異世界転生
俺の名前は豊臣壮一郎、派遣社員だ。今日契約して3年目になるので次の派遣先が言われる。
「豊臣君、次の派遣先は......エージェント王国だ」
エージェント王国?外資系企業だろうか。
「はい、わかりました」
そう言った瞬間、俺はめまいに襲われた。
「......ここは?」
目を覚ますと俺は椅子に座っていた。目の前にはひげを生やした高貴なおじさんが2人、隣に黒髪ロング美少女がいた。
「それでは今回の議題について、大臣秘書」
「はい。何百年も前から問題になっていることですが、馬車に轢かれる国民が多く存在し、国民の数が減少してきています」
「耳が痛いね。このままだじゃこの国が亡びるのも時間の問題だな」
「貴様、大臣の前では言葉に気をつけろ」
「失礼」
「あ、あの...」
「ん?なんでしょう大臣」
俺が大臣だったのか
「信号を置けばいいんじゃないの?」
「し、しんごう?」
「しんごうとは何ですか?」
「は?だから信号だよ。赤と青の色を付けて、渡れるなら青。渡れないなら赤の色に入れ替えるんだよ
場の空気が凍った。流石にこのくらいしてるよな。
「て、天才だ」
「え?」
「ふむ。今までは国民の判断で渡らせていたが、それを統一する....そんな発想、凡人の私たちには思いつきもしなかった
「大臣.......ステキです!」
え?これどうなってんの。またオレ何かやっちゃった?
「「大臣!」」
「「大臣!」」
「「大臣!」」
「大臣ステキ!」
「い、いやあ///」
驚きだ。まさかこの世界の人間は信号も知らないのか。じゃあアレを教えたら、アレもアレも....あいつらが知ったらどんな顔するだろうか。くくく、決めた!俺はこの世界の覇権を取る!