やはり盗賊はでるという
淡々と更新に切り替える事に。
誤字脱字はあると思います。こちらも時間がある時に直しますので、
見つけたら生温かい感じでお知らせを御願いします。
翌日、俺はギルドに行き掲示場に張り出してある”ウォルビンの街への護衛”を睨むように見ている。
"商隊護衛 往復で銀貨70枚"
魔法局に入るまであと2か月。
暇つぶしに危なそうな護衛を受ける必要があるのかなと自問自答してるが、なかなか答えがでない。魔弾を使えば一撃必殺だし安全だとは思うが、突然弓で射られたり、魔獣が一気に襲われたりと想像したり、予想もしないような奇襲を受けたらと考えるとどうも決断ができない。
横でギルドの職員が依頼を張り出しているので尋ねる。
「 護衛の仕事は、やっぱり危ないんですかね? 」
「 そりゃそうですよ。当たり前ですよ。
安全な依頼もありますけど、その代わりに荷物を運ばされたりと
大変かもしれませんけど」
これは?とウォルビンの街への護衛を差しながら言うと、盗賊は出るかもしれませんからと言う。盗賊の規模を聞くと大規模だと20~30人だという。
結局、俺はこの用意したら依頼を受ける決心をした。
現在魔弾は制限かけて打てば40~50発以上は打てるだろうし。
出発は3日後、そうとなればとう事で準備とその日の午後から準備を始めた。
目的がある生活は必須だものね。
お昼前にショーゴ自治区と恥ずかしい名前で呼ばれているブレロン要塞へ転移で飛び、一晩泊り、翌朝ソビッテイ側へ魔弾を何発撃てるか確認をした。
結果、殺傷能力がある魔弾は50発ほど打つ事が可能で、それ以上出力を上げると威力は強いが弾数は減るし、威力を下げれば弾数は多くなるが殺傷能力が落ちるようだ。誘導して確実にヘッドショットすればいいが、敵が多くなり防具で塞がれたり、すれば、魔力切れも予想できる。それ以上も出せるかも知れないが船酔いのような感覚に襲われるので、これが現在の限界なのかもしれない。
慎重に羊皮紙に書き込みながら調査を続ける。
そして魔力の回復も2~3時間ほど休憩すれば完全に回復するようだ。
魔力自体が感覚でしかないが、感覚に命をかけるのも怖いので、翌日もこの自治区に留まり調査する。殺傷能力のある魔弾を基本として2としてすれば、転移は30程消費するようだ。ふと手に持つ、”この杖で人を殺せば魔力が伸びる”と考えたが、確実の安全な状況でと思い直してソビッテイ国方面に続く森を眺める。
魔力回復の休憩時間にはオーガの魔力ある者には可能限り治癒魔法を教えたりと、彼らを話したりと2日程調査を終えて王都に戻る。
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翌日、ギルドでウォルビンの街への商隊護衛を受けた。
出発する商隊は馬車3台で 商人は5名、護衛は俺を含めて8名。
合計13名で出発した。
俺以外の護衛7名はウォルビンの街のギルドを拠点としている”鉄槌”という団体らしい。王都へ来る際に盗賊が出たので本当はあと数名募集で集めてたかったらしいが、どうも集まらなかったらしい。
「まぁ、お前は見た所 魔導師か?盗賊に襲われたら囮ぐらいできるだろ?なぁ?」
禿頭の筋肉ムキムキのおっさんが歯の抜けた笑顔で笑って背中をバンバン叩いてくる。失礼なとは思ったが面倒なので、まぁ宜しく御願いしますと愛想よく答える。
王都からガタガタとペースの速い馬車が進む。
荷台横に板が出ていて俺たちはそこに腰を掛けて揺られながら街道沿いの景色を見ながら進む。王都までの道のせいか1~2時間程度に1組程、進む方向から同じような商隊とすれ違う。
聞くとこのペースで行けばウォルビンの街までは明後日には着くという。
すっかり日が暮れて商隊休憩するという場所へ着くと、
そこには同じように休憩する商隊がいくつか焚火を囲み明日に備えていた。
着いて野営の荷を出してくれと言われ準備に取り掛かり始めて直ぐに風を切る音と共に呻き声が聞こえ、焚火の方を見ると人が倒れこむのが見えた。
え?と思い仲間の護衛の方を見ると誰かが”襲撃だ!盗賊だ!”と叫び、他の商隊の護衛も剣を構えたり、弓を引いてそれぞれ周りを警戒が始まった。
探索で探ると森の先に30人程弓を構えているのを確認する。恐怖と共に”本当に盗賊が出るんだ”と変に感心しながら飛んでくる矢を避けて、俺達は馬車の下に潜り隠れて様子を見る。飛んでくる矢とか避けられる気がしない。
気が付くと同じ護衛のハゲなおっさんや仲間も俺と同じに馬車の下に潜っていた。
目線があうと頷くような仕草で何か合図を返した。隠れていろって事だろうか。
これはどうなるんだろう?と這って様子を見ていると、暗い森から飛んでくる矢に他の商隊の護衛は役に立たない状態になっていく。あっという前にほぼ全滅に近い状態になり、暫くすると斧や弓を構え毛皮を羽織った”いかにも盗賊ですよ”という者が続々と暗い森から出てくる。
「大人しく金目の物を出せば命までは取らない」
そう盗賊の親玉らしい者が言う言葉を聞きながら、
直ぐ横に鉄槌の仲間が後手で投げナイフを出すのが見えた。
「ナイフは無理じゃないですかね?」
俺は囁く。
「奴らは生かして返さない、ここで皆殺しにされるぞ」
「え?命までは取らないって言ってませんでした?」
「嘘に決まってるだろ!」
鉄槌のメンバーが後ろから焦った声で返事してくる。
当初から盗賊が出るってのになんだろうなこいつらと思いつつ、
探索<サーチ>で確認すると周囲には30人ぐらいしか居ないようだ。
これなら行けると思い杖を持ち馬車からゆっくりと這い出る。
「おい、おい!馬鹿!殺されるって言ってんだろ!」
後ろで声が聞こえるが、はいはいと手を後ろに振り、杖を構えて探索で誘導し魔弾を出すように力を込める。杖から青白く光る蔦のような帯が盗賊達の目や口へ伸び、1人弓を構えたままの状態の盗賊が力が抜けた状態で放たれた矢が空に飛び、その矢が地に落ちるまでに30人近くいた盗賊はあっという間にミイラのようになって崩れ落ちる。
それと共に体内の魔力が満たされる感覚が満ちてくる。
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「お前すげぇな、ギルドに登録してる魔導師なんて使えない奴が多いが」
「ああ、すげぇ、見ろよ、こいつ完全に干からびてるぜ」
そんな会話をはいはい、言いながら矢を受けた護衛へ近づく。
即死の者は居ないが弓を受け、時間が経てば危険な者も多い。
さすが放置ができないので、怪我の無い護衛に薬とか無いの?と聞くと、
残念そうに首を振る。
仕方ないので、矢を抜き治癒魔法も掛けていく。
「うぅ、いいのか?治癒魔法に支払う銭はないぞ」
「あーいいから、死んだら後味悪いですから」
ずぼっと矢を抜く時に口ぐちに奇声をあげるのだけは気持ちが悪いが。
怪我をしていた護衛の応急治療を終えると、隠れていた商人達が出てくる。
「いやいや、お見事です!助かりました!」
「もうダメかと思いました」
聞くと商隊の護衛の仲間が盗賊の仲間だったという何処かで聞いたような展開らしく、ソビッティで裏切られた思い出が少し思い出されたが、全力で笑う彼らの顔にかき消される。
この商隊全部が皆ウォルビンに向かう商隊との事で、翌朝に皆一緒に向かう事になった。盗賊に襲われるなら、もっと大規模で商隊と護衛で流通させればいいのになと思いながら、翌日もガタガタ揺られながら本日の野営地に着く。
流石にまた護衛に襲われるのもどうかと思うので、それぞれの商隊の護衛から数名の警護を交代で出し焚火を用意して野営の準備になる。
明け方になり背伸びをして朝日を浴びると、後ろから鉄槌の禿頭が声を掛けてくる。何だか昨日は余所余所しい感じで話しかけてこなかったが、野営の時にはこれも食うか?と妬けに気を使って話しかけてきた。
実はウォルビンの街についたら頼みたい事があるという。
仲間になれとかそういう事だろうか?




