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勇者のふりも楽じゃない――理由? 俺が神だから――  作者: 藤七郎(疲労困憊)
第二章 勇者冒険編・海

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第40話 この豚野郎!

 俺は何もない崖の上に立っていた。

 前方にはミーニャの反応があるのに、何もない。

 俺は《真理眼》で目をこらした。


【魔影結界】空間を歪めて隠した上で、虚像で上書きした結界。


 ――二重に隠してるのか。面倒だな。

 結界を水刃で切ろうかと思ったが、中に影響が出たらミーニャが怪我するかもしれない。


 術式の構成に少し悩んでから、俺は太刀を抜いた。

「静かに巡る永久の水 自在に流れる無涯の風 我が蛍河比古命の名において 故旧の姿を知らしめよ――《消虚瀑破陣》」

 青黒く光る太刀を突き出すと、ブゥゥンと音がして景色が揺れた。


 そして崖の上に立つ洋館が現れた。入口の前には黒塗りの馬車。

 洋館の前には兵士が2人。

 ――よし、解除成功。

 太刀を抜いたまま大股で歩み寄る。



 兵士たちが槍を構えた。

【魔導人形】だった。

「なんだ、きさま!」「ここは町長の別荘だ!」

「そうか」


 俺は太刀を振った。

「ぎっ!」「わっ!」

 首を切り飛ばした。


 それなのに槍を繰り出してくる。

「鬱陶しい」

 ザンッ!

 太刀をきらめかせ、胴を十字に切り裂いた。

 部品が砕け散って地面にばら撒かれる兵士。

 そこまでしてようやく動かなくなる。

 血は流れなかった。



 そのまま洋館の扉へと進む。

 《千里眼》と《多聞耳》で中をうかがう。


 部屋がいくつもある。

 どの部屋も広く豪華な作りだったが埃っぽく、薄暗かった。


 1つだけ明るい部屋があった。

 華やかな内装の応接室。

 テーブルに向かい合って白豚のようなジャンとミーニャが座っていた。


 ジャンはお菓子を食べ続けていたが、ミーニャはお茶やお菓子に手をつけていない様子。

「ねえ、ねえ。踊って見せてよ! 見せてよ!」

「イヤ。私の舞はケイカお兄ちゃんのため」

「そ、そうなんだ! いいなあ、お兄ちゃん! ボクもこんな妹、欲しいよ! 欲しいよ!」

「絶対に、いらない」

 無表情のまま、突き放した言葉を放つミーニャ。


 ジャンは、うっと息を飲んだが、すぐに笑みを浮かべる。

「じゃあさ、僕の家族にも会ってよ! 会ってよ!」

「……いいけど」

「地下室にいるんだ、おいで、おいで!」

 ジャンは巨体を揺らして立ち上がった。

 ミーニャは切れのある動きで、隙を見せずに立った。膝丈の黒袴と、白衣の袖が翻る。

 黒い尻尾が水平になり、左右に揺れている。イライラしているようだった。



 ――地下室?

 俺は洋館へと入りながら、地下へと目を向けた。

 そこには牢獄のような部屋が幾つもあった。

 

 驚くことに、部屋には魔物が住んでいた。

 青い毛をもつ巨大な狼――ダイアーウルフ。

 茶色のトカゲ――サンドリザード。

 一つ目の大女――シャドウアイ。

 全員、手の甲に奴隷紋が押されている。

 なんのために?



 ジャンに案内されてミーニャは館の奥にある階段を下りていく。

 ミーニャの足取りはつつましいものの、気配を感じ取ったのか立てた尻尾をブワッと逆立てていた。


 地下へ下りたジャンは両側に扉の並ぶ廊下を奥まで進んだ。

 そして振り返り、腹を揺らして笑った。

「さあ、僕の可愛い奥さんたち、出ておいで~」

 両側の扉を開けて出てくる魔物たち。

 ミーニャは後ろを取られた格好だった。



 俺は助けに出ようとして――廊下の角で足を止めた。

 ミーニャはすぐに包丁を抜いて臨戦態勢に入った。


 ……俺の巫女としてどこまでやれるか興味がわいた。

 この世界には存在しない上級職。

 しかも獣人なので基礎能力が高く、さらにさっきクラゲを倒した経験値が入って格段にレベルアップしている。


 おそらく1対1ではもう誰にも負けはしまい。

 しかし1対多数の戦いはこの先もある。俺が助けてやれない戦闘だってある。ここであっさり負けるようなら、とてもじゃないが魔王戦には連れて行けない。足手まといだ。



 ミーニャは二刀流の包丁を構えながら、4人の敵との間合いを計る。

「……なに?」

「さあ、この子を取り押さえて、ボクの新しい奥さんにするんだ、するんだ!」

 ゆっくりと取り囲むようにうごく魔物たち。

「絶対に、イヤ」

 ミーニャは警戒しながらあとずさりする。


 ――それじゃダメだミーニャ。戦闘経験が少ないから仕方ないが。



 しなやかな動きをするミーニャの華奢な体を上から下まで舐めるように見て、ジャンは舌なめずりする。

「もう遅いんだよぉ……うひひ。ボクはね、魔物にしか興奮できないんだ、できないんだ! 君は最高にケダモノだよぉ! 一生可愛がってあげるからね、からね!」


 ぎゃははと笑いつつ、壁にある曲がった杖を手に取った。

 ミーニャは嫌悪で眉間に可愛いしわを寄せた。



 それを合図にダイアーウルフが飛びかかる。

 風のように素早い跳躍。

「く……」

 ミーニャは体を捻り、舞うような動きで牙を避けた。黒髪がふわっと広がる。


 そこへサンドリザードが吼えた。

 砂交じりの突風が襲い掛かる。

 驚くミーニャは黒瞳を見開くが、輝く包丁を素早く振るった。翻る白衣。

 刃から放たれる強い風。

 砂の風を砕いた上に、サンドリザードの顔を浅く切りつけた。


「グギァァ!」

 目に入る血を首を振って払うリザード。



 しかし休む間もない追撃。

 体勢を立て直したダイアーウルフが牙を剥いて跳躍する。

 水刃の包丁を振るった。


 ギィンッ!


 鈍い音が響く。ダイアーウルフの牙を一本切り飛ばす。

 ぐるるっ、と悔しげな唸り声を上げて、後方へ下がった。

 ミーニャも壁際まで大きくバックステップした。


 ――ああ、だめだ。もっとも硬い牙を折り、鱗を傷つけたんだから、攻撃は通る。

 守りに入ったらダメなんだ。



 その時だった。

 大女シャドウアイが自身の影に手を突っ込む。

 するとミーニャの影から手が伸びて、華奢な足を掴んだ。

「くぅ……!」

 ミーニャは黒い瞳で睨みつけ、思いっきり包丁を振り下ろす。


 しかし、サンドリザードとダイアーウルフが両側から飛び掛った。

 鋭い牙で包丁を噛む。

 包丁は弧を描いて投げ飛ばされた。通路にカラカラと乾いた音を立てた。



 ミーニャは耳と尻尾を逆立てて叫ぶ。

「しゃあああ!」

 拳で大女の手を殴った。しかし拘束は外れなかった。


 抵抗もそこまで。

 トカゲと狼がミーニャの両側から薄い肩を壁に押し付けて動けなくした。

 細い首を振って暴れるが白衣が乱れるだけ。

 胸元が開いて、白い肌と黒いビキニがさらけ出された。



 ジャンがげへげへと笑いながら杖を突き出す。

「さあ、ボクの奥さんになるんだよぉ! 可愛い魔物たちと一緒に暮らせるんだよ!」

「なんで……魔物が」

「取引したのさぁ! どうでもいい情報とね! ――さあ、ボクと楽しく暮らそうよぉ。ぎひゃひゃ!」

 曲がった杖の先が光り出す。

 ミーニャの顔が苦痛に歪む。

「いやぁぁぁ――ケイカ、お兄ちゃん……っ。早く、たすけて――」



 ザッ! と廊下に足音が鳴る。

「そこまでだ白豚」

「だ、誰だ!」

 ジャンはボールのように飛び跳ねて下がった。


「ケイカお兄ちゃん……っ! 遅い」

 ミーニャが喜びで尻尾をピンと立てつつ、咎める口調で言った。


 だが俺は進みながらも彼女を睨んだ。

「お前なら大丈夫だと思ったんだがな」

「う……」

 尖った耳がしゅんと垂れた。

「もっと考えろ。自分の特技を生かした戦い方を」

「特技……」

 考え込むように俯く。



 俺は水刃付与をした太刀をぶらぶらさせて近寄りながら、ジャンを見る。

「それにしても。町長の息子が魔物と取引して、魔物を奴隷にしてたとはね」

「ひ、人の家に勝手に入っていいと――」


 俺は【勇者の証】を見せ付けた。

「これでもか?」

「ひぃ! 勇者! ――みんな、アイツをやっつけろ! 殺せ! 殺せ!」


 グルルッ!

 と牙を剥いてダイアーウルフが飛び上がる。天井すれすれを飛んでくる。

「ふんっ」

 俺は青く光る太刀を無造作に振った。

 ザンッ!


「ゴガャァァア!」

 狼は顎から股まで一刀の下に切り裂かれた。

 廊下の床が赤い血で濡れた。



 ジャンの悲鳴が響く。

「あぁ――! ダイアナちゃあぁぁん! うわぁぁん!」


 サンドリザードが口を開ける。残忍な牙がずらっと並ぶ口。

 ――砂のブレスか。

 俺は大股に一歩踏み込んだ。それだけで息を吐こうとするトカゲの横に出る。


 驚く奴が首を向けようとする――が、その前に素早く太刀を振り下ろす。

 ギァンッ! 

 耳障りな音。固い鱗を力任せに切断した。



 一瞬後、ごろんとトカゲの首が転がった。

 ブシュゥゥッ!

 首から赤い血とともに砂交じりの風が吹き出した。


 ジャンが豚みたいに叫ぶ。

「ぴぎゃぁあぁあ! メルルちゃんが、メルルちゃんがぁ!」

 メルルって。どういうセンスしてるんだ。



 大女は影から一度、手を引っこ抜いた。

 腰に下げた短剣を引き抜き、もう一度突っ込む!

 俺の足元から短剣を握り締めた手が繰り出される!


「で?」  


 俺は太刀を逆手に持ち、床に突き刺す。

 青い火花を散らしながら短剣ごと腕を貫いた。股下で真っ二つになる腕。

「ぎゃあああ!」

 二の腕まで切り裂かれた大女が、仰け反りながら悲鳴を上げる。



 そこに黒い疾風が駆けた。

 華奢な肢体をしならせた跳躍。

 青い刃をきらめかせ、包丁を振りぬく。

 

 ミーニャは白衣と黒袴をたなびかせ、大女のはるか後ろに着地した。

 一瞬後、大女の首が半分切れて血が真横に噴き出した。そして前のめりに倒れた。



 ジャンが膝から崩れ落ちて泣き喚く。

「うわぁぁあ! エリザベス! エリザベスがぁ! うわぁぁああ!」


 コツコツと足音に怒りを漲らせて、ミーニャが乱れた白衣を手で直しながらジャンへと近付く。


 ただし黒い瞳は俺を見ていた。

「一撃離脱……私の持ち味」

「ああ、そうだ。力と速度の先手必勝。忘れるな」

「うん」

 こっくりと素直にうなずきつつ、ジャンの傍へ。


 泣き叫ぶジャンの首元に、ミーニャは包丁を突きつけた。白刃がギラリと光る。

「騒がないで……うるさい」

「ひぎっ!」

 絶句するジャン。



 俺はゆうゆうと近付いた。

「魔物を奴隷にして楽しむとは、とんだ変態野郎だな」

 ジャンは顔を汚らしく歪めて叫ぶ。

「ボクは、ボクは愛してたんだよ! 最高に愛しあっていたんだよ!」


 俺は吐き捨てるように言った。

「黙れ、この豚野郎! 大女――シャドウアイは呟いてたぞ。殺してくれってな!」

「そ、そんなぁ!」


 ミーニャも無表情に、でも押し殺した声で言う。

「トカゲはわからない……でも狼は言ってた。『殺してくれ』って」

 ――動物の言葉が分かるのか。

 獣人だからか。上級職になったのも影響してそうだ。


「う、嘘だ! ボクは、ボクは……! ちゃんと愛していた! 欲しいものは何でも買って上げた! たっぷりと!」

 ミーニャがゴミを見るような半目で見下ろす。

「あなたのは、愛じゃない……ただの変態」

「ひぎぃ!」

 包丁をよりいっそう突きつけれられて悲鳴を上げるジャン。



 俺は呆れて言った。

「お前みたいな人間が、魔物にモテるはずないだろう。愛してくれるはずないだろう?」

 豚は涙を散らし、唾を飛ばす。

「魔物は素晴らしいんだ! 人間みたいなクズとは違う!」

「クズはお前だ。人間だって充分素晴らしいぞ」

「そんなことない! 人間なんて、人間なんて! ボクをバカにするやつらばかりだ!」

「それが理由か……金はあるんだから、痩せりゃ普通にもてるだろ」


 そう言うと、豚はぶるぶると震えた。新しい涙がこぼれる。

「痩せたって、どうせボクは醜いんだ……。バカにした目で見てくるんだっ」

「やってみたのか? 愛される努力をすればいい」


 ジャンはたるんだ頬を震わせて叫ぶ。

「なんでボクが努力しなくちゃいけないんだ! みんながボクを愛する努力をするべきなんだよ!」


 ――うわぁ。ダメだ、こいつ。底抜けのクズ野郎だ。今すぐ殺したい。



 俺は呆れて首を振った。

 ミーニャが小首をかしげる。


「もうこれ以上話しても無意味だな。とりあえず、魔物と取引をして情報を漏洩させ、魔物を飼っていた。万死に値する」

「うぐ……っ」

「協力するなら、命だけは助けてやらんでもない。――咎人はどこにいる? 魔物との取引の仕方は?」

「と、咎人は家だよ! 逃げないよう結界の牢屋に入れてるんだ!」

「なるほど」

 ――それで見えなかったのか。


「魔物とは――」

 ジャンが語ったところによると、魔物のほうから取引を持ちかけてきたそうだ。

 至れり尽くせりで結界を張ってもらい、魔導人形をもらい、魔物をもらい、奴隷を作る杖をもらい。

 サンドリザードは自分で捕まえてきたらしい。

 そして取引は、この別荘は地下の階段を下りるとプライベートビーチに繋がっていて、そこに魔物がやってくるそうだ。

 その代わりとして、親の目を盗んで、情報を全部伝えたという。



「うーん。クズだな。お前はもう魔物を奴隷にするのは禁止な」

「そ、そんなぁ!」

 ミーニャが包丁を突きつける。

「ケイカお兄ちゃんの決定は絶対。守らないと……その腹を解体して、ロウソクにする」

「ひぃ!」

 ぶよぶよした腹を、もう一本の包丁でちくりと突いた。じわっと血が滲み出す。


 ――意外とミーニャは、恐ろしい発想するな。

 怒らせたら怖そうだ。



「それから、今回のことは町長に言う。お前の処分も含めて」

「それだけは、やめてよぉ! 父さんは何も知らないんだ!」

「だから伝えるんだろうが。あと咎人のところへ案内しろ」

「へ?」

「いいから案内しろ」

「わ、わかったよ……」


 突然、ミーニャが包丁を振った。はらはらとジャンの髪が散る。

「わかった、じゃない……わかりました」

「わ、わかりました! 案内させていただきます!」

「よろしい」

 ミーニャは包丁を引くと尻尾をピーンと立てて、ダイアーウルフの死骸へと近付いていく。


「ミーニャ、どうした?」

「解体」

「え? ええ?」

 ジャンが目を丸くして戸惑う。

 容赦なくミーニャが皮をはぎ始めた。

 ジャンが、ぎゃあと悲鳴を上げる。

「そんな恐ろしいことを! やめて、やめて!」

「知らない」


 そして包丁を両手に持って素早く動かし始めた。

 皮をはぎ、牙を抜き、骨を抜き。

 肝や心臓、目玉まで取り出す。


 ひぎぃぃ、とジャンは悲鳴を上げて口から泡を吹いていた。

 ――まあ、愛していた者を目の前で解体されたら少しはショックか。

 船の航路を教えた罪はこれで消えるとは思わないが。

 というかミーニャ、怒ってるな。



 その後、解体も終わり、ミーニャは肉と素材を背負った。

 別荘を出て、馬車に乗り込む。

 ジャンは太った体を弛緩させ、死んだような目からただ涙を流していた。焦点があっていない。魔物の名前をブツブツと呟いていた。

 馬車の動きに合わせてぶよぶよと脂肪が揺れる。


 俺の隣に座るミーニャは相変わらずの無表情。でもなんとなく様子がおかしい。

「どうした?」

「ケイカお兄ちゃん……ごめんなさい」

「え? どうして」

「すぐ傍にいたから、廊下の角にいたから、頼ってた。……ちゃんと戦えなかった」

 しょんぼりと耳を垂らして、窓の外を見続けるミーニャ。


 俺は巫女服を着た彼女の、薄い肩をそっと抱き寄せる。

「まあ、おかげで聞きたかった情報勝手にしゃべってくれたし、最後はいい一撃だったじゃないか」


 ミーニャは黒髪を広げて振り向いた。黒い瞳を潤ませて、俺を見上げる。

「次からは……ちゃんと戦う。だから」

 そう言って、俺の胸にすがり付いてきた。

 細かく震えているのに気がついた。

 そうか。本当に怖かったんだ、と理解した。


 俺は、ミーニャの背中に腕を回し、か細い肢体をぎゅっと抱き締めた。小さな膨らみを感じる。

「よくやった、ミーニャ。初戦闘にしては上出来だった」

「……本当? 見捨てない?」

「ああ、本当だ。これからも傍にいて俺を支えてくれ」

「……頑張る」

 ミーニャが見つめてきたと思ったら、不意に唇を重ねてきた。


 花びらのように可憐な柔らかさ。しっとりと甘い唇。

 それからミーニャは唇から逸れると、ついばむようなキスを頬に首筋に胸元に降らしてきた。

 なんかこう、必死な感じ。

 知識だけで知っている行為を一生懸命しているように思えた。


 俺はぽんぽんと頭を叩いて止めさせる。

「無理するな。そんなことしなくても俺は見捨てない」

「ケイカお兄ちゃん……好き」

 ミーニャは、くにゃっと力を抜いてもたれてきた。

 尻尾だけが、ぱたり、ぱたりと安らかに揺れていた。



 対面居座る白豚が「ギギギ」と唸ったが気にしない。

 馬車はガタガタと車輪の音を響かせて、明るい午後の日差しの中を町へと戻っていった。



心の動きがおかしいかなと思い、少し修正。

後日さらに修正。戦闘傍観の意味づけと、ミーニャの面倒な発言を消去。

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GAノベルより1月15日に3巻発売します!
何度も改稿してなろう版より格段に面白くなってます!
勇者のふりも楽じゃない
勇者のふりも楽じゃない書籍化報告はこちら!(こちらはまだ一巻)
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