第17話 ゴブリン
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攻、防、速最大値は99999です。
森から出てきたのはゴブリン3人組だ。
真ん中に立っているリーダーみたいなのは他の2人と違い体格がしっかりとしている。また武器には魔石が使われている。
右と左のゴブリンはノーマルなゴブリンって感じだ。鉄の剣と弓を持っている。
「あ、あなた様は偉大なる吸血鬼様!どうかその力を見込んでお願いがあるのです!」
吸血鬼?俺のことか?
【はい。貴方は吸血鬼です。】
初耳だ。そしてこいつらお願いとか言ってたよな…。これはもしかしたらゴブリンゲットのチャンスか?
「話を聞こう。」
「あ、ありがとうございます!」
そう言ってゴブリンリーダーは話し始める。
「近頃マリンゴブリン共が沼地から勢力を広げ、森までやってきているのです。長が出向いたのですがどうやら戦になりそうで…。マリンゴブリンはゴブリンに比べてステータスが高いです。更に数もこちらを上回っています。武力が足りなくて困っていたのです。」
ふむふむ。まとめるとこうだ。
マリンゴブリンが進行してきた。
ゴブリンは怒って族長自ら話をしにいったがダメだった。
つまり縄張り争いということだ。
それでゴブリンからのお願いはこうだ。
できれば戦を止めてほしい。
無理ならこちらと共に戦ってほしい、と。
あれ?これもしかしてチャンスでは…?
少しマリンゴブリンを脅せば完全無欠でゴブリンもマリンゴブリンもゲットできる。
そうだそうしよう。
「分かった。その願いを叶えよう。」
「ありがとうございます!」
「とりあえず族長の元へ連れて行ってくれ。」
「はい!」
俺はゴブリン達に案内されて族長の元へ向かった。
まず俺がゴブリンの族長と共にマリンゴブリンのところへ行く。
聞いた感じだとマリンゴブリンは素直に配下にはならないだろう。きっと話してる途中に俺と族長を殺そうとしてくる。
そうしたら俺が少し本気を出す。
だが本気を出すと言ってもどうするのかはあまり考えていない。
学園が襲われてから逃亡する途中、何度もモンスターに会った。
きっとかなりレベルが上がっているに違いない。
今では炎魔法│[炎地獄]も使えるしな…。
この魔法は第六位階の魔法だ。
かなり炎魔法を極めないと使えないらしい。この魔法があればマリンゴブリンなんて楽勝だろう。
それでも無理なようだったら、まあなんとかするさ。
辞書、ステータスオープン。
名称「雫」
レベル:825
HP:32000 MP:130000
独自能力:支配者(獲得経験値上昇、血魔法への適正、MP消費軽減、ステ上昇量UP)
攻:12000 防:5600 速:8700
適正属性:血 適正武器:なし
辞書レベル:99
かなり上がったな…。
しかし少し不安もある。
見た感じだとあの騎士団長はレベル1500はあったっぽいしな…。
これからもレベルを上げていかなくてはな…。
大切な物を失った人の心は残虐、そして冷酷になってしまうものなのです。
参考・この世界の最高レベルは5000です。