40話 ヨハンvs戦士長アガレス
「アルル様はぁどなたが勝つとおもいますぅ?」
オフィーリアにそんな事を聞かれたけど正直よく分からないんだ。
単純に魔力で比べるならリリム、ヨハン、アガレスの順なんだけど。
「んー。難しいなあ。でも同じ学院のヨハン君に勝ってほしいかな。オフィーリアは?」
「アガレスでしょうかぁ?何となくですがぁ。」
「ボクもオフィーリアさんと同じくアガレスさんやな。」
聞いてないけど?
舞台で3人が話してる。
「悪りぃが俺はタイマンしかしねえぞ!」
ヨハン君が言う。
「坊主、面倒な性格してやがるな。まあ俺も女を嬲るのは好かん。相手をしてやろう。嬢ちゃんも、それでいいか?」
「私は構いませんよ?予選を抜けられるのは2人。戦わずに勝ちを拾えるならなんでもいいわ。」
リリムは戦う気はなさそうだ。
つばの拾い三角帽子からは銀髪が腰まで伸びている。黒いローブにミニスカ。生足がチラチラ。ふーんエッチじゃん。
「アルル様ぁ、どこ見てるんですかぁ?」
隣から圧を感じる。怖や怖や。
リリムは離れて魔法壁を張っている。
「おい坊主、お前学院始まって以来の天才って呼ばれてるらしいな。上には上がいる事を教えてやろう。」
腰に下げていた剣を抜く。
「もう知ってるよ。総長が教えてくれたからな。」
ヨハン君も構える。
静寂。
ズアッ
2人の闘気が膨れ上がり激突する。
ガガガガガカガガッ!!
剣を合わせる度、大気が震える。予選てレベルじゃないぞこれ。衝撃波でドッカン、ドッカンいってるけど舞台は無傷だ。強力な障壁を張っているみたい。
観客は鎮まりかえってる。
果たしてこの攻防を視認出来てる奴がこの会場に何人いるのだろうか。
そう言えば魔法少女は無事か?
障壁を張っているが衝撃波までは防げないようだ。
スカートがはためいている。
あっ見えそ。もう少し、もう少し、ほらっ!
「アルル様ぁ、どこ見てるんですかぁ?」
オフィーリアの冷たい声が刺さる。
何で分かるの?
「オラアアアアッ!」
アガレスの剣を下から弾き、がら空きになった腹部に蹴りをいれる。
「ガハッ」
よろめき後退する。
ヨハン君こんなに強かったんだ。アタシとやった時とは別人だ。魔力と精神が研ぎ澄まされている。
「オラオラッ!気合い入れろやあ!」
ヨハン君の魔力全開の剣撃にアガレスさんは防戦一方だ。
「くっ、ぬあああああ!」
アガレスさんの剣が空を切った。
ザンッ!
ぶっとい右腕がぶっ飛んだ。
勝負有りだ。
アナウンスが流れる。
「予選1回戦!勝者は、亜流々連合 初代 親衛隊長、兼、2番隊隊長 夜飯!、魔法少女リリム!」
2人とも肩書きおかしくない?
もの凄い歓声!白コートの集団が何か大きな旗をふってる。
亜流々連合 喧嘩上等、天下無双
もうやだぁ。
「早く回復術師に繋げてもらうんだな。」
腕を抑える戦士長にヨハン君が声を掛ける。
「調子に乗っていたのは俺の方だったようだ。」
「おっさん、あんたもアルル総長とヤれば分かるよ。自分がどれだけちっぽけな存在なのかがよ。」
アタシの名前出さないで、お願いだから。
「・・・そこまでの御仁か。」
「ああ、俺に道を示してくれた恩人だ。総長の為ならこの命だって惜しくねえ!一緒にテッペン取るって誓ったからな。」
テッペンて何?
「テッペンとは?」
シンクロした。
「魔王に決まってンだろ。」
一言も言ってないんですけど!?最終的には倒すと思うけど・・・多分。
「ふふ、はーっはははは!凄いな。格が違い過ぎる。俺も会ってみたいものだ、そのアルルとやらに。」
「アルル総長だ糞野郎。今度呼び捨てしたらコロす。」
怖いよ。どうしちゃったの?
「君の恩人だったな。すまん!で、その総長はこの大会に出場しているのか?」
してますよ。
「・・・わかんねえ、だがきっと見てくれてるはずだ。だから俺たちは無様な試合は見せられねンだわ。」
いい試合だったよ!b
「ふっ、こんな気合いの入った若者がまだこの国にもいたんだな。安心したぞ。」
早く腕くっつけてもらいなさいよ。あんたの方が心配だわ。
「おっさん早く腕つけてもらいなよ。あんたの方が心配だ。」
シンクロした!
「はっはっは!ああ、そうさせてもらおう。」
こうして1組目は終了した。
「まさかアガレスに勝つとはなあ!八柱候補は伊達やなかったっちゅう事か。アルルちゃんの為なら死ねる!言うとったでw愛されてるなあ自分。」
変態が何か言ってる。
それより戦士長に勝っちゃったよ。ヨハン君アタシとの試合から1週間で変わりすぎだよ。
あのリーゼントと鋭い目つき。とっぷく。
ヨハンきゅん、カコイイ・・・トクンッ・・・
「お姉ちゃん発情してる!」「メスみたいな顔!」
「ワタクシ以外にメス顔禁止ですぅ!」
「やっぱサキュバスやんけ。」
えー、やだ、恥ずかしいテレテレ。




