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番外編 ちゃんと確認しなきゃ

番外編では和也の一人称視点で書いていきます





「いや…これはちがっ!」


「何で言わなかったのよ!早く通訳の人呼び戻して!!」


 さて、何で俺達がこんなやりとりをしているのかというと、まず順を追って説明する必要がある。


…回想開始…


 俺達が山本長官から韓国へ例の特殊部隊である亀甲部隊の査察へ向かう道中、飛行機に乗る時間までもうしばらく時間が掛かるので俺達は昼飯を食べていた。


「さぁっ!説明してもらおうかしら!何なのっ!?啄木鳥って!?」


 くっ…やはりその話か…正直この人が沢山いる昼時にこの話は出来そうにないんだが、話さなかったら美桜にまたなんて言われるか…


 さて、どうする?俺?


「何っ!?話せないの!?これから一緒に行動するのに隠し事〜?」


 ちょっ、やめてくれ、そうやって、不倫している愛人が男に『もし、奥さんと離婚してくれないなら私にも考えがあるわよ』的な感じで、肘を付きながらジト目で見るな!


「いや、話せない訳じゃないんだが…」


「じゃあ、話しなさいよ」


 くそっ!もう言うしかないのか?だが…えぇい!もうどうにでもなれ!


「啄木鳥ってのはな、俺が所属してた情報局の特殊部隊さ」


 はぁ、言っちまった。


 まぁ、言っておくが情報漏洩が発覚しても俺のせいじゃないぞ、これは脅迫だ、拷問だ、うん。


「それ、本当?」


 ほぉれ、見ろ、結局信じないんじゃないか、完全に疑ってるし。


「信じないのか?まぁそれでもいいけどな」


「嘘よ。信じるわ。黒島参謀や山本長官も話してたしね」


 待て!信じる信じないの基準は俺の言葉じゃないのか!?と口が開きかけたが、それを言ったら何言われるもんじゃないし我慢する。


 だれか褒めてくれよ…


「それじゃ、色々聞かせてもらおうかしら」


 その後、美桜の質問責めで啄木鳥隊に入るに至る話しや隊の事、一緒に入った天地、訓練、色々と話した。


 完璧に軍規違反だな、まぁ、美桜に脅迫されたことにしよう。


 あぁ、それと何故俺が啄木鳥隊に入隊することになったのかというと、最初は海軍に入ったんだけれど訓練の最中に俺と天地が上官に呼ばれて、俺達は動きがいいから特殊部隊の入隊試験でも受けないか?と言ったのが始まりだった。


 それから、試験に合格して新設されることになった啄木鳥隊を任される事になったのだ。


 その間に天狗に引き抜かされそうになったりしたが、結局、啄木鳥に落ち着き、時間が過ぎて例の真田局長に呼び出される日になったのだ。


……いや、ちょっと待てよ?何で俺だけ話してんだ?美桜の今までの話し聞いてないよな?


「そうなんだ。よぉく分かったわ。あんたも苦労したのねぇ〜」


 おい、哀れみのような視線はいい!それより…


「おい、美桜。お前はどうなんだ?」


「ん?どうって?」


「いや、俺達が上京してから今までの頃」


「あぁ…って!和也!時間が迫ってるわ!行くわよ」


 そう言って美桜は立ち上がり、店を出て行く。


 それを俺はえっ…てな感じで見送り、時計を見ると本当にヤバくて美桜の後を追いかけた。


 もちろん、金は払ったぞ。


 そんなこんなで俺達は飛行機に乗り、韓国の首都であるピョンヤンに降り立った俺達は昔の話を言ったり聞いたりしながら、韓国陸海軍協同特殊部隊の亀甲部隊訓練場に移動した。


 なんか…査察する前から心も体もボロボロです。


 だから、この話は割愛する。


 あぁ、正直に言おう!面倒臭い!!


 端的に言えば普通だった。


 日本よりまだまだだが、特殊部隊の様相は呈していたし、充分実戦で戦えるレベルだった。


 はい、終わり!


 さて、査察を終えた俺たちはピョンヤン空港で大連に向かう手筈になっていた。


「やっぱり、セキュリティは結構キツいな」


 係員の人が荷物と俺の体を丹念に調べる。


「そりゃそうよ。軍の飛行場が隣にあるんだからね」


 美桜は女なのでそう言って別室に移動していった。


「お客様、これは…少しあちらでお話を聞かせてもらっても……?」


 ん?なんか、怪しげな目でこっちを見てるぞ?俺なんかしたっけ?


「お客様?早くこちらへ…」


 ん〜なんて言ってるのかわからん、韓国語も勉強しとくんだったな〜。


「あの…すみません、なんて言ってるのか分からないんですけど」


 待て、なんかマジでヤバい雰囲気になってきたぞ。


 おいおい、ガタイ人も出てきたぞ!


「おいっ!お前!早くこっちに来いと言ってるのが分からんのか!」


 いや、腕を掴むな!そして連れていくな!俺が何したってんだよ!


 と、連れてこられた部屋にて尋問のようなものが始まった。


「で?これはなんだ?」


 待て、それは俺の銃……って、事前申請するの忘れてた!


「いや、それはですねぇ〜、僕、民間人じゃなくてですねぇ、」


 ん〜、その顔は絶対に意味が通じてないな。


 誰か助けてくれぇ〜


バンッ


 そう、心の中で助けを求めている最中にこの部屋の扉が勢いよく開いた。


 なんだ?


「ちょっと和也!?何してんのよ!」


 おぉ、救世主様だ。


 今はお前の背中から後光が見えるぞ。


 さぁ、俺の秘書として、この難題を解決してくれ。


「なんでこんなくだらないことで貴重な時間潰してんのよ!普通は確認しておくのが常識でしょ!!!!あんたそれでも軍人!?」


 うん、予想GUYだな。


 まさか、俺に向かって来るとは、前言撤回だ。


 今の美桜は油だ。


 そして、冒頭部分に戻るのだ。


…回想終了…


 火と言われるこの空間に油が投入されたのだ。


 もうどうにでもなってくれ……


 それからは、韓国側の役人との一進一退の攻防?を繰り広げていった。


 もちろん、美桜という味方なのか敵なのか分からんやつの相手をしながらだ…体がいくつあってもたりん……


 だが、俺は一言も反論はしなかった。


 だってそうだろ?事前申請しなかった、そう、要するに全部、俺のせいな訳だ。


 韓国側が怪しむのも分かるし、美桜が怒るのも無理はない。


 そう、俺は通訳という名の救世主様が降臨なされるまで耐えるしかないのだ。


 頑張れ、俺!




 ……それからどれくらいの時が流れたのだろうか……


 ようやく救世主様が現れ、俺たちの仲裁に入ってくれた。


 銃を持っていたのは、軍人のため護身用に持っていたと説明して大事には至らなかった。


 さて、ようやく解放された俺たちだったが、飛行機には当然乗り遅れ、朝に出発だったのがお昼に変更になり、石原長官に面会するはずだった時間には確実に間に合わなくなった。


「こりゃあ…会議中の時間帯に着いちまうな……」


「あんたのせいでしょ」


 うっ…反論できん


「す…すまん」


 俺はもう、そう言ってうなだれるしかなかった………








作者『すみません!!

大幅に遅れてしまいました(汗)

多忙な中、少しずつ書いていきようやく今日、投稿です

一応、艦艇の説明も同時に書き進めているのですが

もうしばらくかかりそうです

申し訳ありませんm(_ _)m

では

現実から逃げずに頑張っていきます!

では』

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