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異世界転生したので、現代野球の知識を駆使して無双するつもりだったのに女子しかいません!  作者: とんこつ
百合ケ丘サンライズvsフライングジャガーズ
46/53

第44話 vsジャガーズ【最終回 裏】①

 七回裏。スコアは2-3、サンライズの1点ビハインド。いよいよ、最後の攻撃が始まる。


「ジョー、よけいなことは考えるな」


 俺はジョーを呼び寄せ小声で指示を出した。


「ダガーJもまもなく100球だ。スパイクカーブの精度も落ちてきている」


「オーケイ」


「おまえには直球で押してくるだろう。追い込まれる前に叩け!」


「アイアイ、サー!」


 ダガーJの真似をしたジョーが、ニコリと笑って打席に向かった。




「決着をつけようか、アンルーリー……!」


 肩で大きく息をするダガーJ。さすがの巨漢もひとりで六回を投げ抜き、かなりスタミナを消耗しているようだ。


「ジョーさん! 頑張ってえ!」「しばけ! ジョー!」


 サンライズベンチからも最後の声援が飛ぶ。1ボール1ストライクからの3球目――


「ここよっ!!」


 握力が落ちてきたのか、高めに浮いた速球をジョーは見逃さなかった。振り遅れないよう短めに持ったバットを真上から振り下ろす。


 鈍い音が響いた。土のグラウンドに叩きつけられた打球は大きくバウンド。


「サード! 刺せるぞ!」


 マスクを脱いだアレックスが指さし叫ぶ。サードがジャンプして捕球し、ファーストへ送球したとき――


 ジョーが大きく跳躍した。ヘッドスライディングに土煙が立ち込める。



「…………セーフ!!」一瞬の逡巡の後、一塁塁審の両腕が真横に広がった。


「YES!!!!」泥だらけのジョーが拳でベースを叩く。

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