勇者がくるなら準備です。
やっと更新できる時間できたです。
魔国の軍が動き出す。
南と南西の駐屯地から号令を出した翌日には各部隊がシテソ王国へ進軍を開始する。俺はあくまで報告を聞いているだけで詳しくは把握していないが、エルンスト聖戦長が全ての軍部の長で、その配下に6つの師団分かれているのは知っていた。
鬼人族
鬼巨族
狼人族
豚人族
鼠人族
蜥蜴族
それぞれの氏族の長が各師団を受け持ち、ゴーレム兵や魔導遠隔兵器を配備。魔導遠隔兵器は要は大砲。魔力がある者が埋め込まれている魔石に魔力をかざして先にあるレンズで圧縮した魔力をぶっ放つという物。車輪が付いて移動できる小型から中型、それと戦地で組み立てるタイプの大型。大型の物だと厚さ数メートルぐらいの石積み塀に風穴を開けるくらいの凶悪さ。
兵数はそれぞれの師団が3~4万と報告受けたが、詳しくは覚えてない。
えぇ、なんというか私は魔王だからね。
指示丸投げですよ。
有能なデベール・グラゲンダ統領長やエルンスト聖戦長、そして参謀がやってくれると。水系?に強い氏族は南の海岸沿いを船と波打を進み首都シテを攻めるというのは聞いているが…。
問題は例の勇者。
勇者っていえば、少数で突撃して、魔王を倒すってのがお約束だと。つまり暗殺にくる。ならば、私は迎え撃つ準備をしないと。
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侵攻が始まって30日程で首都シテを占拠して、途中オーラエ国との国境に駐屯地を建設し始めたと報告を受ける。
うん、はやいな。
補給基地は旧首都のシテを拠点したと。
既に各氏族の旧シテソ王国の領土を分け与えていいですか?とデベール・グラゲンダ統領長が聞いてくるので、勿論と答える。聞くと氏族の中に身分制度が既にあるという。
…知らなかった。
捕まえた人族はどうしますか?と聞くので皆殺しでとサクっと答える。もう完全に魔王ですよ。人間的な考え方ができなくなってるのは何故だろうか。なんだか最近角もすごく立派になってるしね。
報告ではこのままグラダ・エヤを攻めると。
あれ?このまま人族滅ぼせるのでは?とふと思う。
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俺と言えば、勇者が攻めてくるのは予想がつくので、侵攻の翌日には親衛隊と共にボスアニの町からゾイカの山の麓に”神殿”という名目で砦を建設中。聖地?とか何とか呼ばれて多くの魔国の民が手伝いに来る。
切り立った崖の岩肌を削り、トンネルのように深く掘っていく。
恐ろしい作業効率で、途中崩落事故があったが、60日を過ぎた頃には数キロのトンネルというか神殿が出来上がる。
奥に神殿らしく王座のような場所を作り、物々しいレリーフを配置。
その全てが警備ゴーレム。トンネルの内壁にはキャブ・キャロウェイ元魔法局長の力を借りて、魔封印に近い作用を施した。これこそが俺の勇者殺しの策。
はっきり言って俺が魔弾を打つとか転移するぐらいじゃ、勇者には勝てないと予想。勇者がどれ程強い分からないが、強力な魔力あってグリフォンとか魔物を連れてるとか、相手から能力奪うとかあったらトテモ勝てない。
俺の考えた作戦これ。
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1.勇者が来る。
2.トンネルに誘い込む
3・勇者 囮のゴーレムと勇者戦闘開始。
4.俺、脱出 全ての出入り口封鎖
5.勇者先生の次回作にご期待ください!
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なので、神殿が完成した後も日々トンネル内壁の強化に余念がない。
キャブ・キャロウェイ元魔法局長のおっさんの魔術が信用出来ない訳ではないが、この作戦の重要なのは内壁の強さ。
更に閉じ込めた勇者が水ぅ!食料!と困らないように、
毒入り非常食も王座に完備。
正露丸ぐらいの薬じゃ治らんぞ勇者よ。
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そしてエヤ王国を占拠し、グラダ王国を占領したと報告を受けた翌日、
勇者が来たと神殿入り口から慌てた護衛がやってきた。
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