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絶望の果て  作者: 馨
14/103

14話 ディスペアダンジョン1F

転移した先は洞窟の中だった。


『1Fへの転送を確認。ログイン報酬として初期装備が送られます。』


ん?何か落ちてる。

明かりを向けてみると棒とバッグが落ちていた。

鑑定してみると、


【ひのきの棒】・・・固い木の棒

【バッグ】・・・何でも入る鞄


小さめのバッグだ。何でも入る?わけないじゃん。

この鑑定壊れてない?

試しにバッグにひのきの棒を入れてみると・・・簡単に入った!?バッグより大きい棒がスルッと。


「魔法のバッグだこれ!」


国宝級じゃなかったっけ確か。

手を入れても何もない。

棒は?って思った瞬間、手には棒が握られていた。

凄い!凄いぞこれ!

テンションの上がる僕だったがすぐ現実に引き戻される。


「もっと強い武器とか欲しかったよ。」

棒をバッグにしまい、右手に短剣、左手に松明を持ち進む。

最初はスライムくらいでお願い!と祈りながら歩いていると、


「チューチュー。」

ん?白くてフワフワした物が岩の影から出てきたぞ。ネズミかな?


「あっち行け。」

松明で追い払おうとするが、逃げるそぶりはない。

まぁいいや。進もう。


熱っつ!!

え!?

あれ?何だ、足?

えっ何、何で。

左足が・・・ない!?


痛ったああああ!!ああああああ!

激しい痛みの中ネズミが僕の足に群がっているのが見えた。あぁ、意識が無くなる。


「うわああああああ!」

目が覚めるとそこはあの大浴場だった。


「足!足が!あれ?ある?」

さっき無くなったと思った足が元に戻ってる!


「夢だったのか?」


『ディスペアダンジョン1層目での死亡を確認。始まりの湯に転移後、肉体と魂、装備品を再生しました。』


何だって!ここ始まりの湯って名前なんだ。

じゃなくて!死んだ!?


「何で足無くなってたの?魔物はいなかったはずだけど・・・」


『ネズミに敗北しました。』

はあ?


「ネズミ?ネズミだって?足を飛ばすネズミなんて聞いた事もないよ!」


『風の魔法で斬り飛ばされました。』


魔法を使うネズミとかあり得ない。まさか!

「あのネズミのレベルは?」


『Lv253です。』


何だってえええ!!

ただのネズミだぞ!


ははっ勇者より強いネズミって。

詰みだよ。詰み。


「Lv3の僕があのネズミに勝つ方法は?」


・・・・・・・・・


ほら、すぐこれだ都合の悪い質問にはだんまりですか、そうですか。

「もういいよ使えないなあ!」


『あ゛っ?』


ヒィィ!何だろう悪寒がする。

とにかくどんな事でもいいから活路を見いだすんだ。


もう一度行ってみよう。

石碑にかざす手が震える。足は治っても恐怖の記憶は消えない。


でも進むんだ。

僕は石碑に手を置いた。

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