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ある序盤中ボスの終わらない仕事

掲載日:2026/05/02

ここは剣王たる儂の城。

剣王と言うても、この地方で一番の腕前というだけで、

世の中上には上がおるがの。

城も、まぁ、天守閣を備えた立派な城ではなく、

一地方のこじんまりとした無骨な城じゃがな。


この地方は、特に目立った産業もなく、稲作中心で成り立っている。

のどかで平和というのが特徴と思っていたのだが。。。


最近、○○の勇者と名乗る若者が近隣で暴れて困っているから何とかしてほしいと陳情が来るようになった。暴れていると連絡があってから現場に急行しても、到着する頃には現場から逃走していて捕まえられぬ。


さて、どうしたものかと皆で考えているときに、

勇者と名乗るくらいであれば、悪者がいるよと言えばそこに行くのでは?

という意見が出たので、儂を悪者にしておびき寄せる作戦を立てた。


無駄に怪我をしないため、○○の勇者と名乗る若者が現れたら、

儂の方へ誘導するよう、皆に徹底させる。



そして、○○の勇者と名乗る若者がやってきた。

「お前が○○の勇者か。皆が困「貴様が剣王を名乗る悪徳領主だな、成敗してくれる!」」と言っている間に○○の勇者と名乗る若者は剣を構え、儂の方に突撃して儂を袈裟懸けにする。


「ぐはっ、、、話を、、聞けというに、、、」


そこで儂の意識は途切れた。。。










気が付くと皆で議論をしていた。


最近、○○の勇者と名乗る若者が近隣で暴れて困っているから何とかしてほしいと陳情が来るようになった。暴れていると連絡があってから現場に急行しても、到着する頃には現場から逃走していて捕まえられぬ。


さて、どうしたものかと皆で考えているときに、

勇者と名乗るくらいであれば、悪者がいるよと言えばそこに行くのでは?

という意見が出たので、儂を悪者にしておびき寄せる作戦を立てた。


無駄に怪我をしないため、○○の勇者と名乗る若者が現れたら、

儂の方へ誘導するよう、皆に徹底させる。


あれ?この展開って経験していなかったっけ?




そして、○○の勇者と名乗る若者がやってきた。

「お前が○○の勇者か。皆が困「貴様が剣王を名乗る悪徳領主だな、成敗してくれる!」」と言っている間に○○の勇者と名乗る若者は剣を構え、儂の方に突撃して儂を袈裟懸けにする。


「ぐはっ、、、またか。。。話を、、聞けというに、、、」


そこで儂の意識は途切れた。。。







気が付くと皆で議論をしていた。


最近、○○の勇者と名乗る若者が近隣で暴れて困っているから何とかしてほしいと陳情が来るようになった。暴れていると連絡があってから現場に急行しても、到着する頃には現場から逃走していて捕まえられぬ。


さて、どうしたものかと皆で考えているときに、

勇者と名乗るくらいであれば、悪者がいるよと言えばそこに行くのでは?

という意見が出たので、儂を悪者にしておびき寄せる作戦を立てた。


無駄に怪我をしないため、○○の勇者と名乗る若者が現れたら、

儂の方へ誘導するよう、皆に徹底させる。


流石に3回目じゃ。この展開は覚えておる。

○○の勇者と名乗る若者がきたら、話を聞かず突撃してくるから、対処できるようにしておくか。




そして、○○の勇者と名乗る若者がやってきた。

「お前が○○の勇者か。皆が困「貴様が剣王を名乗る悪徳領主だな、成敗してくれる!」」と言っている間に○○の勇者と名乗る若者は剣を構え儂の方に突撃してきたので、剣で打ち返す。


「話を! 聞け!」


数合打ち合い、○○の勇者と名乗る若者の剣を打ち落とすと、すかさず相手を抑え込み、近習を呼び縄で捕縛させる。


捕縛した状態で正座をさせ、コンコンと説教する。


説教で疲れ、一瞬目を離した隙に○○の勇者と名乗る若者はいなくなっていた。


皆でキツネに抓まれたような気分になる。


儂は、もし再び○○の勇者と名乗る若者が現れたら、再び懲らしめてやるから、ここに通すがよい。と言って、その場を治めた。




数日後、再び○○の勇者と名乗る若者がやってきた。

「○○の勇者か。いい加減にせい!」「貴様が剣王を名乗る悪徳領主だな、成敗してくれる!」話が噛み合わないまま、○○の勇者と名乗る若者は剣を構え、儂の方に突撃してきたので、剣で打ち返す。


「いい! 加減に! せい!」


数合打ち合い、○○の勇者と名乗る若者の剣を打ち落とすと、すかさず相手を抑え込み、近習を呼び縄で捕縛させる。


捕縛した状態で正座をさせ、コンコンと説教する。


説教で疲れ、一瞬目を離した隙に○○の勇者と名乗る若者はいなくなっていた。


皆でキツネに抓まれたような気分になる。



だが儂は、この展開を覚えておる。

○○の勇者と名乗る若者が再び来るであろうことは確実じゃろう。

神様、仏様よ、これはないんじゃなかろうか。



これは、あるゲームの最初に登場する中ボスキャラクターの、終わらない仕事であった。

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