56話 光を胸に
「メテオバーストストリーム!」
ズバアアアアン!
龍の腹に直撃。結界に阻まれ衝撃波は真上へと流れて行く。
「グハア!」
奴が血を吐いた。効いただろ?ディスペア流の剣技にディメンションの効果を常時載せてるからな。
「インビジブル・クロー・・・。」
スパパパパパ!
まただ。これが厄介だ。不可視の攻撃。
ディメンションですら揺らぎ程度しか知覚出来ない。初動見逃したら終わりだ。
しかし、タフな奴だぜ。俺の攻撃何度喰らったよ?本域のマジなヤツ。クソう。
こっちの被害もヤバい。見た目は服が汚れた程度だがもう何度も攻撃を喰らって魔力が尽きかけている。
エリクサーで回復しようにも、クッ!
これだ、止まない攻撃で一息付く暇もない。
直上へ転移。
龍の口から放たれる魔力の咆哮!
「イクリプス・ロア!」
龍の咆哮と共に全てを飲み込む灼熱の柱が天に向かって放たれる。
ズガアアアアアアアアアアア!
大穴の斜面が熱でドロドロに溶ける。
ダメだ!回避する間もなく直撃する。
おああああ!
ディメンションのシールドを張ったが次元を超えてダメージを与えてくる。
魔装の密度が・・・。エリクサーで早く回復しないと!
ズババババッ!
クッソ!また見えない攻撃か。脚に受けて太ももが裂けてしまった。
魔装の密度が減って攻撃が通るようななっているんだ。
それに回復が間に合わない。魔力が全然足りてないせいか。
「ガバァ!」
龍が血を吐いた。奴のダメージも深刻だ。
もう少しなんだ。奴の魔力だって底は近いはず。
奴の傷が治ってないのがその証拠だ!
回復させてもらえないなら相手を削り切るしかねえ!
うおおおお!
ギィン!キィン!ドキャ!
奴の鋭い爪と聖剣が激しくぶつかり合い、凄まじい衝撃を生む。
結界を超えて振動は大地と大気を揺らす。
魔力が足りないなら生命力だ!
闘気を乗せて放つ、1つの技に数千の斬撃!
奴を斬撃の圧力で大地に張り付ける。
ズガガガガガ!
削り切れ!剣閃に命を乗せろ!
うおおおおおおおお!
倒せる!そう確信した瞬間
奴が口を開けると魔力の集束を感じる。
やられたぜ。傷は治せなかったんじゃねえ。最後の技を放つ為敢えて治さず魔力を温存したわけか。
それに密度が今までの比じゃねえ!奴も命を賭ける気だ。
アレをやるしかない・・・被害が甚大になるがこれしかない!
「イクリプス・ロア!」
龍の口から放たれる光!
「スーパーノヴァ!」
ヨルムを破ったディスペア最強の技だ。
オオオオオオオオオ!
はああああああああああ!
周囲が全て光に包まれる。
全てを出し尽くした。
ふ、調子に乗ってたのは俺だったか、
こんなザマじゃ、アイツの事もうバカに出来ないなあ。
・・・アス、生きてたら、また会おう・・・・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ




