38話 夜露死苦!
朝、脇で寝ているオフィーリアを起こさないよう気をつけながら身支度をする。
学院の制服に着替えて露店でサンドイッチとミルクを買い、学院へテレポ(転移)。
門をくぐると、
「おざああああああああす!!」
元気な挨拶で迎えられる。
40人くらいいるのだろうか。
左右に分かれて頭を下げている。
正面にサーシャちゃんとヨハン君が見えた。
「総長おざああああす!」
2人にも元気に挨拶される。
「おはよ。みんな早いね。」
「ハッ!総長より遅い奴はこの連合にはおりません!」
ヨハン君が答える。
あれ?髪型変えた?異世界の書物に載ってた、りーぜんと、ってやつに似てる。
連合とかまだ言ってるのか。
「ねえ、あなたたちの着ているそのコートって・・・」
白いコートに赤い字で亜流々連合 初代 副総長、沙亜車参上、夜露死苦など異世界の文字が刺繍されている。
「カッケーっすよねえ!総長に見せてもらった書物を参考に作ってみたんすよ!マジヤバくないっすか!」
サーシャちゃん、変な言葉遣いになってるよ?
組織作りの参考になる本は無いか、と相談されたので異世界の書物をあげたんだけど。不味かったかな。
「もちろん総長の分もあるんで、」
紙袋から取り出した白いコートを渡される。
亜流々連合 初代 総長、宇宙統一、天上天下唯我独尊、喧嘩上等
などの文字が並んでいる。
「総長も着てくださいよー。」
サーシャちゃんに言われ渋々袖を通す。
「カッケー・・・流石総長だぜ。痺れたわ。」
「総長自分このチームに入れて、総長とお揃いの、とっぷく、着れて俺本当に・・・うぅ」
泣きそうになってるけど大丈夫?
えっこれ、ずっと着てないと行けないの?
その後ホールで朝礼が行われた後、
ピンポンパンポーン
「これより、亜流々連合 全体集会を始めます。」
えっ、先生!?何言ってるの!?
「はじめに亜流々連合 初代 副総長 挨拶。」
「ああ!」
例のコートを来た。サーシャちゃんが壇上に上がる。
「亜流々連合 初代 副総長 沙亜車だ!夜露死苦う!」
「「夜露死苦!」」
怒号が響く。
「キプロス学院は過去三代勢力による血で血を洗う闘争を長年に渡り続けて来た!数多の血が流れ幾人もの屍がこの地に眠っている!」
いや貴族の学院だよね?墓地じゃないよね?
「だが、ならず者の集まるこのゴミ溜めに咲いた一輪の花、アルル様によって天下統一が成された!」
おおおおおおおおおっと言う歓声。
「これより、たった一度の戦いで全ての者の心を掌握しこれだけの組織を数日で作った伝説の喧嘩師!アルル総長の有難いお言葉を頂戴する!心して聞くように!!」
「えー、続きまして、亜流々連合 初代 総長 挨拶。」
へっ?いやなんだけど!お家帰りたいんだけど!
みんなが期待を込めた目でコッチを見ている。
諦めてトボトボと壇上に上がる。
何話せばいいの。
「総長がお話になられる!!総員傾注!!」
ヨハンが叫ぶと全員が背筋を伸ばしアタシに注目する。
「お、おはよ。」
「おざああああああああっす!!」
ホールが揺れたぞ。すごい気合いだよ。
「んー、3日後に武術大会あるよね?がんばろうね! おわり。」
静寂が包む。
私とすれ違いにサーシャがマイクを取る
「お前ら聞いたか?ありがてぇよなあ。要は総長が伝えたい事はこうだ。てめえら日和ってんじゃねえぞ!テッペン取る気で大会に挑め!目指すはキプロス学院いや亜流々連合の兵隊たちによる上位独占だ。気合い入れろ!これは戦争だ!死ぬ気で挑め!他所者に絶対ぇ舐められんじゃねえぞ!
と言われたわけだ。」
言ってないけど!?
「いいか!テメェら総長に恥ぃかかせんじゃねえぞ!」
サーシャが叫ぶ!
おおおおおおおおおおおお!
「総長にテッペンの景色見せてやりてえよなあ?なら残り3日!死ぬ気で足掻いて、強くなってみろやああ!」
おおおおおおおおおおおおおおお!
もうどうにでもなあれ。
それから3日間学院中が殺気立ってて怖かったです。おわり。




