あっさり防御
誤字脱字 生温くヲチと指摘をお願いします。
2015/06/01 誤字修正
出されたお茶を飲みながら収納の術から魔族が残した本を出して読む。
首都ベンダリオンで夜に気が向いてたまに読んだりしていたが。
記憶では俺こと魔族は討伐隊と名乗る人族が魔法をバンバン撃ってきて、
住んでいた家を襲撃。命辛々血を流しながら応戦して地下室へ逃れたが、
地下室ごと封印された。永い時間閉じ込めれれて絶望の中、
脱出の方法を模索し方法を見つけた記憶はあるが…。
うん、ここまでは痛い程分かる。
記憶というか経験という感じで分かる。
だが、そもそも論だが、なぜその状態になったのか?
という部分は意外と曖昧。
他の方法を選択する事はできなかったのだろうか?
何故に山間に隠れて住んだのか?
何故に逃げられなかったのだろうか?
探索使え、転移が使えるなら逃げられるだろうに。
いまいち解せない。
封印されたってのも"魔王だから”っていうなら分かるが、
魔力がある単に魔族を封印するまで追い込む理由も分からない。
そんな脅威でもないだろうに。
歴史は繰り返すという。
ここで俺がいくらオーガ族やら軍隊を味方につけても、
封印された根本が分からないと、同じ目に合いそうだと、
漠然と考えたりする。
ふと1冊だけ魔人の途中まで付けた途切れていた日記の1頁端に走り書きのような文字を見つける。インクが良く薄く読み得ないが。
”グラダの家は…今も…ダルアルタに…”
グラダ?グラダといえば、
地図で見たが南西の国の名前のはず。
あれ?これは何かの鍵というか
向うべき場所ではないだろうか。
日記を更に確りと読み続ければ他にも端に、
”ブランズ”や”王宮魔術師3部隊”など
文字も走り書きのように端に書かれていた。
お茶が完全に冷め、人族の女性が数回お茶やお菓子を運んできて、
そのまま他にも何かあるか?と収納の術から本をドサドサ出す。
元魔法局長のキャブさんの本もあり、
何か情報が無いのか?と何十冊も床に出して読み続ける。
その中に一冊”堅実の杖の戦い”という本が
キャブさんの持っていた荷物に見つかった。
内容は魔法を復活させるには王宮魔術師3部隊の流れを組む我ら
”堅実の杖”こそが正しい人族の道だと最初に記述があり、
3カ国で魔法使用の規定や”8国は悪質魔術師撲滅完了宣言 魔法は許可制”
知らない歴史が記されている。
ただ年号が3154年とあり、
このコルラド暦でも帝国暦でもないことは直ぐに分かった。
それぞれの国で暦が違うなら全く現在がいつなのかも分からない。
これも歴史の一部なら関係があるのだろうか?
むぅ?と悩んでいると扉を叩かれて、
テベールさんが入ってくる。
「ショーゴ様、あれから数刻。
その後いかがでしょうか?」
結構な時間が経ったのか。
読んでいた本の言葉をテベールさんに聞いてみる。
確か魔族について知っている旨を村で聞いたはず。
「テベールさん、そういえば…
オーガ族と魔族との関係を聞くことはできるでしょうか?」
何か気付いたように仕草で彼はいきなり跪く。
いやいや、どうした!?
「ショーゴ様!分かっております」
そう始まり彼は淡々と語る。
「長老からの伝来では人族に追われた魔族を
助けなかったオーガ族は神の怒りを受け永き罰を受けたのです。
ですが、今こそ我らが一団となって!」
熱っぽく叫ぶようにいうテベールさんに、
「グラダの家とか、ダルアルタとかは聞いた事は?」
「グラダですか?南西にそのような人族の国があると、
ダルアルタというにはわかりません」
そう答えてくる。
止め処も無い散乱した考えがループする。
やはり魔族の歴史を知るには、
南西にある幾つかの国家に行けばいいか。
この自治領には軍も整っているし、
転移の魔法陣さえ守ってもらえれば。
魔族の歴史を知ってどうなるのか?という疑問もあるが、
もしかしたら…薄い望みだが日本に帰れるのかも知れない。
どこか知識のある魔族が日本に戻れる術を知ってるかもと。
だが今更に日本に帰るのもどうか。
ただ今分かっていることは1つ。
___”そうだ!二度と俺を封印させてたまるか”
あれ_?これは魔族の思考なのか。
「ええ!二度と人族に追われる事ないように約束します!」
あ、俺は声が出ていたのか?
テベールさんが両手を組んでこちらに向って言う。
-------------------------------------------------------
会議室へテベールさん共に戻ると、
皆が一斉にこちらを見て立ち上がり、
片腕を上げて何やらポージングしだした。
あれ?なにこれは?
「準備は最善です!教祖様!」
エルンスト聖戦長と言われていた彼が声を上げる。
ここは元会社員のスキルが爆発する。
「では、お願いします!
えっとエルンスト聖戦長?全て任せる!」
うん、会社員スキル発動。
「全軍、出撃!帝国側を防御!
ソビッティ国へ進撃開始!」
会議の間は熱気に包まれた。
----------------------------------------------------------
コルラド暦 2125年12年24日
チェット・ベイカー軍部曹長を率いる第15帝国
浄化軍とウォスラート王に加わった貴族の兵 35,000の兵が
ショーゴ自治領こと元ブレロン要塞にたどり着り付き、
浄化軍の斥候が宣戦布告の書簡を届けに向った。
軍は野営の陣を張らずにそのまま進軍。
その勝負は明からに一方的だった。
自治領から一瞬の光を感じた次の瞬間。
50門の魔導砲が一斉に放射を行った。
連続した光でその日、彼らの軍は全滅した。
35,000の兵のうち、生きて北部に帰れた兵は僅か260名
この大敗が首都ベンダリオンのウォスラート王に届くのは、
それから10日後の事だった。
あとで細かく描写を足すか…




