遠慮しない魔王への道
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暗殺に来た5人の勇者が息絶えてから数日して、グラダ王国も制圧したと前線から報告があった。
「魔王様、今回捉えた両王国の捕虜はどうしましょうか?」
聞くと、エヤ・グラダの両王国の王族や投降した兵士は捕虜として拿捕しているという。とりあえずこちらに連行しましょうか?と聞かれたが数にして現在は数千人近くいるという。王国の民は?と聞くと命令通り処刑しているという。
そっか民は皆殺しか。
そう命令したものね。
まぁ、俺は魔王だからな。
なんというか頭に生えている角も次第に立派になるし、考え方もより魔族らしくなっていく気が…。それはそうと流石に1万人も魔国へ連行ってのも大変だろうし、逆に考えると敵を数千人も入国させるのは治安的に問題があるな。
「ならば、我が赴こう。
前線の有志兵らも士気も高まろう」
神殿の勇者の亡骸は然りと死んでいるのを確認してからまた使えるように指示を出し、俺は護衛を含む小隊でとりあえずエヤ王国へ向かう。
もうエヤ王国はないけどな。
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首都から完全に魔国した旧シテソ王国を抜けて
20日程でエヤ国が見えてきた。
旧シテソ王国は既に各氏族によって領土を分られており、街道沿いには各氏族の真新しい石碑や看板が作られており、分岐点には魔王を称えるレリーフのような石碑もあった。それにしても大きい。3階建ての建物並だぞ。
「魔王様、各氏族は日々、魔王様へ感謝をしております。
あの石碑は少し陳腐ではありませんでしょうか?
もう少し威厳のある格式を…「まぁよい」」
いや、十分大きいし、十分威厳あるって。
泊まる宿度に歓迎を受ける。
できたばかりの街は掘立小屋のような建物と多くの氏族が雑踏を見せ、まるでお祭り騒ぎだ。まったく人族がいないが、時より首輪をつけた人族が店先に繋がれているのは見かける。
聞くと肉好きのより人族は”人肉”として食料として販売され、それ以外は基本は奴隷で雌は奴隷か子作り用途で販売されいるという。もっとも人族の肉は筋も塩も多くアク抜きが必要ならしく珍味であまり売れないので塩を加えて非常食としているらしい。
人族…人間。
我々魔国の民からすれば、力も弱く、繁殖率も弱い。
以前の知識からすれば人族のポテンシャルは知識。
その知識が我々と同じであれば、負けて淘汰されるのは必須。
俺に残った人間の知識が少し切ない気分にさせるが、
封印から解かれたときに人族に売られたことも思い出す。
そんな事を考えて次に街へ移動する時、馬車の窓から人族の少女と、ふと目があった。薄汚れたボロボロの服を着て首輪周りが赤く擦り切れているのが見えた。彼女の睨みつけるような眼。
うん、戦争だよね。
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エヤ王国に着くと到る所が損傷を受けた城壁を超えて、街へ入る。俺の乗る馬車と護衛を進むと両脇に整列した兵が迎える。長く兵達が作る道を進むと城へ辿り着く。馬車を降り、城に向かうと縛られた人族の兵が正座した状態で城の脇に多くいた。数…数百、いや数千はいるのか。
横目で一瞥して案内され城に入ろうとすると、右の奥から怒鳴り声と共に数十名の人族が小刀を手に物凄い勢いで正座した兵を押しのけて走ってくる。
「くたばれ!魔王ぉぉ!」
「ぶっ殺せ!皆ヤツが魔王だ殺せぇぇ!」
その声で捕えているいる人族の兵が押さえつけている兵をどうにかしてこちらに向かおうと群衆となって暴れだす。
俺は手に持つ杖を掲げる。
”愚かだ”小声で呟き、杖から青白い光が雷のように人族の眼や口へ飛ぶ。あっという間に手前の数十人がミイラ状になり崩れ落ちる。そのまま勢いが止まらず数十人…数百人へ光が伸びガンガン生気を吸っていく。
時間はどれくらいだっただろう。
10分だろうか?30分だろうか?
正座していた捉えた兵で生きている者はもういない。
すごく…チャージしたよ。
俺はこうやって魔王になっていくと実感。
さて、エヤ王国の王族から召喚した勇者やら伝わる話を”やさしく”聞きにいくか。




