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コラルド戦記  作者: 油兄貴
第3章 戦争の始まり
28/52

北の海を目指せ 

誤字脱字 生温くヲチと指摘をお願いします。

日もすっかり上がった頃、

様子を見に行った2名が帰ってきた。


「どうだった!」


一同が馬に近寄る。


「ああ、兵列を組んでこちらに向ってくる。

 数は分からんが凄い数だ」


その声を聞いた商人達は急いで荷馬車を首都に向けて動き出す。

我々の商隊も同じように引き返すようだ。

ビデルガン(鉄槌リーダー)は御台で馬を引く商人を幾つか会話をすると、

こちらを向いて数回頷き、我々はウォルビンへ向う事を理解する。

まるで蜘蛛の子を散らすようにあっという間に3組の商隊は道を引き返し、

鉄槌の7名と俺が野営地に残された。





----------------------------------------------------------------


「聞いた話だとここに兵が来るまであと2~3刻ってとこらしい。

 このまま北上して一度北の海に出る」


そのリーダーを声を受けて俺達8人は街道を右側へ向う。

北上っていうが方位磁石とかスマホがないのに大丈夫か?と聞くと、

|鉄槌の2号モヒカンさん《ホーズラ》が太陽を見てこっちだと。

そんなので大丈夫かと不安になりながらも彼らに続く。



「比較的この辺は魔物は少ないからな…」


そういいながら時々 猿のような魔物が襲ってきたり、

デカイ猪みたいなのが突進してきたりと、日が暮れるまで

1時間に1回の割合で戦ったり休んだりを繰り返した。

俺はというと探索(サーチ)であっちから来ますとか、

やばそうだったら魔弾を打つという彼らに囲まれながら。


街道では魔物やら獣が出ないが、

やはり整備されている道とは違いこれじゃいつウォルビンに着くのかと、

気が遠くなりそうな状態だった。


日がすっかり暮れて大人数人が手を回しても囲えない

大木が多くなった辺りで、木を背にして野営が始まる。


焚き火を背にそれぞれ鞄から干し肉やらパンを出して、

しゃぶるように食べ始める。


「この調子なら3~4日で北の海に出れるな」

そうビルデガンは言う。


「そもそも論ですが、なんでウォスラート王は兵を?」


鉄槌のリーダーに尋ねる。


「まぁ…王達は大帝が目指す混種やら亜人も帝国民っていう

 帝国民族論のが気に入らないのさ」


「なんですか?その帝国民族論ってのは?」

「ショーゴは魔術は凄いが、他は何も知らねぇんだな」

「ええ、すいません、田舎育ちで魔術の修行ばかりだったんで」


この世界が分からない魔導師っていうスタンスなら聞き放題だ。

鉄槌のリーダーが言うには大帝はが言う帝国民族論というには、

人族は知恵はあるが、力も繁殖も他の種族より劣っている。

魔物との戦いや戦争で人口は減る一方。

だが他の種族や移民を受け入れ帝国民とすれば、帝国は繁栄する。

なので王族・貴族・平民・奴隷の階級4つを種族に分け隔てなく区切り、

どのどの種族でもなりえるっていうものらしい。


これを反対したのがウォスラート王で、

西のシュベース王も反対の考えらしい。

だが、この政策は良好で貴族にも亜人といわれる種族が現れた。

シュベース王や人族が多い街では亜人といわれる種族に対して、

未だ偏見があるという。


「奴らは何でも俺達が起源だとか言い出すしな、

 それに考え方も食事も吐き気がするぜ、豚族と一緒に食事してみろ」


「ああ、人族の起源は俺達だとか言った種族居たな…あれは」

「猿族だろ?冗談ならその顔の皺と毛深さをしとけってんだ」

「奴ら足が4つあって喰わねぇのは椅子とテーブルだけって話だ」

「ああ、犬も喰うだろ?」


鉄槌のメンバーも口々にそう会話する。

どの世界も人種や民族の壁は厚いらしい。


「そういやショーゴ、これから…そうだな10日以上は一緒だ、

 自己紹介してくれよ」


”こんにちは田中祥吾デス。趣味は魔術です。

 あと小さいけど頭に角がある魔族Death!

 何百年か分からないけど封印されました!

 みんな仲良くしてね♪テヘ”


…とでも言えばいいのか?

当たり障り無くソビッティ国との国境近くの田舎育ちで、

仕事がないので、とりあえずギルドの依頼を受けましたと言っておく。

魔法局に入るまでの暇つぶしですとは言えない雰囲気。


「そういえば、ソビッティ国っていえば、

 この前、ブレロン要塞をエボート提督が落としたんだろ?」


鉄槌2号モヒカンが言ってくる。


「ああ、聞いたな!なんでもシュタインメッツ男爵の3男坊だか4男坊の

 突撃隊のエストがソビッティに捕まって…

 牢獄から抜け出して残虐な魔導師とオーガを率いてって奴だろ?」


鉄槌3号が言う。


「何でもその魔導師は仲間でも従わない奴は何でも皆殺しらしい。

 オンダラの街に従わない奴を残虐に処刑する祭りまで開いたらしい。

 ひでぇ話だよな。人殺しを祭りとかするとか正気がじゃねぇな」


ああ、事実が曲げられてると思いつつも、

うはーそれは酷い魔導師ですねと合いの手を打つ。


「残虐祭りっていうだとよ…本当に世も末だな」


ビルデガンがそういうと若干しんみりした雰囲気になって

数名が見張りでその夜は就寝となった。

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