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コラルド戦記  作者: 油兄貴
第3章 戦争の始まり
42/52

迫る滅亡

どの世界でも政治家は腐っているという。

誤字脱字 生温くヲチと指摘をお願いします。


2015/05/26 一部文字修正

ソビッティ国のボスアニの城の一室。

贅肉を蓄えた男が荒々しくテーブルを拳を叩きつけ怒号が飛ぶ。

その度に顎下の肥えた肉が震える。


「巫山戯おって!野蛮な土人どもが!」


ソビッティ国ボスニアの街、

堀と塀で囲まれた旧名称 ”要塞の街”


この街を長く統治しているデンコップ家。現在怒鳴り散らしてるのがアレクドル・デンコップ知事。数ヶ月前に北部のベンタ帝国との防衛の要ブレロンを占拠され、向かわせた兵も魔導砲によって失った。


首都ソビからの応援の兵、周りの知事から兵、周辺の義勇兵、合わせて14万兵を準備し、北部のブレロン奪還へ号令を出す矢先、ブレロンからのオーガ族を始めとするベンダ帝国の軍が侵攻してきたと通知を受ける。


一頻り怒鳴り気が済んだのかアレクドル知事は深々と椅子に座る。

それを見て幹部達は安心して一息を吐く。


「で? 作戦はどうするのだ、

 ジュリオ・アンドレオッティ戦略部の中佐殿?」


嫌味のある口調でアレクドル知事は向かい席に座るジュリオ・アンドレオッテを見る。剃り上げた頭と太い眉に濃いヒゲを蓄えたジュリオ中佐がテーブルに両手をついて周囲を見てから言葉を発した。


「現状の情報では敵は12万から13万前後と見ています。

 何れにしてもボスアニに集結している我が軍より少ない模様。

 このボスアニの街で応戦。

 敵陣の数を減らしてから追撃するのが最善かと」


ジュリオ中佐はゆっくりと力強く話した。


「街に近づけるというのが気に食わないが、

 砦を攻めるには倍以上の数が必要なはず、

 ベンダ帝国は狂ったか?」


ジュリオの横でヴィットーリオ副知事が呟くように言う。


「 大方、処分に困ったオーガ達を減らす為にかも知れませんぞ」

「 いや、オーガ達亜人を当たらせ、他拠点を突くかも知れませんぞ」


それぞれの幹部がそれぞれ思う事を言う。

20名程の会議は軍部のジュリオ・アンドレオッティ中佐とパオリーノ・タデイ少尉以外は全て貴族派の流れを組む”政治家”だった。軍計画の説明に上から目線で聞こえるか聴こえないかの小言で彼らは言う。


ジュリオ中佐はその意見を聞きながらも軍の行動を説明していくが、その説明は知事に中断させられる。


「分かった分かった!細かい説明はいい!

 お前ら軍部の奴らがだらしないからブレロンも落とされるどころか、

 この街まで敵が迫ってきてるのだからな!

 命を賭けて敵を駆逐しろ!いいな!」


そういう怒鳴るアレクドル知事をジュリオは正に醜悪な豚に見えた。


---------------------------------------------------------


「なんですか!あの偉そうな態度は!」


パオリーノ・タデイ少尉は腹立たしい声を上げた。会議とは名ばかりの只の説明を終えたジュリオ・アンドレオッティ中佐とパオリーノ・タデイ少尉は石造りの廊下を仮設の軍部陣営へ向かって歩いている。


「まあ…そういうなパオリーノ 奴らは良くも悪くも政治家だ

 文句を言っても始まらない」


「ですが!あの態度は無いでしょう!

 元々ブレロン要塞だってちゃんと兵も兵器も補給していれば!

 中佐だって聞いているんでしょ?

 国からの防衛予算を彼らが不正に…うぐ」


ジュリオはそこでパオリーノの口を手で抑えた。


「いいか、物騒な事は言うものじゃない。

 それが嘘か真か分からないが、俺達は戦うのが仕事だ。

 いいな? それに奴らの方が情報戦では上手だ

 冤罪は避けたいだろ? 」


ジュリオは目配せで周囲を見て気をつけろと促す。

気がついたパオリーノは黙って頷き、

そのままジュリオ中佐の後に続いた。


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ソビッティ国は貴族が革命を起こし、

”自由”の思想の元、自由主義を掲げてコラルド歴1719年

今から406年前建国宣言された国である。


だが、実情は支配していた貴族が政治家に変わってだけで形だけの自由、未だ特権を譲らない貴族の血筋、そして犯罪者を正義の元に裁くという形だけの裁判。専制政治から政治家達が金銭や権利を取り合う出来レース占拠に変わっただけだという事に多くの者は悲観してるのも事実だった。

国の各地域に知事という名の貴族が私利私欲の統治しているのも事実。


軍も”自由”を掲げる知事達が実験を握り、

既に軍も自身の中佐以上の階級は何らかの縁故の旧貴族関係


ジュリオ自身もこの事情は長く軍に在席しながらも

矛盾を痛い程理解していた。

ただ給与と地位と仲間の為に戦う事だけ。

それでも辞職しないのは平民から上り詰めた中佐という地位と、

先祖代々軍人一族だった誇り。



ジュリオ・アンドレオッティ中佐は首都より今回のブレロン奪還の命を受け首都ソビッティより此処に来た。だが、先程太った知事に報告した内容を確認しつつ軍部陣営に辿り着く。部屋には20名程の軍幹部。


「で、あれから情報は?」


「は、敵はオーガ族を筆頭にこちらに侵攻を続けております。

 早ければ3日…朝には此方に 」


前に置かれた報告書に目を通す。

鬼人族(オーガ族 )の他に鬼巨族(ジャイアントオーガ )狼人族(ワーウルフ族 )豚人族(オーク族)


その時、ジュリオはその紙を驚いて目を広げて見る。

そこには奴らは攻城兵器、ローブを来た鬼人族(オーガ族 )が確認、そしえて掲げる旗には半円の形を模した紋章。報告書に書かれたその”紋章”をはっきりと確認した時、ジュリオ中佐は声を上げた。


「急いで軍部上級士官以上の階級の者を集めろ!」

「どうしたんですか!?中佐!?」


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