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 ここで私的な感想を述べますが――

私は桃仙区とうせんくの小さな温泉にかり

じっくりサウナを楽しんでから

隣りの川へザブンと入るのが好きです。

 ギリギリまで熱さに耐えたあと

冷たい川へ飛び込む瞬間が最高ですね!


 因みに天界は区分以外にも

美しい浮島が山ほど存在しております。

此処ここは区分け関係なく行けるので

皆さん空船のつかまり、

島巡しまめぐりを楽しんでいるようです。


 私も空船に乗ってバカンスしたいですねぇ、

我ながら働き過ぎだと思うのです。

あゝビーチ島でのんびりしたい……


 はっ! 私情にとらわれてしまいました。

ええと、信仰(しんこう)は何を選ぶのも個人の自由です。

ただ、どれを選んだとしても盲信もうしんするのではなく

その道が正しのかを見極みきわめ、

自己責任を持つことを忘れずに――


 また無宗教むしゅうきょうだと言う方も大勢いますが、

注意すべきは無神論者むしんろんしゃではないこと。

実際、神様が存在しないと考える人は少ないです。


 日本には『八百万やおろずの神』と呼ばれる

神道しんとうが今も脈々と根付ねづいておりますし、

神社仏閣(じんじゃぶっかく)も非常に多いので

年末だけ参拝さんぱいとか冠婚葬祭かんこんそうさいなど、

大事な節目ふしめに利用するのも日本人ならでは。


 クリスマスやハロウィンを受け入れる辺り、

楽しいことを追い求める国民性さがなのでしょう。

何処どことらえ所のない宗教に走るのではなく

身近なモノを通して価値を見出みいだそうとする……

それが日本独自の貴重な文化とも言えますね。


 沢山の宗派はそれぞれ独立していますが

多くの宗教に共通する普遍ふへんの真理、

それが『黄金律おうごんりつ』と呼ばれるもので

倫理学的りんりがくてきに見られるのは――


『自分がして欲しいことは他人にもせよ』


 いわゆる共感力(きょうかんりょく)ですね、

他者(たしゃ)の感情を理解して奉仕ほうしすることです。

そしてもう一つ大事な文言もんごんは……


『自分を見つめ、自分で決断せよ』


 これは自分自身を知らない者は

神の真髄しんずいさえも学べないからでしょう。


 こうした偉大な戒律かいりつを知ると

己の小さな器をヒシヒシと感じますねぇ。

私も広い心で周りの気持ちにこたえ、

堂々とつとめを果たしたいと思います!


 ――んん、やっと白い黒子を辞めるのか?


 そ、そこは触れずに……コホン!

次回はいよいよ最終章となりますので、

もう少しだけお付き合いくださいね。

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