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詩集 詩箱  作者: TiLA
105/166

melt

優しさは、知っている

それだけでは

救いきれないものがあると


優しさは、見えている

僕らには

その勇気が足らないことを


美しい星空を見て

君は何を思う


同じ星空の下で

絶望や

苦しみ

悲しみに

打ちひしがれている

人々もいる世界に




優しさは、気づいてる

それだけでは

庇いきれないものがあると


優しさが、溶けていく

偽りの

隠された平穏な暮らしの中に


眩しい光よ

せめて彼らを

照らさないでと祈る


今は暗闇のほうが

きっと

痛みを隠してくれるから




優しさが、消えていく

歪んでいく

明日の先にある後悔の中に


優しさは、恐れている

僕らの

知らないふりをする弱さに


優しさは、傷つける

美しいほど儚い

輝くこの世界を



夜空の冷たい星たちよ

どうか眩しく照らさないで

その声を届かせないで


夜空の冷たい星たちよ

どうか

その悲しみを

その痛みを照らさないで


その暗がりに

あゝ

涙の輝かないように





優しさは

ときに残酷なほど許さない


いつか咲く希望の花の

その種を蒔くことを

その諦めることを

         

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