エピソード1 ~探偵は貧乏くじを引く~
この物語は、フィクションです。
実際の団体等とは、一切関係ございません。
突然だが、君たちは探偵と聞いてどんなイメージを持っているだろうか?
殺人事件を解決したり、かっこよく依頼人守ったり、するなどハードボイルドでかっこいいのが探偵のイメージだろう。
しかし、現実は意外と厳しい。
俺が、自分の探偵事務所を開いて3年が経つがこれまでの依頼は、かっこいいとはまったく無縁の依頼ばかりだった。
そうしているとたまに、探偵らしい仕事が来たかと思うととんでもない依頼が来たりするのだが、それを今話すのは面倒なので省くがうちの事務所はとことん貧乏くじを引くのがうまいらしい。
今回の依頼も、どこかそんな感じが薄々しているのだがもう受けてしまったので仕方がない。
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話しは、俺の事務所に戻り彼女に脅迫文を送ったやつに心当たりがあるか聞いてみた。
彼女は、3人の男を上げた。
一人目の男は、彼女の元彼で別れてもしつこく連絡をしてくるらしい。
二人目は彼女のファンでストーカー紛いのことをしてくるらしい。
そして三人目が厄介な男だった。
この町には、四つの組がある。
この四つの組が、睨み合っているからこそ均衡が保っているのだ。
この町の北部を仕切っているのが、龍神会である。
この組の組長とは、いろいろあって今では友好関係が続いている。
次に、町の西部では鈴木組が仕切っている。
この組は、そこの若頭と俺は昔同じ女を取り合って喧嘩した仲だ。
清純だった彼女も、今では立派な極妻となっている。
次に町の東部は、丸藤組と言う組があるがこの組にはいい話は聞かない。
最後に侠心会だが、この組とはある一件以来あまりいい関係ではない。
そうした中で、その三人目の男とは丸藤組の若頭だったのだ。
そいつは、事あるごとに彼女に言い寄っていたそうだ。
俺は、心の中でもう勢いだけで仕事を受けるのはやめようと心から思った。
次回は3日後の7月5日18時に投稿します。