表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶望の果て  作者: 馨
48/103

48話 魔法少女たま子 vs ヨハン


トーナメント準決勝。


─── side ヨハン ───


舞台には俺と同じ【とっぷく】を来た総長。

感動だ。控え室で着てくれと頼み込んだ甲斐があった。

恥ずかしいからと嫌がる素振りをしていたけど、総長のノボリを30本立てると言ったらそれだけは止めてくれと、とっぷくを着てくれたのだ。

俺だって目立ったり力を鼓舞するのが最強とは思わないが総長だけは別だ!俺らのチームのヘッドはこんなにも偉大なんだと言うことを広く知ってもらいたい。

俺の憧れの人だしな。

同じとっぷくで戦えば宣伝効果は絶大だ。なにより俺自信、気合いが入る。

成長した自分を見てもらうのだ。


「さあ準決勝第1試合は同じチームの代表同士の戦いのようです。あの白地のコートに書かれた文字は何でしょうか?古代文字のようにも見えますが?」


「俺も見たことがないな。鎧の方が防御には適していると教えてやった方がいいんじゃないか?ガッハッハッ!」

ふっ分かってないな戦士長。俺らレベルだと服とかどうでもいいンだわ。魔力、闘気の密度が全てだと言っていいだろう。

総長からは魔力も闘気も感じられない。その辺のネズミの方が強いんじゃないか?とも思えるレベルで隠してる。流石だ。


「総長!初っ端から全開かますんで夜露死苦う!!」

アルル総長が別次元の強さなのは知っている。

あの授業の対戦で思い知らされた。

神童、魔神、鬼神、次期八柱候補。俺は顔には出さなかったが自惚れていた。他者を見下していた。総長を知るまでは。


「ヨロシクね。早くヤろ。恥ずかしいょ。」

総長もヤル気だ。


ドーン!

バウッ!ダッ!

ドラが鳴ると同時に魔闘気全開!魔剣ソウルイーターを総長の首に走らせる。


「ブレイブソウル!」


魂をも砕く神速の斬撃!

微動だにしない総長。


獲った!!と思った瞬間

視界が暗転。


何が起きた!?辺りは瓦礫と暗闇。上から光が差している。

凄まじい大歓声!


「全く何て奴だ!誰か今の動きを説明出来る奴はいるか!?見えなかったぞ・・・。この俺でさえ!」

戦士長何を言ってる?アンタに見えるわけ無えだろダボ。


「か、開始のドラがなった直後舞台が陥没し砕け散ってしまいましたあ!大穴の中心には気絶したヨハン選手。アルル選手は宙に浮いている!何らかの魔法を使ったのでしょうか!?」

魔法、では無い、と思う。シンプルに舞台に叩き付けられただけだ、と思う。

なにせ対戦した俺でさえ何されたか分からなかったんだ。少しの間だと思うが気絶していたのか?ダメージは無い・・・か。瞬時に回復してくれたのだろうな。


刹那の攻防すらさせてもらえねえとはな。

種族とかの問題じゃねえ。

まったく俺らの総長は最高だぜ!


「準決勝第1試合!勝者!魔法少女たま子!」


試合の後舞台を見て戦慄したぜ。大穴が空いてたんだ。なぜ俺は生きてんだ。

魔法使い10人程で土魔法を使い舞台を直して行く。既に穴は消え舞台となる石盤が運び込まれていく。

後2時間もあれば次の試合が出来るようになるだろう。


総長の控え室に挨拶に行く。中から男の声が!?なんだ今の胸のざわめきは?

knock。


「ヨハンです。総長少しいいっすか?」


「どうぞー。」


中に入るとアルルと向かい合って椅子に座る少年が。いや俺と同じくらいの男か。

ムカッ。ん、何だ。


「総長、そこのシャバ・・・少年は?」


「ああ、ロキ君、アタシの弟子・・・みたいなものかな。」


ズキズキッ。

あん?このシャバ僧が?


「ロキ君ごめんね。ディスペア流見せてあげる!とか言ってたのに秒で終わらせちゃって。」

ディスペア流って何すか?


「いいえ!相手が(チラッ)弱過ぎたのですから仕方ありません。あっ、違いますね師匠が強すぎるのです!」

そうだアルル総長が強すぎるのだ。

ん、コイツ今俺の事ディスった?


「そうかなあ。テレテレ」

そ、総長が女の顔を!?・・・かわいい。

いや、何を俺は!?総長を性的な目で・・・。


「でも一体どうやって勝ったのですか?全く分かりませんでした。」

そうだ!よく聞いたシャバ僧!俺も知りたいぜ。


「んー、剣を奪ってから1本背負いで床に投げた後、腹に1発入れただけだよ。」

拳1発であんな事になったのか!?


「ディスペア流には柔術や打撃もあるのですか!?」

だからディスペア流って何だ?


「ないよ。ディスペア流は剣術だけだよ。」

ん?


「総長は魔術師では無いのですか?」

学院で魔術を専門に習っていたし、今大会では魔法少女たま子を名乗っているよな。


「あー、剣士だよ。」

え、マジで!?

剣なんて使ってるとこ、見たことないっすけど!?


「なぜ剣を使わないのですか?」

よく聞いてくれた!シャバ僧でかした!


「相手がめちゃくちゃ弱いから。かな」

えっ?総長、今ディスった?


「あっ、ごめ、ヨハン君は強かったよ!」

くっ、いっそコロしてくれ!


「クスッ。」

シャバ僧ッッッッ!!

てめえ今笑ったよなあ!

ヤるか?戦争すっか?おお!?


「ヨハン君大丈夫?殺気もれてるけど。」

し、しまった。


「すみません!そこのシャバ僧に馬鹿にされたと思い・・・。」


「あー、ロキ君また調子乗っちゃった?」

う、総長の圧が増した。何だ、震えが。


「ち、ちが違います!師匠信じてください!」


「いや、アタシに弟子なんていないから。」

ハッハー!シャバ僧の奴しょんぼりしてるな。

でも、これは、チャンスなんじゃないのか。


「総長!今の戦いで自分の未熟さを知りました。自分を、そ、その、総長の一番弟子にして貰えないでしょうか!」

言ってしまった。でも良くいった俺!

ロキとか言うシャバ僧、目を見開きこちらを見ている。


「弟子なんて取らないよ。・・・でもどうしてもって言うならテストしたげる。」

テスト?何だ。


「是非お願いします!」


「オッケー、じゃあニケ連れてくるから待っててね。」


この後、俺は本日二度目の敗北を喫したのであるッ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ