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絶望の果て  作者: 馨
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11話 神殿

「ハッス。また来るよ・・・。ゆっくり休んでね。」

ハッスにお別れを言いゲートを目指す。


途中魔物に出くわすも、マルクさんたちのパーティー「ハーミット」が瞬く間に殲滅していく。


これが上級冒険者の戦い。索敵からの殲滅スピードが早すぎる。

本来「ハーミット」は5人パーティーみたいなんだけど3人でも連携がとれていて驚異的な強さだ。

なんでも帝国には上級冒険者のパーティーは10組もいないのだとか。そりゃそうだ、こんな人たち見た事もないよ。


魔物が途切れた時を狙って気になってた事をマルクさんに聞いてみる。

「昨日のあの鎧を着たスケルトンは何だったのでしょうか?」

マルクさんの顔が曇る。


「あのタイプのスケルトンは珍しくはありません。只魔力の宿った武器や防具を装備した魔物は珍しい。魔王やその側近クラスでしか過去に確認出来ていないのですが。」


えっそれってどう言う、

「ここだけの話しですが、赤のゲートから現れた魔物は通常種より数段強い。」

赤のゲート・・・天から現れた赤い柱の事か。


「先週ここの3層に現れたゴブリンも魔力を弾く鎧を付けていたと言う報告がありました。」

ゴブリン。徒党を組んで家畜などを襲う小鬼か。1匹なら大した事ないが徒党を組むとベテランパーティーでも手を焼くと言う。


「そのゴブリンはどうなったのですか?」

「その場にいた冒険者を殺した後消えたそうです。遠くから見ていた斥候の話だとたった一匹で中級冒険者を3人、一方的な蹂躙劇だったと聞いています。」

何て事だ。それも知っていたら・・・ハッス・・・。


「別の地から転移して来たと考えていいだろう。しかし何故このダンジョンばかり狙われるのかはわからん。」

ウーゴさんも私見を述べる。


ミラージュダンジョンに転移してくる強力なモンスター。謎だ。


陽が落ちる頃には転移門に着く事が出来た。


ゲートの周囲には商店が並びまだ大勢の冒険者で賑わっている。


広場で3人と握手する。

「じゃあなアル、またいつかギルドでな。」

「イイ男になったら訪ねてきなwあと髪切るんだよ!」

「君たちと共闘する日を楽しみにしているよ。」


ふぇぇ。涙でそうだよ。


「グスッ。ふぁい!いつかきっと追いつきます!本当にありがとうございました!」

深く頭を下げて転移門へと向かう。


ゲートをくぐり光に包まれる。

あれ?これ青って言うか紫?

何だ?上から何か・・・


ズドオオオン!

ドンッ!ドンッ!ドンッ!


!!?


目の前に広がる景色に眩暈がする。

金ピカの鎧を纏ったオーク3体にそれを上回る巨大な・・・あれはオークロードか?

王冠を被ったそれはまさにこの世を滅ぼす怪物そのものだ。

奴を見るだけで体は動かなくなり吐き気が止まらない。


奴と目が合った瞬間景色が変わる。


はぁはぁ。あれ。オークは?

そうか。転移したのか!助かった!


けど、「ええええええ!」

辺りを見まわし声を上げる


ここどこ!?


驚き過ぎて訳がわからない。

ダンジョンの入り口に飛ばされたはずじゃ、


目の前には巨大な・・・神殿?こんな巨大な建物見た事がない。辺りは霧に覆われている。

駄目だ、外は霧が濃過ぎて進むことが出来ない。


「神殿を探索してみよう。マルクさんたちの事も気になるし、とにかく先へ進むしかない。」


重厚な階段を上がり中へと入っていく。


まだこの時の僕は気付いていなかったんだ。


これが長い長い悪夢の始まりに過ぎない事に。

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