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絶望の果て  作者: 馨
44/103

44話 たま子VSマーキス


大会3日目

今日は予選4試合目が行われる。


今日のコーデだよ!

装備品 小悪魔の角 ワンピ黒 ブーツ

悪魔の尻尾


バレちゃったから普段着に戻したよ!


会場に着くと舞台は修復されている。

はえー、よく直したな。あれだけ粉々だったのに。


歓声に包まれ選手が入場してくる。

随分少ないな。昨日の試合見て辞退者が続出したとは聞いてたけど。7人しかいないよ。


この中で実力者は、と。

あいつよなあ。

黒髪の長髪で白いファーの付いたロングコートの男。

魔力は限りなく0。怪しい。


「あの子お姉ちゃんみたい!」「猫耳!」

ん、ああ、あの子か。

学院生のようだ。白コートは着ていない。灰色の髪でアタシと違って本物の耳がピコピコ動いてる。かわいい。

何か違和感あるなあ。何だろ?


ゴーン!

ドラが鳴り試合が始まる。

やっぱあの男強えー。

巨漢の戦士を蹴り一発で吹っ飛ばした。

猫耳少女も魔力弾を打ちまくって周りのやつらあっという間に殲滅しちゃった。


「勝者、ミーナ、メイヘム!」

ふーん、メイヘムって言うのか、カッコいいじゃん。覚えておこう。


「ベル、あの男、お前の知り合いか?」

気配を消して後ろに座った変態に聞いてみる。


「何でバレたんや怖っ!気配完璧に消してたハズやで!」

アタシのディメンションは全てを看破する。

あっ、あの猫耳っ子・・・ほぅ。


「アル様ぁ悪い顔してますよぉ?」

そう?


「あのなぁ、ワイがあの男の事知るわけないやろ。何でもかんでも知ってる思たら大間違いやで!黒幕ちゃうねんぞ!ワイが知っとるのはアルルちゃんのパンツの色だけや。ニヤニヤ。」


「ああん!?」

オフィーリアに睨まれヒィと悲鳴をあげるベル。

ふーん、エリア外からの刺客ってとこか。


「午後からトーナメントが行われます。対戦相手の抽選を行いますので予選通過者は指定の場所へお集まり下さいさい。繰り返します・・・。」

抽選ね。さっき試合した奴は連戦の可能性もあるのか。

つってもノーダメだし問題ないかな。


抽選の結果を発表するよ!


第1試合 魔法少女たま子vsマーキス

第2試合 ヨハンvsミーナ

第3試合 エレナvs魔法少女リリム

第4試合 オボロvsメイヘム


名前変えてもらうの忘れてた!


第1試合かあ。小悪魔の角を外し猫耳を装着。ステッキを取り出す。

また、あの語尾を言わなければいけないのか・・・くっ。なるべく話さないようにしよ。


大歓声に迎えられ舞台へ赴く。

凄い人だなあ。この格好変じゃないかなあ。

ディメンション。


「あの子が舞台ぶっ壊したってマジ?」

「全然強そうに見えないけど大丈夫かよ。」

「むしろ守ってあげたいんだが?」

「猫耳きゃわわ!」

「総長!マジカッケー!」

「絶対、性奴隷にしたるからな!」

「んだよ、あの格好イライラするなあ。トイレ行ってくる!」

「たま子様!この豚の尻をそのステッキで叩いて下さい!ブヒィ!」


うん、問題無さそ。


ん?マーキスさんから魔力がバンバン飛んでくる。ああ、精神魔法か。まだ試合は始まってないよ?効かないからいいけど。


スピーカーから

「ここからは私キプロス学院放送部のシロップの実況と、王国戦士長アガレスさんの解説でお送りします!」


「うむ、よろしく頼む。」

何してんのアガレスさん。 


「さて第1試合ですが、昨日舞台を粉々に破壊した、魔法少女たま子選手と、魔術を使い予選2組目でほとんどの出場者を殲滅したマーキス選手の対戦となります!」

はぁ、やりすぎたよね。反省。


「どちらも、相当の実力者ですが、どのような試合展開が予想されるでしょうか?」


「マーキスは遠距離からの魔法攻撃が得意なようだが、たま子の嬢ちゃんは想像がつかんな。魔法使いの格好をしているが昨日の試合を見る限り近接戦闘が得意な格闘家なんじゃないのか?」

剣士です。ごめんなさい。


「マーキスの攻撃を避けつつ懐に入り、不可視の一撃を狙う、と。なるほど。一体どのような結果になるのでしょうか!それではトーナメント第1試合スタートです。」


ゴーン!

ドラが鳴る。

下に魔力反応。勢いよく突き出た氷柱をヒラリとかわす。氷柱がから次へと突き出てくる。

かわすのも面倒ね。ポーチからホウキを取り出し跨って空へエスケープ。


「おーっと、たま子選手ホウキに乗って空へ飛んだあ!こんな魔法見たことありません!飛んでいます!」


「俺も初めて見たぞ。これは王国に招いて教えてもらわねばならんな。」

やだよ。


「それならコレはどうですかね。ファイアアロー。」

炎の矢が放たれた。かなりの速度だがヒラリとかわす。あら、またもどってきたよ。追尾型か。

じゃあお約束の対処しようかな。


「炎の矢に追われたたま子選手!マーキス選手に向かって行くぞ!」


「直前で方向を変え後ろから来る炎をマーキスに当てる気か!?」

違うよ?


ドン!

「ぐはっ!」

ギヤを上げた神速のホウキでマーキスに突っ込む!が正解。からの、

「あーっ!崩れ落ちるマーキス選手に炎が直撃!」

燃え上がる。


すぐに上着を脱ぐもシャツまで焼けている。

シャツを投げ捨てると鍛えられた上半身が露わに。炎の刺青?組織に忠誠を誓う証だろうか?


「や、やってくれますね。次は肉弾戦と行きますか。」

構えると奴の体に魔力の集束。と見せかけての流星群か。


ズガガガガガガガ!!

「空から降ってきた流星がたま子選手を直撃しました!」


「ありゃヤバいな。あの一発だけでも城の城門が吹っ飛ぶぞ。」

煙が晴れていく。

ぷかぷか浮いてるアタシ。


「生きています!・・・って言うか?無傷?」


「おいおい!おかしいだろ!?服に誇りもついてないぞ!?何をした!」

アガレスさんも驚いてるぞ。

壁張って防いだだけよ。


「くはは、参りました。何をやっても勝利のイメージが出来ない。降参です。」

両手を上げる。


「け、決着う!たま子選手の勝利です!」


オオオオオオオオオオオオオオオ!!

凄い歓声だ。


「やはり真の実力者だったか!」

「俺は見抜いていたぞ!強者の貫禄を!」

「猫ちゃん可愛がってあげるからおいでー。」

「そ、総長・・・マジハンパないっす!自分、ジブン・・・グスッ」

「くそっ!もっと低く飛べや!パンツ見えないやんけ!

「エッチな癖に強いとか反則だろ、トイレ行ってくる!」

「たま子女王様!この豚をそのホウキで叩いて下さいいい!ブヒィ!」


好意的な意見が多いぞ。よし!



控室に戻って紅茶を飲んでいると部屋の空気が変わる。結界か。ノックの音。


「開いてるわよ、どうぞ。」

マーキスがやってきた。おっ、裏で報復か?


「先程は手合わせしていただきありがとうございました。」

礼を言われちゃった。

「こちらこそ。でも裏の人が表出てきちゃダメよ、実力全然出せて無かったよね?」


「・・・クク、やはりボスの言う通りだ。私はあなた、いえアルル様のお力を試しに組織の代表としてやってきました。ボスからの言葉をお伝えします。」

そう言って片膝をつき頭を下げる。


「我が組織インフェルノはアルル様に絶対の忠誠を誓います。」

猫耳少女に跪く刺青を入れたおっさん。異様だぞ。


「は?イミフなんですけど?誓わなくていいから出て行って。」

このおじ様はカッコよくて好きだけど、組織の忠誠なんていらないわ。


「そう言うわけにはいきません。この誓いを受け入れてもらえなければ私は殺されてしまう。」

知らないから。


「大丈夫よ。アイツ変態だけど下の者には優しいでしょ?変態だけど。ああ、こう言っといて。アタシの下につきたいなら、お前が直接こい。ってね。」

軽く殺気を纏わせる。


汗を流して震えるマーキス。

「・・・恐ろしい方だ。あなたにはどこまで見えているのか。失礼。ですが承知いたしました。必ずや伝えましょう。」


「あはっ、面倒な事頼んでごめんね、よろしくにゃん!」

猫のポーズをしてウインクする。


「・・・ふふ。またいずれお会いいたしましょう。」

礼をして部屋を出て行く。結界が解かれ部屋の空気が戻った。


ベルのやつ何考えてんだろ?否定したけど、がっつり黒幕じゃん。

まあどうでもいいや。

紅茶に合うお菓子探そ。

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