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モテる方法

「~で、~から。」



授業内容も…そんなに対してゲーム内と変わらない。良かった。と安心していると、遠くで比奈子が頭を抱えていた。どうやら彼?彼女は授業内容に付いていけてないらしい。



凪君はというと、授業を真面目に聞いていた。うんうん、頷いてる様子を見ると、非常に真面目で頭もいいのだろう。



「ふわぁ…」



と、思わず欠伸をこぼすと、隣の女子がふふ、と可愛く笑った。現実の女子も中々可愛いなぁ。なんて思ってノートに絵を書いた。



「今日はここまで。」



気が付けば授業も終わって、ノートを見ると、中々上手く出来ていて、上出来。と自画自賛していれば、周りに女子が集まった。



「廉くん、また絵書いてるの?相変わらず上手いね!!」



また。とか相変わらず。とか、そう言う設定まで埋め込んでるのか…。



「そう?ありがと。」



へへ、と笑ってみせる。



【そんなことより、早く考えろよ凪がモテる方法。】

【う、うるさいなぁ…分かってるよ!】



声が聞こえて、比奈子の方をちらりと見ると、そっちだって男子に囲まれてデレデレしてるじゃないか。



【うるさいわ!こちとら同性に絡まれても嬉しくねーっつの。早く考えとけよ?】



聞こえてたし…。それにしてもモテさせるって難しくないか?中々の難問だよほんと。



「はぁ…ねぇ、みんな。」

「何?廉くん。」



みんなに聞く。と言う手段もありなはず。



「女の子ってさ…。お兄ちゃんが…いや、んん゛ッ…男がさ…どんな事したら好きになっちゃうとかある?」



昔の癖が出てしまいながらも、女子達に聞いてみると、色んな答えが帰ってきた。



「ギャップ萌えとか!ヤンキーが子猫拾ってるとことか見るとキュンとするってよく聞くよね。」



うん、確かに良く聞く。…でも凪くんには無理かな。あっ、でも逆パターンもあり?…それは嫌われるだけか。



「辛い時に寄り添ってくれる人がいいな!」



…あー。それはいいかも。でもその前に落ち込んでる人を探さないとね…なんかそれちょっと酷いような気もするけど…



「やっぱかっこいいのが一番だよね!」



…うん。いや、凪君見込みあるよ!!私が凪くんかっこよくして見せる!!



「アニメやゲームだったら…兄とかもかっこいいよねー。」

「…あーっ!お兄ちゃんは私のなんだからねッ?…私のお兄ちゃん取ったら…許さないんだから!」



「…あ。」



やってしまった。…兄。という言葉が聞こえて、反射的に、つい…。



「…っていう女子キャラがいてさ…!!」



廉くんの人気を下げるのにはいいのかも知れないが、私としては物凄い恥ずかしい。…きっと、オカマの人と思われたに違いない。



「あー、そっかー♡」

「廉くん可愛いー!」



どうやら、全然なんともないらしい。


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