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コラルド戦記  作者: 油兄貴
第1章 始まりの復活とソビッティ国
7/52

ボスアニ到着

誤字脱字 生温くヲチと指摘をお願いします。


2015/04/18 三点リーダー修正

2016/01/13 まるで~ような~修正

重複ミス修正(たぶんルビを振ろうして)

      不法滞在で逮捕は違和感で修正

      不要な全角スペースを削除

      無駄な改行を削除


翌日は空も暗い内からボスアニへ出発した。

昨夜、森で獣や魔物が襲ってくるのではと心配したが、

ルノースさんと護衛のサガドルさんに聞くと森の街道沿いはめったに出て来ないと。

道から外れたりしなければ大丈夫だと。そうなのか?と夜に探索<<サーチ>>を掛けてみたが、確かにこの道沿いには、獣や生き物の気配が少なかった。



そして淡々と会話をしながら、まだ日が落ちる前には森を抜け草原の先に建物が見えた。あれがボスアニですよとルノースさんが指を指しながら言う。


高さ10メートルを超えるガッシリとした石造りの塀。その手前には深い堀があり跳ね上げ式の橋が下がっている。塀の上先にはまるで監獄のような建物が覗いて見える。まるで城塞だな…と呟くと隣でルノースさんが聞こえたのか相槌を打ちながら言う。


「北のベンダ帝国の脅威、そして時々群れを成す魔獣がいますからね。ここは少し前まで要塞とも呼ばれていたのですよ」


群れを成す魔獣?不思議そうに呟くと森の深い所、特に北の国境の近い所は多いですよとルノースさんが言う。


塀の方まで近づくと既に門には人々が列を無しており、門番が何やら確認をして入門をさせていた。我々が門に近づくと身分証明をという事で商人ルーノスが出し、私は知人だといい、木製の札(入街札)を渡してきた。

 

この木製の板(入街札)で10日は問題ないらしいが、それ以上に滞在になると不法滞在で高額な罰金が課せられ、見つかり次第徴収、払えないと身ぐるみ剥がれて奴隷送りと説明を受ける……シビアな現実を感じる。


「身分証明なら、冒険者組合や魔法組合に入れば身分証明が貰えますよ

 当然試験も有りますけど」


ここまでに来る途中にルノースさんに概要は聞いたが、そもそも冒険者や魔法組合もどんな組織か良くわからない。街に入り馬車から降りると、ここまでの礼を言い馬車を降りる。


「私は中央区3区画にお店がありますので、いつでもお越しください」


ルノースさんと護衛にもお礼を言われながら、硬貨の入った袋を貰う。

中には銀色の硬貨が30~40枚程入ってる。

銀貨1枚が1000ギルというのは盗賊の持ち物を見てる時に小耳に挟んだ。

そうなると30,000~40,000ギルか。

価値も相場も分からないがそのままお礼を伝え、宿屋を聞き独りで歩き始める。


-----------------------------------------------------------------------------


多少警戒しながら、人が行き交う道をを宿屋に向かい歩く。


さて…。


安全を確保してとはここまで考えたが、魔族として襲われないためにも、まずは身分証明。

だが検査されてバレるだろうか?もしそうであれば、急いで逃げる必要がある。

まずは宿をとり身体を休めて逃げれるようにしないと。

考えもまとまり、商人ルーノスから紹介された店へ向かう。


ガラス格子のドアを開け店内に入ると木製のカウンターに筋肉ムキムキのオッサンが肩肘を付きながら、こちらの声をかけてきた。横を見ると1階は食堂になっているようだ。


「食事と宿をお願いしたい」


「1泊5,000ギルだ、食事は朝飯が1食付く。別料金だが、そこの食堂でいつでも出せるぞ、それと身分証はあるか?」


「いえ、入り口で貰った木札と…ルノースさんの紹介で」


「お、そうか、ルノースさんか。なら木札の番号だけ控えるだけで大丈夫だ。朝食9つの鐘がなるまでの食堂にこいよ、其れ以外の時間でも食事が出せるが、別料金だからな」


銀貨が確か1000ギルだったな?と思い、5枚渡す。

部屋札を貰い部屋に向かう。505号室。

入ると木製のベットと簡易な机がある6帖程の部屋だった。

部屋を確かめ、下の食堂に向かう。


ここへ来るまでにルーノス達に食事を出してもらったが、

毎日同じ食事で味気なかった。

せっかく街に来たのだから何か食べたい。



--------------------------------------------------------------------



「おお、これも美味い!おやっさん、このトオブー焼きってのをお代わり!

 後、ワインとスープも頼む!」

 

「なかなか良い食いっぷりだな!」


テーブルには食べ終わった皿が並ぶ。トオブーってのが分からないが鶏肉のような肉に刺激のあるスパイスがふりかけてある。元は臭みのある肉なのだろうか?だがまったく感じない。多少鶏肉独特の筋があるような食感だが噛み上げると焼き肉のような味。


付け合せのレタスのような葉モノがまた独特でクレソンのような苦味があり、食欲を激しく揺する。


そんなこんなで夕刻までトオブーやら謎の料理を食べまくった。

どんどん入るのが不思議だ。だが異常なまでに腹に収まる。

ちと…異状な量のような気もするが。


「やはりここに泊まる事にしたのですね」


そう振り返るとルノースさんが後ろに立っていた。その後ろにはここまで来るに一緒だった護衛の5人がいた。彼らがテーブルの上の食べ終わった皿数をみて少し変な顔をしていたが……。




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