。

実は途中で魚を大量にゲットして来たのだ。

海の幸てんこ盛り。村人への土産はこんなものでいいだろう。


しかし、このディメンションと言うスキルの有用性は実に素晴らしい。無限の可能性を感じる。まだアタシはほんの一部しか使えていない気がする。使いこなせる様に精進しなければ。


門番を倒し城を進む。

次から次へと敵が現れるが殺気を当てると逃げていく。何だろリポップしないって聞いちゃったせいか倒し辛いな。  

クラーケンは倒したけど、あれはまあ後で村の人たちに振る舞えるからね。 


最後の扉を DDで吹き飛ばす。

奥の玉座に半裸のオッサンが座っている。

下半身は魚だ。シンプルにキモい。


「お前は何者だ?扉を破壊して開けるとは、イカれているのか?」

イカ焼き。


「イカしてると言ってよね。」

イカ刺し。


異世界の書物で知ったがイカには無限の可能性がある。早く帰って色々なレシピを試してみよう。


「・・・・・・。話すだけ無駄か。」 

立ち上がると同時に魔法陣が形成され、オッサンが両手を前に出すと水系魔法の大渦が向かってくる。


ギュウオオオオオオオオオオ! 


「クラーケンが倒されてイカっているのかな?」

イカ飯。


2匹のペットが障壁を張る。


ズガガガガガガガ!

大渦が掻き消される。


「降参しなよ。アタシには勝てないよ?」


「サキュバス風情が!舐めた口を聞・・・く・・・・・・ブクブク。」

殺気を当てると泡を吹いて倒れた。

アタシだから良かったけど相手の力量を測れないと即死だぞ?

フロアボスでさえこの様だ。


石碑に文字が浮かぶ。ん?いつもと違うな。 


八柱の住むエリアへ転移出来ます。転移しますか?YES/NO

おお!ついに3人目の八柱に合えるのか!


だが、断る。NOだ。早く帰ってイカを調理しなければ。明日行ってやんよ。


「姫さん!八柱だってよ!早く行こうぜ!」

何だ?この虎、鼻息荒いな。そんなに戦いたいのか?

「ティガー落ち着いて。準備をして出直しましょう。」

イカパ(ーティ)した後に来るから!


「何ビビってんだ?俺一人でも余裕だぞ。首を持って帰るから楽しみに待っていろ!」

えー、この虎めっちゃイキってるけど大丈夫かなあ。不安。


ペットの躾は飼い主の責任。まったく、もう!

「しょうがないにゃあ・・・アタシも行くわ。」

サクッと倒してイカパしよ。


転移。

城と街の見える小高い丘へ。随分と荒れてるわね。建物は崩れて瓦礫の山になってるじゃん。

アタシまだ暴れて無いんだけど?

街を瓦礫の上空から眺める。魔族の人たちがちらほら見える。少し話を聞いてみるか。


親子?の魔人に話しかける。

「こんにちは。旅の者ですが、少しお話いいですか?」


「ああん?旅人とは珍しいな。しかし、えらい時に来たもんだ。見てみろ街は壊滅だ。」


「何があったんですか?」


「夜にね!空が光ったらすごい音がして、こうなってたの!」

子供が興奮して話しかけてくる。


「詳しい事は分からんのだが、城を占拠してる奴らの仕業じゃないかって噂になっとる。」

はえー。


「悪い事は言わん。すぐに立ち去った方がいい。」

そうね。八柱ヤってとっと帰ろう。

てか、アタシだって彼らからしたら侵略者なんだよなあ。


「この大っきい猫と犬は、お姉ちゃんのペット?」

子供が聞いてくる。


「ああ?てめぇ、今・・・」


「ティガー、stay cool!後で焼肉ご馳走するから!」

念話。アスの教訓を生かしムチでは無く飴を与える事にする。


「チッ!」

舌打ちするも、納得したようだ。


「そうだよ、触ってみる?」


「いいの!?うわあ、モフモフしてるー!」

抱きついてモフり倒している。


「二匹とも良い匂いするね!」

毎日お風呂入ってるからね。コイツらお風呂好きみたい。

その後父親にペットを飼いたいとねだって困らせていた。


しかし酷い有り様だこと。

「これ、お前らの前の仲間がやったっぽいね。」


「そのようです。八柱を狙うと言っていましたので。」

ガイウスが答える。


「八柱と刺客どっちが待ってるのかな?城へ行こう。」 

瓦礫を飛び越え城に着くと門が消し飛んで城の中が見えている


気配は奥の空間に集まっている。

今回は扉を開けて普通に入室する。

広間には数人の様々な種族のモノたち。

その中央にいるのは

角の生えた悪魔?顔は白い毛が垂れ見えない。

「あれ山羊だよね?」


「山羊に見えますね。」


「獣人じゃねえのか?」


「ティガー!お腹空いてるからって食べちゃダメだよ!」


「食うわけねえだろ!」

流石に食べないか。ふふ。


「姫様、あいつの座ってる椅子を見てください。」


「あらー。」

口にボールを咥えさせられた女性が四つん這いで椅子になっている。プレイの最中かな?

黒髪で長髪の女性。頭に角が生えている。レースのネグリジェなんて付けてお尻は丸見え、いやらしい!てか、おっぱいデカすぎぃ!


アタシを睨みつけてるけど、何かしたっけ?おっぱいガン見したのが不味かったのかな。めっちゃ怒ってるよ・・・。


「待ちくたびれたぜ。冒険者さんよお!」

あの山羊、私の素性を知っているのか。全く、何処から情報が漏れたのやら。まあ見当は付いているがね。フェリドの一件を鑑みるに敵と言う訳では無さそうだが・・・。


「フシュー!フシュー!」

ん?椅子になってる女が興奮してる。どしたん?


「黙れ。」

バチーン!尻を叩かれる。


「ンンーッ!」

いいね!


「こいつはハ柱の・・・名前は何だったかな?オイ自分で名乗れ!」


「ンンーッ!ンーッ!」


「何言ってるか分かんねえよ!」

バチーン!


「ンーッ!!」

理不尽、だがそれが良い!

あの山羊いいぞー。


「ねえ、その椅子になってるあなた!アタシに何か言いたい事あるの?聞いてあげるから言ってみて!」


「ふーふー!ンーッンーッ!」


「・・・だから何言ってるか分かんねえっつってんだろ!」

バチーン!


「ンーッ!」

Yeah!ナイスツッコミ!小気味良いね!

お尻が真っ赤になってるぞ。


「姫さんよ、悪ふざけは止めろ。」

ぐぬぬ。この虎真面目かよ。


「今は俺がこの城の主って訳だ。」

バチーン!


「ンーッ!」

なぜ叩いた?


「フェリドとモロクをヤったそうじゃねえか。本来なら拷問して殺すところだが、その面ぁ気に入った。服従を誓えばこのメス同様、下僕にしてやろう。」

バチーン!


「ンーッ!フーフー。」

だから、アタシ睨んだって困るから。

念話するか。


「さっきから人の事睨みつけてなんなの?」


「!? 全ての元凶め!貴様さえいなければ、城も魔王様もあんな事にはならなかった筈だ!」

怨嗟の目で睨みつけられる。

完全な八つ当たりじゃん。


「アタシ関係無いけど?」


「お前が天界に目をつけられたせいだ!この男だって奴らの回し者だとくっひいいいい!」

叩かれた。


「え?奴らが何だって?」


「だから、奴らはひいいいん!」

叩かれる。


「テメェら念話で何話してんだ?」


「彼女、あなたの事を臭い臭いって言ってるよ?」


バチーン!

「ンーッンーッ!」


「お、お前ふざけるな!絶対殺す!(念話)」


「アタシにそんな口聞いて良いの?(念話)」


「彼女が早く降りろ変態!前髪キモっ!だって。」


スパパパパパパーン!

連打した。


「くっひいいいいいいい!・・・ふぅ、ふぅ・・・お前何言って・・・(念話)」


「あなたの生殺与奪はアタシが握ってるって事、わかった?(念話)」


えっと山羊さん何て言ってたっけ?ああ、下僕か。

「悪いけどあんたの下僕なんて冗談じゃないわ。逆よ逆。あんたがアタシの下僕になるのよ!」


「ははは、言うじゃねえか。気の強い女は好きだ。」


「あ、ごめんなさい。勘違いさせちゃって、アタシじゃなくて、今のは彼女がそう言えって・・・。あっ息が臭いから喋るな!だって。」


スパアアアン!

キツめのいただきました!


「ンーッンーッンーッ!」

めっちゃ怒ってる。何これ楽し。


「姫さんよお、遊ぶのも大概にしろよ。」

おー怖っ。虎に怒られちゃった。


「シンプルに勝った方の言う事を聞くって事でいいな。上からのオーダーは殺せってハナシだが服従させれば問題ねえだろ。みすみす殺すには惜しい女だ。」

山羊が舌舐めずりしてる。

また一人の男を狂わせちゃったかあ。

ふふ・・・ひゃん!?

尻尾を虎に掴まれる。ちょ、何!?


「俺にヤらせてくれないか?」

ふぇ?やっ、離して、やあ・・・


「わ、分かったから、し、しっぽ、はなし・・・」


「本当か!よっしゃ!たぎって来たぜ!」

ギュウウウ

たぎっちゃ、らめええええええ!


「あん?そいつが戦うのか?・・・そうだな、従者が2人。よおし、3対3の勝ち抜き戦だ!何しろ俺がヤったら一瞬で終わるからな!楽しもうぜ!」


「か、勝ちヌキ!?ふぁ!あっ、い、いいよ。イイよ!あっ・・・なたが、それで、いっ、いいなら・・・イイよっ!!あっ、や、ヤダ!ダメえええええ!やああああああ!」


「おい、いいのか悪いのかハッキリしやがれ。」


「いいよ。3対3ね。そっちは誰が出るの?」


「BOSS、ここは私が。」

前に出てきたのは、白い鎧を着た兎の獣人。

外見はパッと見、人間ぽいが肌は灰色の毛で覆われている。顔は目以外はウサギだな。頭には大きな耳、フワフワの髪は背中迄伸びている。女の子かな。


「ラビィ、お前が出たら完勝で俺まで回って来ねえじゃねえか!」


「ですが、私以外には荷が重いかと。」

周りの奴らが殺気だってるが、自信あるんかな。


「・・・・・・そうだな。先方はお前に任せる。中堅は・・・この女でいいか。」

スパアン!


「ンーッ!」

かわいそう。


「ルールは相手が降参するか死ぬまでだ。死ぬ前に降参してくれよ?頼むぜ。ふははははは!」

余裕あるねえ。ディメンションで軽く探った感じフェリドクラスか。全く何処から連れてきたんだよ。こんな化け物共。


さて、こちらの先方は・・・


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