~エピソード0 探偵神川慎二登場~
俺の名は、神川慎二職業は「探偵」している。
そして今俺は、雪山に埋められている。
今ここは、物語の冒頭で間違いないので読むのをやめないでかまわないが、この状況を説明するのは少しばかり時間をもらうとしよう。
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ことの始まりは、ある1人の女性からの依頼だった。
探偵ものは、大体この謎の女から始まるが俺も、その例に漏れずこの彼女から始まる。
俺の事務所は、探偵とかっこよく言っても用は何でも屋だ。
猫探しに、浮気調査、蜂の駆除までやっている。
そんな何でも屋の、うちの事務所にやっと探偵屋らしい依頼が来た。
依頼人の名前は、ユウキ カオル。
彼女の依頼はこうだ、彼女はまだ売り出し中のアイドルで近い内にライブがあるそうで、その警護を依頼したいそうだ。
ここでわからないことが二つある。
一つ目は、どんなに小さいライブであっても必ず警備員はつくはずだ。
それなのに、なぜ俺に依頼をするんだろう?
二つ目は、なぜ俺なのだと言うところだ。
自慢じゃあないが、俺は猫探しや浮気調査には定評のある探偵だ。
しかし、これは俺の得意分野どころか苦手分野と言ってもいい。
それなのに、なぜ俺に依頼してきたのか?・・・偶然か・・・それとも何か理由があるのか。
俺は、その場で彼女に聞いてみることにした。
そうすると彼女は、数枚の封筒を鞄の中から出した。
封筒を開くと、「ライブにでると殺す」と書いてあった。
数枚の手紙はすべて同じような内容だった。
よくある脅迫文だと思ったが、彼女の脅え方は尋常ではなかった。
俺はそこで、震えた彼女の手を握り「わかりました!全力で警護します」と全力でかっこつけてしまった。
つまらないことは置いて、怖がる女ひとり助けられない男は男じゃあない!!!とこの仕事を勢いで受けることにした。
今作は、ハードボイルドコメディにしていきたいです。
では、また