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ここは何処?-6-

「な――――ッ!?」

 突然の事に、怒りに赤々と燃えていた頭が今度は真っ白になる。軽いパニックを引き起こしている和歌は口をパクパクと無意味に開閉し、逃れようと暴れるも長身を相手では無駄な足掻きだった。

「ここの女性達は皆おしとやかでね。少し物足りなかったんだ」

 片腕で軽々と和歌の自由を奪い、青年の左手が綺麗な夜色の髪をもてあそぶ。

「こんなじゃじゃ馬も、たまにはいいかもしれない」

 何が楽しいのか、愉快そうに笑う青年。

 が、体の自由を奪われて好き勝手触られて失礼極まりない発言を連発されている和歌は、もちろん愉快であるはずがなかった。じゃじゃ馬じゃじゃ馬って、何回連呼すれば気が済むのよ!

 一発どころか十発殴っても殴り足りないところだが、それが叶わないのならば仕方がない。

「放しなさい!仮にも公衆の面前で抱き締めるってどういう神経しているの!しかも、あたしとあんたは今会ったばっかりなのよ!?馴れ馴れしいにも程があるわ!」

 実質的な暴力に訴えられないのなら、ここは言葉の暴力に走ろう。あまり得意じゃない国語の能力を最大限に活用して、力の及ぶ限り貶し尽くしてやる!

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