魔術具【鑑定機】
魔術具登場
「魔術具だって?!」
「高級品だぞ?!」
《不死鳥の翼》たちは水晶玉を見て驚く
「……すまないが"魔術具"とは?」
「魔術が宿ってる道具のことじゃないっすか?」
「…ああ、なるほど確かに珍しいが…」
商人の部下たちはゆっくり机の上に置く
「こちら鑑定することが出来る魔術具でございます」
「ほぉ…触れてみても?」
「ど、どうぞ」
そっと触れてみると水晶玉の台から羊の皮で作られた紙が出てくる
(羊の皮かこれは)
(へーまだこの世界じゃ紙は流通してねぇんだな)
アジトにある色んなものが無限に手に入るので特に気にしてなかった2人
「どれどれ…へ」
商人は紙に書かれたステータスを見て腰を抜かした
「なんすかこれ…」
本名不明 ボス
ステータス
腕力:S
防御:S
俊敏:S
魔力:E
幸運:S
称号《カリスマ性》《勘違いされ易い者》
【スキル】特になし
「Sランク?! 見たことないぜ俺は!!」
「あ、ああ…SランクといえばSランク冒険者か勇者様くらいかと思ってたが…」
「おーこりゃあすげー…どーれ俺も」
ジョンが触った瞬間紙が出てきた
ジョン
ステータス
腕力:B
防御:C
俊敏:A
魔力:C
幸運:E
称号《武器マスター》《ムードメーカー》《暗殺者》
【スキル】鷹の目LvV、射撃LvV、異常耐性LvV
「異常耐性LvV?!」
「ってこの鷹の目ユニークスキルじゃねぇか!」
ギャーギャー騒ぐ《不死鳥の翼》のメンバーたち
「す、凄いなお前たち」
動揺するケイン
「ボスが1番すげーよ…」
「いやスキルなしの俺は凄くないだろ」
「いやいやボスの方が」
「いやいやジョンの方が」
「どうですかな…! この魔術具は!」
胸を張っている商人
「欲しいのは欲しいが…いくらするんだこれは」
「金貨10枚でございます」
お辞儀していう
「たっか!」
「流石魔術具…だな」
そういうと座っていたボスは立ち上がり
「……買取りは出来るか」
「買い取りとは…?」
「あー俺が取ってくるっす」
そう言って取りにいきアタッシュケースを持ってきた
「これっすよね」
アタッシュケースを開けるとそこにあったのは"金の延べ棒"であった
「こここここれは!」
あばばばばと動揺する商人
「不純物のない金の延べ棒だこれを…」
「無理です!!」
大声で無理だという
「え」
「これ程の品を買い取ることは"今"は出来ません!!」
「あっ持ち金がないんだな」
「いやジョンよ無理に決まってるだろ」
「それもそうか」
いつの間にか仲良くなっているケインとジョン
「ならば…これはどうだ」
"砂糖が入った袋"を置く
「これは…真っ白な…ふむぅ…金貨10枚でどうですかな」
砂糖が入った袋を開けて舐めて確認する商人
「ああ構わないが」
「同じ値段なら交換した方が早いんじゃ…」
ジョンが提案すると
「おお! それはそうですな!」
ナイスアイデアと言わんばかりの顔で納得する
「それじゃあ」
それぞれ砂糖が入った袋と魔術具を交換した
「これでリアたちの鑑定出来るな」
「満足していただけてなによりです」
「そういえば君の名は?」
「レインとお呼びください」
「…レインありがとう」
「っ! い、いいえ!」
(あっこれ増えたな…"ファン"が)
魔術具【鑑定機】をゲットした
ブックマークと評価が欲しいこの頃