ウォスラート王の出兵
誤字脱字 生温くヲチと指摘をお願いします。
「ウォスラート王は出兵したんではなかろうか?」
昨夜の焚き火が僅かに残る場所に、各商隊の商人や護衛が集まり
地面に座って出発前に皆で話をしていた。
3組の商隊の商人と護衛で結構な人数。
俺と鉄槌のメンバーは少し遅れて端に座る。
「昨夜の強盗の…これを見てくれ…」
商人の一人が昨夜殺した強盗のが持っていたという弓と、
短剣を手にしたのが見えた。
「どういう事でですかね…禿、いや鉄槌さん」
「おい、今ハゲって言いかけなかったか?
まぁいい、昨夜少し話しを聞いたんだが、
襲ってきた強盗はウォルビンより西にある
サリダブ王の兵じゃないかとそう言ってるんだ」
良く分からん。
ベンダ帝国って首都で謁見したコルネリアス・カンプルッツ大帝ってのが
王じゃないのか?王が何人もいるのか?
「お前何も知らねぇのか?魔術以外も勉強しとけよ」
そう言われながらも鉄槌のリーダー、ビルデガンさんに教わる。
要するにベンダ帝国ってのは元々、西・中央・東に統治が別々で、
数世代前に争いを繰り返して一般的には統一されたが、
西部では独自自治の王は帝国統治を反発している状況で、
数年前から西のサリダブ周辺のウォスラート王は独立の動きがあると。
ほう…と地面にビデルガンさんが書いた地図を見ながら理解する。
この国の歴史は学んでなかったな。
まぁ、日本でも戦国時代とかごちゃごちゃしてて良く分からなかったが。
「…で、な?昨夜の強盗は、強盗にしては数が多い。
弓と剣が盗賊の持ち物にしてはおかしいってんで、
もしかしてウォスラート王の兵の偵察じゃないかって話だ」
見た目完全に強盗だったが?
まぁ悪党も軍人も、刑事もヤクザも見た目は近いとか、
ふと日本を思い出す。
「兵を出せば兵糧も必要だ。
名目上は行き会った商隊に借りるって形で物資を徴収するが、
まぁ…名目上だし、殺して奪うっての良くある」
まさに時は世紀末!と脳内で指先でツンツンして
人を爆破させる某漫画を思い出した。
話をしている中央で何やら大きめな声が上がった。
「早馬を選んで、護衛の数名で街道の先を確認して欲しい
ウォスラート王が兵を率いてこちらに向ってるなら
我々は引き返すしかない」
立ち上がった商人のリーダーらしき人が言うと、
その後の皆慣れたようテキパキと動き、
他の商隊の護衛が2名程選ばれて、馬車から馬を外して街道を向った。
日本ならテレビやら報道やらインターネットで分かるが、
この世界だと兵が来るまで分からないとか怖すぎるな。
「それでな、昨夜話した事だが…」
鉄槌のリーダーを含め俺達の商隊の護衛8名が外れて集まり会話になった。
話を要約すると引き返す事になれば、その時点で護衛の仕事は先方キャンセルでき、
報酬は半分は貰えるらしい。最も他の護衛がいるのでここで離脱しても問題にはならないらしい。
ビデルガン達は元々ウォルビンの出身で街に帰るので、
一緒に行かないか?という事だった。
ウォスラート王が首都に攻めてくる状況で魔法局はどうかるか全く不明だが、
まぁ、入局するまでまだ時間があるので、承諾した。
ウォスラートが兵を出す場合はウォルビンを経由してこの街道を進んでくると。
遠回りになるが北上して北海沿いを西に向うつもりだという。
その間に鉄槌のメンバーから独りづつ紹介を受ける。
だが、リーダー禿げ頭ビルデガンを含め全員つるつるに剃り上げて、
全員怖い顔2号、3号…としか記憶できなかった。
ただモヒカンの頭がホーズラさんと異様に背がデカイのがデンガドラとは覚えた。




