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絶望の果て  作者: 馨
65/103

65話 ある取り調べ


リリムとメイヘムを迎えに行く。


「あら、ボロボロじゃない?やっぱり苦戦したんだ。」

服が破れまくっているぞ。


「もう!アルルのバカァ!」

リリムが抱きついて来た。激戦だった分成長したね。頭を撫でてあげる。


「アルル様まだその衣装を着ていたのですか。早く着替えてください。」

ガッカリしてる。ウサギ可愛いのにね。

リリムが凄い顔でメイヘムを見ているぞ。何かあったのか?


倒れているモロクの2人の部下を見る。

おっ、ギリギリ生きてる。セフセフ。


ラビィ・ヒーリング・シャワー!


2人の傷が治っていく。失われた部分は再生される。少し、魔力も分け与えておくか。


「アルル!何してるの!?敵を回復するなんて!」

リリムが叫ぶ。


「ああ、こいつらアタシの配下に加わるから。リリムやメイヘムとは仲間?みたいな感じになるのかな?だから宜しく頼むね。」

仲間が増えるよ!やったね!

2人ともポカーンて顔してる。


4人を連れランバー集落へ。

気絶する2人をモロクの部下へ預け、アタシたちは広場へ。


「おお、魔王様お待ちしておりましたぞ!宴の準備は出来ております!ささ、こちらへ!」

だから魔王じゃないっての。


おっさんに案内され舞台に備え付けられた椅子、って言うか玉座かこれ?に座る。

ちなみに魔女の里と言われているが、村には普通に男もいる。


「リリムおかえり。元気だったかい?」

リリムが年配の女性と抱き合っている。母親かな?


テーブルに酒や料理が並べられる。美味しそうではあるが肉がない。。肉が食べたいとは言えないが、肉が食べたい!


「アルル様改めてお礼を言わせて下さい。助けて頂きありがとうございます。」

里長のアンバーが挨拶してくる。アン婆ちゃん。ふふ。

白髪頭で腰の曲がった老婆だ。


「いえいえ、当然の事をしたまでですよ。仲間の故郷を守る為ならあの程度些事にすぎません。」


「め、女神様じゃ。・・・1度お姿を拝見する事は出来ませぬか?後光を授かりたいのです。」

ん?何それ。着ぐるみ脱げって?そんな大したもんじゃないよ。

けどまあ、


「分かりました。宴の最後にこの衣装を脱ぎ姿を見せましょう。」

おおおおっとざわめく村人たち。今日だけだよ!


料理がどんどん運ばれてくる。こんなに食べられないよう。

フォークで魚を刺し口元へ、ん?

何か村人めっちゃ見てるんですけど!?

ああ、この被りものしてたら食べられないからね。脱いだ所が見たいんだろう。

残念でしたー。フォークに刺さった魚を口の中へ転移。モグモグ。美味し。

おおおお!

またどよめきが。何だよ、もう。

食事を食べる時はね、誰にも邪魔されず、自由でなんというか救われてなきゃダメなんだよ。


次から次へワインを注ぎにくる住民たち。

お腹チャポチャポだよう!

まあどこか離れた所に飛ばせばいいだけなんだけどさあ。何か悪いじゃん。

付いていい嘘もあるよ?でもさあ、何か悪いじゃん?

グラスに入ったワインを口の中へ転移。

ブファア!ゲホゲホ。

気管にはいっちゃったよ。あぶない、あぶない。

村人がざわめく。もういいから。


さてお腹もMAX膨れた所でモロクたちの様子でも見てきますか。

ちなみに彼らは集落から少し離れた離れの別荘に集まってもらっている。

家にはいると、ザッと皆が跪き臣下の礼をとる。


「楽にしていいよ。椅子に座ってもらって構わないし。」

何人かピクって動いたが、周りを見てまた下を向いた。はぁ、面倒だなあ。


「椅子に座れ。命令だ。」


「ハッ!」

兵士じゃないんだから普通にすればいいのに。


「じゃあ、状況を聞かせてもらうね。あっ嘘ついちゃダメだよ。分かるから。」


アタシのディメンションは対象の瞳孔、発汗、脈拍、声紋を把握し瞬時に嘘を看破する。


「じゃあモロクに聞くけど、何でアタシを狙ったの?」

確信を突く質問。


「ハッ!上官からの命令であります!ディスペアのイレギュラーを消せとの命を受けこの集落へやってきました!」

ハキハキ答える。イレギュラーなのかアタシは・・・。


「上官って言ったけど兵士なの?」

兵士っぽくはないな。


「いえ、異界からの転生者で構成されたチーム、のようなものでしょうか。」

嘘は言っていない。異界か。


「お前はフェリドと言う男を知ってる?」

もしやと思い聞いてみる。


「知っています。私も聞いただけなのですが何でも神が召喚した最強の龍神だとか。」

やはり知っているか。しかし神ねえ。


「神に会った事は有るの?」


「いえ、私は有りません。私の上官であった、ベリアルと言う男が神託を受け、我らに指示を出していました。」

ベリアルか、覚えておこう。


ん?念話が飛んだぞ。

「おい、ベリアル様の名前出して大丈夫なのか!?」

奥に座っている男だ。


「私に聞かないでよ。そもそも、この状況で話しかけないでくれる?」

女が答える。


「お前、名は何と言う。」

念話で男に話しかける。


「ハッ!ラスティンと申します!」

立ち上がり元気よく答える。

念話使わず普通に話してる。かわいい奴め。


「アタシのハナシの途中で念話とか度胸あるじゃん。」


「ハッ!お褒めに預かり光栄であります!」

ぷっ!何人か口に手を当て笑いを堪えている。

あっ、こいつバカなのか。


「褒めてないよ?」

ぷっ!何人か肩を震わせている。

ムードメーカー的な奴なのかも。


「もういい、座れ。」


「ハッ!」


「アタシ以外に狙われてる者は?」

一応聞いといた方がいいだろう。


「八柱に攻撃を仕掛けていると言う話をしていました。」

八柱だと?


部屋の空気が重くなる。アタシの殺気が漏れてるせいだ。皆緊張している。


「誰を狙っているか知ってるか?」


「い、いえ、誰かは分かりません。」

チッ。


「・・・・・・。オフィーリア!オフィーリア!」

念話で呼びかける。


「えっ、アルル様ぁ、お久しぶりですぅ。どうかしましたかぁ。」

ホッ。無事か。


「落ち着いて聞いて欲しい。実は・・・」

事情を説明する。


「分かりましたぁ!直ちに別の拠点に移動しますぅ!アルル様もお気をつけて!」

オフィーリアは大丈夫そうだ。


あとは、アスか・・・。よし!

「・・・アス、アス。ごめん今いいかな。」

しばらくの沈黙。息が詰まる。


「あ、アルル様、ご無事で何よりです。如何されましたか?」

良かった、普通に話してくれた。


「あのね・・・」

事情を説明する。


「そうですか。分かりました。私も別の拠点に移りましょう。」

ふう、これで大丈夫。


「アルル様も気をつけ、・・・やめろって今・・・例の・・・メスg・・・と話し・・・・・・」


「アス、誰かいるの?」


「い、いえ誰もいませんよ!アルル様お気をつけて!」

念話が切れた。

アス嘘ついてるのバレバレだよ。

女の子と一緒にいるんだ。アタシを捨てて別の女と・・・。ヤルか?もういっそあいつコロしてアタシも・・・フヒヒ・・・。

!! あっぶない!またヤバい妄想に囚われるとこだった!あんな色魔放っておこう。


あっ!てか、

「アタシ死んでも死なないんだけど、知ってる?」

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