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[元]貴族は異世界で魔王へと  作者: shin
第2章 復讐編
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第16話 怒りと憎しみ

魔法の表記を〈〉から[]に変更します。

俺は宛もなく走った。走ることしかできなかった。


ここはどこかも分からない。そして冷静なんかじゃいられないはずなのだ。


頭の中は怒りと憎しみでいっぱいだ。しかし体は冷静、思考も至って普通なのだ。


それでも怒りは大きい。今の俺はアリスを、マインを殺した人間を皆殺しにしたい、ということしか頭にない。


「「「グルルゥ」」」

「「「シャァ」」」


ただ俺がどう思おうと世界は変わらずに動く。残酷だ。モンスターだって現れる。ただ、それすら鬱陶しい。


「うるさい!炎魔法〈炎地獄〉│《インフェルノ》!」



かれこれ3日は経っただろうか。幾度とモンスターに出くわし、その度に殺してきた。

ゆっくり異世界を楽しむ予定だったがそんな事は後回しだ。今はただ、人間共が憎い。


だから人間を皆殺しにしたい。でもそんな事したら世界のバランスは崩れる。


俺は構わないのだがトト先生達が守ってきたバランスを俺の個人的な理由で壊すわけにはいかないのだ。


だから俺は聖教会を、魔族を殺してきた奴らだけを殺す。そして人間と魔族との間で盟約を交わす。


まずは復讐だ。そのためにどうするかも冷静に考えなくてはならない。そのための辞書だ。


【落ち着いたでしょうか?では復讐の手段について大きく2つあげます。1つ目は貴方自身が力を付け、勢力を拡大し、目を付けられることで相手から来てもらうという手段です。2つ目はこちらから攻めるという手段です。後者は危険と判断します。前者を推奨します。】


勿論前者だ。完全にこちらが有利な状況で戦ってやる。勢力を拡大する、というのは周辺の魔族たちを仲間にし、国造りを行うようなものか?


【はい、そうです。この付近ですとゴブリンの集落とマリンゴブリンの集落があります。】


じゃあそいつらを仲間にすればいいのか。


そんな時、森から思わぬ奴が出てきたのだ。

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