02. マイコ
パンパカパーーーーン
長らく、ホントに長らくお待たせしました。
異世界と座談会、第二弾、開催します!
……っと、その前に、ちょっとだけ。
ごめんなさい。長らく放置していて。
いやあ、正直言って、ブクマ登録が頂けているとは思っていなかったというか……
でも、嬉しいです。
めちゃくちゃ嬉しいですよ~。
あらすじにも書いてますが、これにシンクロしてくれる人はきっと世の中に三人くらいかと思っていたら、なんとなんと五件もブクマ登録して貰えている!
もう、恐悦至極であります!
というわけで、感謝の気持ちを目一杯込めまくって第二弾、行ってみましょう!
今回のゲストは!
この方!
マイコこと、羽崎舞衣子さんで~す。どうぞ~♪
「どもども、マイコで~す」
こんばんわ、マイコさん。
明るく登場していただいて、どうもありがとうございます。
「いえいえ~
まさかゲストに呼んでいただけるとは思ってなかったんで、嬉しいですよ」
いやぁ、トーヤの生みの親であり、なによりも先に異世界冒険をやってのけた強者ですからね。呼ばないわけがありませんよ。
ささ、どうぞこちらへ。
「おやおや、これは!」
はい。マイコさんのために用意させていただきました。
ここでゆっくりくつろいていただきながら、じっくりお話を聞こうと思いまして。
「炬燵とは、しぶいですねぇ」
でしょう?
「でも、もう四月だよ?」
――ウッ
ま、まあ、まだ寒い日が続いていますし、ね? ね?
「ふ~ん、まあ、今日も寒いからいいけどね。
……はあ、あったか~い。ぬくぬくだね。
ね、ね。みかんは無いの? 炬燵といったらみかんでしょ?」
はいはい。こちらに。
「やあ、ありがとね。
でもどうして炬燵なの?」
いやあ、ホントは二月くらいにお呼びして、座談会しようと思って用意していたんですよ。それが延び延びになってしまって……
「あ、そうだったんだ……って、まさかこのみかんも!?」
いえ、それは昨日ネットスーパーで買ったものです。
「ほっ」
さすがに二カ月以上前のみかんなんか出しませんって(笑
「ならいいんだけど。うん。美味しい。
やっぱ炬燵にはみかんだよね。
あ、そうそう。さっそくだけどさ」
はい? 今度は何でしょう?
「前回の様子をミリアに聞いたよ。個別の設定みたいのがあるんだって?
私のは無いの?」
ございますよ、もちろん。ご覧になります?
「ご覧になる、なる~。見せて見せて~」
では、こちらがマイコの設定になります。
■ 羽崎舞衣子
冬也の母親。十九歳の時にリオと出会い、異世界で一年間冒険をしている。
あちらではマイコと呼ばれる。純粋な普通の日本人。
行動力抜群で、異世界行きも即決。猛反対する両親を三日でねじ伏せる一面も。
異世界行きを渋る冬也をエサで釣った。
リオに絶大な信頼を寄せており、冬也を任せる。
盾は持たず、スピード重視だった?
イメージはカナ●(ログ・ホラ●ズン(アニメ))
好奇心旺盛×口達者×???
いかがですか?
「へえ、私って●ナミさんがイメージだったんだ。
って、なんで伏字?」
えっ? いや、その……大人の事情ってやつでして。
ま、その、一応……ね。
「気が弱いからね、グランロウって」
――ウグッ
そ、そういうことはバラさなくていいですから!
「あははは。ところで "???" っていうのは?」
もう一つ属性をとは思っていたんですが、絞り込めなかったんですよ。
どうせすぐ出演しなくなるから、まあいいやって。
「いい加減なやつだなぁ」
ほっといてください。
本編のほうの物語はちゃんと考えているからいいんです!
「はい、はい。
でもさ、エサで釣った、はちょっと人聞きが悪くない?
私は冬也が動きやすいように気を使ってあげただけなのに」
え? あれをそう言いますか?
っていうか、トーヤだけじゃないですよね?
アダンにだってそうだったでしょ?
「なんのことかな?」
本編にはもうアダンが出てきていますけど、そのアダンとの出会いの話とかもプロットのようなもの作ったじゃないですか。そこでもいろいろとアダンをエサで釣ってましたよね?
「さあ? 覚えがないな?」
……これだもんな。
やはり私が作るキャラというのは、最初のイメージ通りにはいかないですね。
もうみんな好き勝手に動き回ってくれて……
「あなたの統率力の問題なんじゃない?」
うるさいです!
そんなことばかり言っていると、私もやっちゃいますよ?
「お! 反撃してきたね。
で? 何をしちゃうって?」
マイコの冒険譚を読んでみたいという、奇特な人もいるみたいなんですよね。
「ああ、本編の感想にもあったよね。
ありがたいことじゃない。奇特だなんて失礼な。バチ当たるよ?」
ええ、感想を頂けたことは感謝しています。ホントに、とっても。
だからこそ、そのために考えたじゃないですか。
いろいろな話を。
それ、ホントに連載しちゃいますよ?
「え? それって……」
例えば、あなたが、あの旅行バッグを手に入れた逸話とか……
「ちょ、ちょっと……」
そう、あれは冒険だって意気揚々と洞窟に入って、色々とモンスターを倒しながら、最深部まで到達し、そして最後の難関で出てきたのは……
「や、やだ、やめ……」
あなたとリオをとり囲んだのは、何万匹にも及ぶ小さな黒い悪魔達。
そう! ゴキ……
「やめてぇぇ――
思い出したくなーーーーい」
いやあ、楽しそうな話なんですけどねぇ?
「……なんて意地の悪いやつ!」
時間が取れれば作品として書いてみたいんですけどね。
あなたがたった三日で親を説き伏せた逸話とかも。
「あれは、大した話じゃないでしょ?
たんに私の父の、背広のポケットから落ちたマッチを拾ってあげたってだけじゃない。それが何の店のマッチだったかは母には黙っておくよって言っただけ」
リオとあなたの気が合うのが良く分かる気がしますね……ほんと。
っていうか、ばらしちゃダメでしょ。
私が書けなくなってしまいますって。
「でも、そういう裏話をするのが、この座談会の目的でしょ?
じゃあ、いいじゃない」
まあ、そうなんですけど。でも……
「私の話はいつでも書けるわよ。
それこそ、老後の楽しみに取っておいたら?
今は本編のほうに集中しなさい。
ね? それがいいわ。そうしなさいな」
自分の話を書かれたくないからって……
「だって、変な話ばっか作るんだもの。
マルクに料理を教えた逸話だって、変態男につきまとわれているところから始まる話でしょ? 勘弁して欲しいわ」
だから、下手にバラさないでくださいってば。
「じゃあ、本編の方の裏話ならいいのよね?」
ええ、もちろん。ただし、先の話についてはNGですよ?
「例えば、冬也の名前と誕生日のミス、とか?」
あ、それを言っちゃいますか!
「言っちゃいますよ、もちろん。
読者の皆さんは心優しい人たちばかりだから誰もツッコミ入れていないけど、ぜったい気付いているって。あれ? おかしくないか? って」
うう……
「冬也は大学入ったばかりで誕生日を迎えたんだから、春の生まれのはずよね?
四月か五月か。そこのところちゃんと決めてなかったみたいだけど、夏休み前っていうのは確実なのよね。そんな生まれの男の子に、冬也って名前はヘンでしょ?」
す、すみません。
かなり後、もう二章に入った頃に気付いたんですよねぇ。
あれ? これまずくね? って。
いや、でも。春生まれだって、夏生まれだって、冬也って付けること、ありません?
「ないわよ(きっぱり)」
ですよねぇ……
「九月生まれの娘に弥生って付ける? 二月生まれの娘に葉月って付ける?
ないでしょ」
やっぱおかしいですよねぇ。
はい。ごめんなさい。反省してます。
「他には、ミスじゃないけど、説明が足りないというか、考えていたことをちゃんと伝えていないっていうのは沢山あるよね?
前回ミリアも似たような話をしていたと思うけど。
例えば土下座の話ね」
あう……
「本編の……何話だっけ?」
第四十八話ですね。ラヴィがヴァルグニールを手にした時です……
「そうそう。あっちの世界には土下座なんかホントはないのよ。
でもあの子が土下座をしたのは、昔私が冒険をした時、襲って来た盗賊達を逆に懲らしめて、全員に土下座を教えて謝らせて、その一人が《黒蜂》になって、そこからファムとラヴィに伝わったんだってこと。
全然触れてないのよね」
はい……
すみません。うまく説明するタイミングと取れなくって……
「もう一ついってみる?」
え!? まだいくんですか?
「いきますとも!
クロとシロの名前についてもよ」
あー、はい……
「クロとシロには、本当の名前が別にあって、でも昔私が出会った時、呼びにくいからって、私が勝手に見た目から付けたあだ名がクロとシロなんだって」
でも、それは、もしかしたら気付いてくれている読者もいるかも……
少しだけ、それを匂わせる場面があるし……
「あとは、そうね……」
いや、もういいです。
もうお腹いっぱいです。
もう私のライフポイントは0です。
カンベンしてください。
「そう?」
いやあ、小説って難しいですね。
どんなに沢山考えても、それを全部は伝えきれないですよ。
「遠くを見る真似して、開き直って、変にまとめないの!
あなたの実力の問題が大きいでしょ?
精進なさい」
はい……がんばります。
こんなおふざけ作品を読んでいただいて、本当にありがとうございます。
次回は、もう少し早めに更新したいと思いますが……
お暇なときにでもお付き合いください。
本編共々、どうぞよろしくです~