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絶望の果て  作者: 馨
61/103

61話 魅了


ヒュン


転移した先には密林地帯。草木が生い茂り先が見えない。

虫やら鳥の声がうるさいくらい聞こえる。

食料には困らなそうだ。食べないけど。


「私が索敵してルートを決めるから付いて来て。」

この階層はリリムの庭みたいなものだろう。


「任せるよ。」

承諾し彼女の後をふよふよ着いて行く。


因みにリリムはホウキに乗って飛んでいて、アタシとメイヘムさんは普通に飛んでいる。

自分で飛んで移動するなんて久しぶりだなあ。

大抵、従者に乗るか、転移かの2択だったからね。


木々の間を蛇行しながら高速で通り過ぎる。

勝手知ったるとはいえスゴいホウキさばきだ。魔物も出てこない。

日が落ち始めたところでキャンプの準備をする。

テントを張り薪を集める。

手際がいいねえ。

アタシも薪を拾って持っていく。


「何これ?こんな湿気ってたら火がつかないわ。乾燥してるのを持ってきて。」

だって。シュン


「ファイア。」

拾って来た薪にリリムが火をつける。

魔法って便利よね。

メイヘムさんがイノシシを狩って来たようだ。慣れた手つきで解体している。

あれ出すか。

ポーチから鉄板を取り出す。


「え、それどこから出したの?」

リリムが聞いてくる。


「ポーチから。」


「いやいや、入るわけないでょ。そんな大きな鉄板!」

魔法のカバンの事は知らなかったみたい。伝説級のアイテムとか何とか騒いでる。

確かに使ってる人見た事無いな。

鉄板で肉を焼いて塩胡椒を降って食べる。


モグモグ

「うんまあああい!」

お店の料理も良いけどやっぱ獲りたてをいただくのは最高ね。


「うん、美味しい。」

リリムもニッコニコだ。メイヘムさんはひたすら肉を焼いている。

ウィスキーを取り出しメイヘムさんへ注いであげる。リリムには果実酒を。


「そう言えばリリムって何歳なの?」


「16よ。あんたは?」


「14歳だよ。」


「年下だったの!?・・・色気すごっ。」

よく言われます。テレテレ


「俺は32歳だ。」

あ、そう。


謎鳥「ホーホー。」

謎虫「リンリンリン。」

焚き火「パチッ・・・パンッ・・・。」

ああ、この感じ最高。


「アルルはどこから来たの?オフィーリアさんから1層からって聞いたけど本当?」

ああ、これいい雰囲気の中語り合うやつじゃん!好き。


メイヘムさんは薪をくべている。


「そうだよ。長い時間掛けてここまで来たんだ。」

そう言えばこっち来て何年経つ?


「凄いな。1層をクリアするだけでも大変な偉業だぞ。さすが師匠だな。」

師匠って言った!やめて!


「師匠じゃないし。慣れてくれば1日でフロアボスまで行けるよ。」

最速1時間切った事あるし。


2人ともポカーンって顔してる。

「色々言いたい事あるけどもういいわ。それより魔王討伐についてよ。」

ああ、確か2人は魔王倒すのが目標だっけ?


「ダンジョンクリアする為に倒さないと行けないんだ。でも、今は、何か気分が。」

何だ。


「何で?私たちも協力するわ!」


「話した感じ若い女性、いや女の子みたいな感じだったからやり辛いかも。」

何か思い出せそうな。


「魔王と話したの!?どんな話ししたの!?聞かせて!」

めっちゃ食いついてくるな。


「何だっけなあ、大分昔の事だし。えーと、ワルプルギスをやるやらないで揉めて・・・」

そうだ。トーナメント開いてもらおうとして、アスに頼んだんだ。


「ワルプルギスって何!?」


「ああ、魔王と八柱が集まって会議するんだって。」


2人ともポカーンて顔してる。

当時の事を話す。

暇つぶしにトーナメントを開いて貰いディスペア最強を決めようとした事。

魔王に一蹴されて側近を送り込まれた事など。


2人ともポカーンて顔してる。

「ホントめちゃくちゃね。でも事実なんでしょう。それだけの力が、あなたにはある。」

妙に持ち上げるな。


「師匠・・・敬服いたしました。」

また、師匠って言った。


その後も2人の旅の話し等を聞いて盛り上がる。いいなこう言うの。


「さて、じゃあそろそろ寝ましょうか。」


「お風呂は入らないの?」


「どこにあんのよ?あっ。」




カポーン


「何だここは!王都の大浴場か!?」

メイヘムさん、ナイスリアクション。


「じゃあ男湯はこっちだから。」

メイヘムさんを案内する。

「リリムから聞いてはいたが本当に男なんだな。ふぅふぅ。」

え、息荒くない?気のせいだよね?


脱衣所で服を脱ぐ。

シュルシュル


ん?なんか視線が・・・。

メイヘムさんめっちゃ見てるんですけど!?


「そんなに見られたら恥ずかしい・・・。」


「あっ!すまない!つい。」


はぁ、嫌な予感しかしない。この魅了の効果が付与された角と尻尾は外しておこう。


体を流した後湯船に浸かる。

「は~生き返るねえ。ポカポカだあ。ニャンニャン猫流れ~クルクル、クルクル流れていきますよ~♪」

あっ、つい歌っちゃった。


「・・・いい。」

何が?


「背中洗ってあげる。こっち来て。」


「いや、大丈夫だ。!自分であらえるので!」

遠慮しなくていいのに。


「ほら、いいから、いいから!」

手を取って引っ張る。


「いや、本当に大丈夫だから、やめ・・・」

抵抗しているが無駄だぞ?アタシの力みせたげる。オルァ!

ざぱーん!Fish!一本釣りだあ!ドヤァ!


えっ!?

○○○バキバキなんですけど?


「はっ!?いやっ!違う。これは違うんだ!師匠がまるで女性のようで、いや決してやましい気持ちは・・・ないと言えば嘘になるが・・・。」

えっ!?やましいの気持ちあるの!?


「・・・アタシの事いやらしい目で見てた?」


「見ていないと言えば・・・嘘になる。」

正直だ。好感が持てる・・・わけないだろ!


「14歳の女の子に欲情するとか恥ずかしくないの?」

浴場で欲情。


「す、すまん。」


「はあ、最っ低。あんた大会の決勝でリリムに告ってたよね?あれは何だったの?」

アタシちょっと感動したのに。


「リリムの事は好きだ!でも今は師匠の方が・・・。」


「師匠って言うのやめて。変態に教える事なんて何も無いよ。」


「俺のどこが変態だと言うんだ!」


「あんたのそれ、さっきより元気になってるじゃん。罵倒されて気持ちよくなるとか変態でしょ?」


「くっ、こ、これはアルルの事が好きだから。」

どんな状況で告白してんのよ。


「変態のクセにアタシの事呼び捨て?」

あっ、やば、新しい扉開きそう。


「あ、アルル様。すみません。」

ゾクゾクッ


「あのさあ、1人で気持ち良くなってみたり、呼び捨てしたり、躾がなっていないわね。アタシが調教してあげようか?」


「はぁはぁ、ぜっ、是非お願いします!アルル女王様!」

YES!


「じゃあ、そこに跪きなさい。」

足を出す。


「ほら、舐め・・・」


「アルルー!あなたメイヘムに変な事されてないわよね?」女湯から声がする。

ひゃう!リリム!くっ!


「う、うん、そんな事あるわけないじゃない。浴場で大欲情なんて無いから!」


「何いってるの?怪しすぎるわ!今行くから動かないで!」

来るなよ!


なんとか誤魔化しテントへテレポ。

でもメイヘムがアタシの事をねえ・・・。


あっ・・・


テントが2つ。


アタシはどっちに入ればいいのだろう。


「し、師匠、湯上りで冷えてしまいます、早くこちらへ。」


「う、うん。分かったあ。」

さっきの続きするの?


「アルルはこっちよ!」

えっ!?


「体は男でも心は女の子なんだから!お風呂の時は失念していたわ。ごめんなさい。嫌な思いさせて。」

えっそうなの?どちらもイけるけど?


「明日からは一緒に入りましょ!体洗ってあげるわ!」

裸が見たいだけだよね?


「ふしだらな女だな・・・」

だね。


「おい、こら、今なんて言った?あんたこそアルルに変な事しそうで心配なのよ!」


「失礼な事を言うな!俺はされる側だ。」

バカ野郎。


「はあ!?アルルどういう事?あなたメイヘムに何かしたの?」

ほら、こうなるから!


「ゲスの勘ぐりはやめろ。師匠と弟子の間には信頼と絆しかない!さあこちらへ!」

必死だな。


「アルルは私とバジャマパーティーするの!」

何だそれ?


「アルル!」


「師匠!」


うーん。


「ごめん。宿屋に泊まるわ。また明日ね。おやすみ~。」


テレポ。


宿屋の一室。

はあ、やっと眠れる。

しかし何なんだ、アタシと関わると性癖歪むのか?

あっ、まさか。


「ステータス。」


名前 アル•ディライト

種族 人間

年齢 14歳(時間停止中)

加護 底辺のゴミ

称号 サキュバス


スキル

鑑定、ディスペア流 極伝、次元干渉、物理精神攻撃耐性、自然耐性、無限再生、魔力感知、魅了


サキュバスの称号いただきました!効果出まくってるよ。

角や尻尾付けてセクシーな衣装好んで来ていただけじゃん!・・・それが原因か。

明日から装備変えてみる?

それで変わればいいけど。


とりま、おやすみなさい。

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