「あのゴーレム」
そのゴーレムは、人間の子供と同じ背丈をしていた
ゴーレム「やっと…見つけ… た、、、」
水辺のアヒルが2羽飛立つ
1週間前ー。
ゴーレム「ねえ靴屋さん」
靴屋「わあ!びっくりした、いきなり音もなく現れるなよ心臓に悪いだろう」
ゴーレム「ごめん、靴屋さん」
靴屋「はぁ、なんだい?」
ゴーレム「心ってどこにあるの?」
靴屋「んなもん決まってるだろう?心臓の奥深く真ん中にあるんだ」
ゴーレム「ありがとう、またね」
ーゴーレムが去るー
靴屋「まったく… あの鉄塊にも困ったもんだ」
次の日ー。
ゴーレム「ねえお花屋さん」
花屋「やあなんだい?」
ゴーレム「感情ってどこにあるの?」
花屋「お花を買ってくれたら答えてあげるよ」
ゴーレム「いくら?」
花屋「1980ネルさ」
ゴーレム「1ネルしかないや」
花屋「じゃあ帰りな、気をつけるんだよ」
ゴーレム「ありがとう、またね」
花屋「はあ、売上が下がってきてるね、あの厄介者がじゃまをするからいけないんだ…」
次の日ー。
ゴーレム「ねえマグカップ専門屋さん」
専門屋「なんだ鉄坊主、どうせ金ないんだろ?トットト帰りやがんな」
ゴーレム「命ってどこにあるの?」
専門屋「それはだな鉄坊主、、、俺に知っちゃこっちゃあるか帰れ!」
ゴーレム「ありがとう、またね」
専門屋「またなんかあるか!」
次の日ー。
ゴーレム「ねえ鍛冶屋さん」
鍛冶屋「なんだい鉄くん」
ゴーレム「魂ってどこにあるの?」
鍛冶屋「あーそうだなぁ、情熱を注いだ先にあるものかなぁ?」
ゴーレム「そうか、ありがとう、またね」
鍛冶屋「どういたしまして、またね鉄くん」
ーゴーレムが去るー
鍛冶屋「はあ、にしても良い素材で出来てるなあ…!」
次の日ー。
ゴーレム「ねえ魚屋さん」
魚屋「いらっしゃい!いらっしゃい!うちの魚はこの国1番の魚だよー!らっしゃい!らっしゃい!」
ゴーレム「ねえ魚屋さん」
魚屋「あ!奥さんうちの魚買ってかない?今ならお得だよ!」
奥さん「ああ今はいいわ、ありがとうね」
魚屋「いやいやそんなこと言わずにさ!今が旬のマグロやサーモンもあるよ!油が乗ってて美味しいよ!ああ!待って!…」
ゴーレム「…ねえ魚屋さん」
魚屋「お前のせいで客が逃げたじゃないか全く!帰れ鉄屑!」
ゴーレム「わかった、ありがとう、またね」
魚屋「らっしゃい!らっしゃい!いらっしゃい!!うちの魚買ってかない?!」
次の日ー。
ゴーレム「ねえ飯屋さん」
飯屋「何だ鉄」
ゴーレム「愛ってどこにあるの?」
飯屋「はあ?釣竿屋に聞いてみろ」
ゴーレム「わかった、ありが」
飯屋「いらっしゃいませ!お客様!」
客「すみませーん」
飯屋「あ!はいはーい!今向かいます!ご注文お伺います!」
客「ビラーと… ファチと… あとエマダで」
飯屋「分かりました!少々お待ちください!あ!ありがとうございましたー!またのご来店お待ちしております!ご注文入りましたー!」
ゴーレム「…ありがとう、またね」
次の日ー。
ゴーレム「ねえ釣竿屋さん」
釣竿屋「儂は釣具屋じゃポンコツ」
ゴーレム「ねえ釣竿屋さん、愛ってどこにあるの?」
釣竿屋「だから儂は…まあええわ、愛はあるものじやない、作られるものじゃ」
ゴーレム「そうか、ありがとう、またね」
釣竿屋「まあまあそう急ぐ出ないぞ、ポンコツ」
ゴーレム「わかった」
釣竿屋「あと他に聞きたいことはないか?なければ別にもういいがな」
ゴーレム「…美しさってどこにあるの?」
釣竿屋「少なくともここには無い」
ゴーレム「そうか、ありがとう、またね」
釣竿屋「ああまたなポンコツ」
次の日ー。
ゴーレムはお散歩をしていたところ水辺を見つけた
ゴーレム「2羽のアヒルが一緒に泳いでいる」
ゴーレム「どうして別々に泳がないんだろう」
ゴーレム「いつもみたいに聞いてみよう」
ゴーレムが水辺に入り初める
ゴーレム「!」
ゴーレム「体が重くてだんだんと底へ沈んでゆく、どうしよう」
ゴーレム「アア、2羽のアヒルが遠くに行ってる、聞かないとなのに」
ゴーレム「どうして一緒に泳ぐのか… ドウして別々に泳がないのか… ヲ」
ゴーレム「そうか、、、そうなノか、、、愛が作られているカラ一緒に泳いでいるンダ」
ゴーレム「町のみんなはイツも、別々に泳いでいタのハ」
ゴーレム「愛ガ… 作られて… いナイからなのカ…」
ゴーレム「そウカ… やっト………」
終わりー。
裏設定的なもので、釣具屋さんはゴーレムが沈んだ日の今朝に亡くなっています。
寿命で静かに一人で天に召されています。
ありがとうございました。




