表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コラルド戦記  作者: 油兄貴
第1章 始まりの復活とソビッティ国
6/52

逃亡した魔導師

誤字脱字 生温くヲチと指摘をお願いします。


2015/04/18 三点リーダー修正

一行は食事が終わりまだ日があるという事で、もう少し街道を行った所に野宿できる場所まで移動しようと荷物を纏めて移動になった。ゴドゴト音を鳴らす荷馬車の横で髭面の男と顔に傷跡がある男2人が荷馬車を気にしながら、小声で会話をする。


「本当に運が良かったな、俺達」


髭面の男が囁くように言う。


「そうだな、今回ばかりは駄目かと思ったぜ」


「だが、奴は何者だ? 魔導師が独りでいるなんて聞いた事ないぜ」


「それもそうだが会話だが不自然過ぎる。大方ベンダから逃げてきた魔導師だろう」


「ベンダから逃げて来た? なんだそれは?」


「おい、街で聞いただろ?それにギルドにも書いてあっただろ!お前女の尻ばっか追いかけてちゃんと見てないからだぞ、ベンダ帝国はオーラエ国と戦争始めたんだよ、臆病な魔導師は逃げ出したって話だ」

 

「じゃ、奴はそうなのか?」


「俺の予想じゃ多分そうだ。戦争始めるってんでベンダ帝国から逃げ出した魔導師だろう。それにな俺が昔ベンダ帝国に行ったことがあるって言ったろ?帝国だと確か魔力が高い魔術師の事を<<魔族>>って呼んでいたはずだ。奴、魔族って言葉で反応しただろ?だから…多分そうだ。このソビッティは交流がないから山を越えて来たんだろう…独りで山脈越えるぐらいだから、ある程度は腕が立つ魔導師だろうな」

 

「じゃ、仲間にいれようぜ、そんだけ力あるなら!」


「バカ言え!いくらそうでも、そんな力のある魔導師なら追手が来ない訳ないだろ!ベンダ帝国は裏切り者は許さない、どこまでも追い詰めるっていう帝国治安維持隊ってのが有るって噂だ。巻き込まれこっちが危ないって分かるだろ!」

 

「治安維持隊?ああ、聞いた事あるな、女子供でも許さない、裏切り者は拷問をして家族の前で殴り殺すっていうあれか?」


髭面の男は荷馬車を見ながら小声で言う。


--------------------------------------------------------------------------------




俺は引き続き警戒して探索魔法<<サーチ>>を続けてかけている。そのお陰で、護衛の会話が丸聞こえだったりする。


____逃げ出した魔導師という身分になっていたのは、案外都合がいいのでは?


荷馬車上で時折横で話しかけてくるルノースさんの会話を聞きながら、この世界に上手く紛れ込めそうだと、根拠のない期待を抱く。その後も彼の会話とルノースさんとこの世界をの事を他国の修行中の魔導師という立場から外れないように色々と聞く。時々馬車の軽い衝撃を受けながら木々の間に見える空と過ぎていく景色を見ながら、不安に駆られて、安全と衣食住を確保を考えた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ