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第12章:永遠不滅

 あれから、500年の月日が流れた。

 

 かつて地下図書館と呼ばれたこの場所。今や世界最大の「国立中央図書館」へと姿を変え、ラベンダーの庭で彩られた厳かな建物は、一種の観光名所にもなっている。

 その最深部、厳重に保管された書物の中に、一冊の古い記録書がある。表紙には、美しく微笑む水色の髪の女性の肖像画と、一言だけタイトルが添えられている。

『新たな声の始まり ― ある聖女の記録』

 かつて世界を沈黙させた「静寂の紫」の物語を知る者は、今では歴史学者くらいしかいない。その壊滅に貢献し、その後も人々を癒し続けた、この女性の本名を知る者はおらず、子孫も残っていないそうなので、どんな人物だったかの詳細は、おそらく永久に分からない。しかし、人々が誰かを愛し、自分の名前を誇りに思い、困難の中でもあきらめず、光を見出し、声を上げ続けた一つの記録として、この書籍はしばしば愛読され、多くの人たちの心に希望を灯した。

 500年経った今では、彼女の名前は伝わっていないが、この図書館の標語にもなっている次の一節は、生前の彼女自身、好んで使用した格言として人々の間で認識されている。

「声は、自由で不滅なのだ」

 名もなき戦士の物語は、文字通り永遠の「声」となり、今もなお人々の魂を優しく、力強く叩き続けている。

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