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ふたりの神の1日とその子のその後
~前説~
とある村で子供の話し声が聞こえた。
子供A「まったく、なにやってんだよ。」
子供B「そんなこと言ったって、お兄ちゃんのようには上手くいかないよぉ。」
子供A「そんなんだから、'駄女神’野郎って言われるんだよ。」
駄女神。
それはこの世界における相手を馬鹿にしたり、蹴落としたりする時に使われる蔑称である。
様々な種族や王を含んだ階級、年齢、地域に分かれているこの世界で、統一されてる蔑称がある。
それが「駄女神」と「付神」である。
’神’とついてて何やら神聖感が漂うはずなのにそれがまったくもってない。
その訳を話すには、この世の誰もが知っていて、教科書や国文書に載っており、かつ学院の受験に出てきて、
学者が研究するほどに当たり前な、この世界の’創世神話’について話そう。