表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コラルド戦記  作者: 油兄貴
第1章 始まりの復活とソビッティ国
8/52

捕まる

誤字脱字 生温くヲチと指摘をお願いします。


2015/04/18 三点リーダー修正

ルノースさんと護衛のサガドルさん、ドルアードさん、そして一緒だった2名の合計5名が俺と同じテーブルの開いている席に座る。椅子が足りなく横のテーブルから2脚持ってきて、彼らも何かお店の店員に注文をする。ルノースさんが顔を寄せてきて話を始める。


「ところでショーゴさん、私は数日は此処ボスアニに留まり北の森の砦に向かう予定です。北の森ベンダ帝国との国境付近ある砦へボスアニの騎士団と共に物資を届ける商売です」


深刻そうに言うルノースさんが話す横でサガドルさんが続けて話す。ちらちら周りを伺いながら可怪しな素振り。


「話をしたと思うが、北の森は魔物や獣が出るし、ベンダ帝国ともキナ臭い話もある。正直言うと危ない話だ。だが儲けは半端ない。普通に物資届けるより儲けが多い」


森の北にある砦に物資を届ける護衛で手伝わないか?という事らしい。この世界でもお金は必要だが、まずは安全が優先。その安全は魔族として封印されてないように過ごしてというのが前提。冒険者や魔法使いだか魔導師だかで身分証明を取得して、過ごすという当初の予定からズレる。


____いきなり打診されても判断できないな。


だが何故 彼らは私に相談するのか?

彼らは此処までに来るのに小声で相談してたのは、俺がベンダ帝国からの逃亡者ではないかという事。ならば、魔導師としての力を当てというよりも、ベンダ帝国の兵士に囲まれたら、人質とか身代わりとして出すつもりだろうか?それとも何かベンダ帝国の人間だと砦で差し出すつもりだろうか?


明日に身分証明を取得して、魔族とバレたらそのまま逃亡するか?

バレなければ、この話に乗るか?


いずれにしても逃げる手立てを用意してからだな。それにしても可怪しいな北の森は危ないから商売にはならないと、来る道中話していたはずだが。


「 そうですか、即答はできないのですが、返答は明日でもいいですか?」


「いや…それがですね…」


もぐもぐとルノースさんが言う。馴れ馴れしく俺の腕を掴んできた。

何か可怪しい。

何か話を引き伸ばすような…。

その時に店の入口へ金属の鎧を着けた数名が入ってくる。



「悪いな、ショーゴ、」


え?サガドルさんらが立ち上がり腰の剣を抜く。


「ベンダ帝国の魔導師はそいつか!」


ドカドカと10名以上がテーブルを乱暴に退かしながら入ってくる。

既に、鎧を着けた数名に囲まれ剣を突きつけられている状態に。


理解した。

おいおい…何やってくれてんだ。

ベンダ帝国の魔導師だと俺を売ったのか。

魔弾を出すにもこの距離で出した瞬間に剣でざっくり切られるだろう。

足を後ろから蹴られて床に強引に倒される。


「おい、口を塞げ!詠唱されたらヤバイ!」


頬を乱暴に押されて口の中に何か石のようなものを入れられて猿轡、そして手を後ろに縛られた。そのまま目隠しされて連行される。



悠長に食事なんてして無ければよかったと反省した。















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ