2015/08/15
僕は体の力が抜けて立てなかったんだ。
助けなきゃって思ったんだけど、他のやつらとおんなじように教室の隅っこておびえてた。
鉄臭い血の匂いが気持ち悪くって、吐いたやつもいた。
ゲロとさっきまで友達だったやつが混ざって更に気分が悪くなる。
ぼんやりとした頭で周りを見たら、いつのまにか女子はあの子以外血を流して死んでた。
制服が女子ってだけで、顔はほとんどぐちゃぐちゃなんだけど。
残ったあの子には、先生が上に覆い被さり必死に腰を振ってたんだ。
固い肉を無理に開く音がした。
くぐもった先生のうめき声とあの子の鳴き声が耳に嫌に残ってて。
声にならない悲鳴で泣きながら、あの子は先生に突かれていた。
あの子の股から流れる血だけが綺麗に見えた。
「4北ミテ空21タト」
先生は記号を話した。
「わかるよ。みんなバラバラになって欲しくないもんね。」
あの子がそう言うと、先生は泣いちゃった。