滅びる国と生まれる国
うん、どんどん話を進めないと
人族は自ら持つ力を枷にした。
力を持つ者は上流階級で、
持たざる者は平民だと。
人族の中で彼らは階級を決め、
自らの首を絞めた。
そして、愚かな人族は小型の魔導砲も、
魔法違反だと国を挙げて規制した。
人族族は自分たちの社会が脅かされるなど、
思ってはいなかった。
何があっても、どんな災害があろうとも、
それは軍や国が守ってくれると。
そして愚かな民は自分たちを守る兵の軍靴の音が煩い、
空を飛ぶワイバーン騎乗兵が危険だと文句を叫ぶ。
それに乗じて貴族は支持を集め、
それに乗じて民から搾取をした。
人を殴った事さえない愚かな派手な服を着た人族が、
唾を飛ばしながら声を高めていう。
”俺達の権利を守れ!”
10年、50年、100年、
更に長い時間をかけ過ぎゆく時の中で、
人族は力を失った。
そしてその引いた波の如く、
今、魔物達が彼らを飲み込んでいく。
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鬼人族を主とした軍は進む。
ボスアニの街は落してからも、
その侵攻は止まらない。
遠距離からの魔導砲。
それに逆らう手段は今の人族には無かった。
力を持たない人族は泣き叫びながら死んでいく。
魔導砲は魔力をレンズで圧縮して放つ。
エルンスト聖戦長率いる”聖戦士”達は
全員が魔力を有した。
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ソビッティ国は鬼人族が侵攻してから
30日で滅びた。
そして其処に新たな国が作られた。
ショーゴ国という国。
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エルンスト聖戦長が率いる軍勢の半分以上は兵ではなく、
国を築く為の工作兵。
以前ボスアニと呼ばれていた瓦礫の横には新たな家屋、
街を築き、そして東へ、西へ、南へ、その領土は広げる。
生き残った人族は教祖への信仰を得れば仲間になり、
少しでも逆らえば即処刑。
そして魔国がシテソ国へ拡大を進める。




