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転生先

ぱち、と目を覚ますと、大量のポスターやアニメグッズに埋め尽くされた部屋のベッドに横になっていた。ここはどこ?私は誰になったのか。前世の記憶は…普通にある。私はヤンデレ妹キャラの雪ちゃんだった。



「オタクキャラなんて居たかな…」



考えながら頭をポリポリ掻いて目の前に置いてあった鏡を覗き込むと、想像すらしていなかった自分が居た。…可愛くない。寧ろこれは…イケメンと言っても可笑しくない顔立ちで。それもどこか現実味がある顔だ。嘘だろ。と鏡を床に落とすと、鏡が裏返って可愛いツインテールの女子の絵が見えた。



こういう顔になるのが本当じゃ…。ともう1度鏡を拾って見返す。それでも先ほど見た現実は変わらない。なんなんだ。取り敢えず自分のキャラと、役割を把握しなければ。誰だろ…アシストタイプのオタクイケメンとか?…いや、そんなキャラあのゲームには…居ないはず。せめて、居るとしても盛り上げ役のテンションが地味に高い男子くらいだ。でもそれじゃない。なんて自問自答をただただ繰り返した。



(れん)ー。早く制服に着替えて、学校に行きなさい!早くしないと、(なぎ)君迎えに来ちゃうわよ。」



「廉…?」



廉、と呼ばれている。という事は、それは私の事なのだろうか。ドアをがちゃ、と開けて周りを見渡すと部屋は私が今居るこの部屋と母親らしき人が居る一階の部屋しかなかった。



その部屋には…誰も居ないよな。じっと見ても、母親らしきその人しか居ないようだった。



「はーい。分かったよ。」



適当に返事を返して、私は近くに落ちていた制服らしき服に着替えた。



「なんだこれ…サイズもぴったり。…って当たり前か。」



などと、面白くもないノリツッコミを繰り広げていた。そうは言っても前のヤンデレ妹キャラは萌え袖が狙いなのか、少し大きめのサイズだったので、久しぶりのぴったりサイズはありがたかった。



制服からしても、この体…からしても性別は男という事が分かった。顔を見た時、大体そうだろうとは思っていたが、アニメやゲーム界には王子系の女子がいるものだから、女子でも有り得ると考えていた。

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