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コラルド戦記  作者: 油兄貴
第2章 知れた世界の始まり ブレロン要塞~ベンダ帝国へ
17/52

要塞陥落

どうも読みづらいな・・・・

ショーゴとエスト、そしてオーガ族が補給隊を襲いブレロン要塞に近づこうという時、

ブレロン要塞内では先日の戦闘の不満から良いとは言えぬ雰囲気が漂っていた。


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「 まだボスアニからの補給は来ないのか?」

「 はい、予定では昼過ぎには来る予定ですが・・・」



ブレロン要塞指揮官 エバルダ・デ・ボーキは窓際でボスアニへの道を眺めながら

葉巻に火を着け書類を提出する部下に問いかける。


時は既に夕刻に近づいている。


____まったく内地は何を考えているのか。



ベンダ帝国からの侵攻を食い止めたはいいが、魔砲台の装填ミスで、

突撃兵を食い止める白兵戦で多くの死者を出した。

再三に渡り内地へ頻度上げたベンダ帝国の攻撃に関しての報告も、

効果も成さずボスアニからの補給も量は増えない。



要は・・・詰めている兵からも不満が上がっているのだ。

捕まえた敵国の指揮官を内地へ送ったのはいいが、

送る際に少なくない兵達が色々を理由をつけてこのブレロン要塞から除隊も発生した。



年々と攻撃の激しさを増すベンダ帝国に関して最前線の我々が頑張ってるからこそ。

我々がここでベンダ帝国を食い止めているから本国は守られているのだ。

そういう自負があるのにも関わらず、賃金は上がらず補給も最低限。

唯一の楽しみは補給隊が持ってくる嗜好品と家族からの手紙。



「デンコップ家のお偉い方も少しは理解してくれればいいのですけどね」


「元貴族の奴らは俺ら平民出身を扱き使うのが当たりまえだと思ってるからな」




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エバルダはこの要塞に着任してからもう15年になる。

首都で第3警備騎士兵団に勤務して20年、

次は騎士団補佐に上がるという時にここへ配置換えになった。

つまりは出世街道からは外れたのだ。

内地から見れば、ここはボスアニから先の辺境の防衛地

国の防衛上は重要なはずではあるが、内地の元貴族にはそれが分かってないのだ。

彼らが分かってるのは領地からの税金がどれだけ上がり、

その血税で自分達がどれだけ贅沢できるか?の一点なのだろう。


自由平等を謳い400年以上前に起きた革命も、過ぎて振り返れば、

既得権益を持つ貴族と抑圧された貴族の戦いで、形だけの自由のソビッティ国。

隣国と争いにも労働力にもその形成された貴族社会は変わらない。

形だけの民主制度は権力と金の力が色濃くなっただけ。


エバルダは吐き出した煙を眺めながら、そんなどうしようもない事を考えた。

最も400年前が本当に所はわからないが、歴史と今を計ると彼はそう考えた。






ブレロン要塞はソビッティ国が前先制政治、貴族体勢の時に起案され、

当初はベンダ帝国の防衛は山間と森を抜けたボスアニだったが、

現在の政権になってからオーガ族の労働を主基として作られた要塞である。

当のオーガ族は要塞が完成し数年が経過した時に流行り病が蔓延し、

人族は伝染を理由に森に医療所と称して部族を分散して追い払ったのだった。


完成してから約250年、ベンダ帝国から民を守る壁。

当初はソビッティ国は考えていただろうが、

現在は、”防御して当たり前、それだけ安全な砦”という認識で、

年々、増すベンダ帝国の攻撃とは反比例して補給は削れれている状況だった。


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「全く分かってない・・・内地のお偉方は」



エバルダ・デ・ボーキは含んだ煙を吐いて椅子に腰を下ろす。

職務机の書類に目をやると先日の死亡した兵と負傷兵の


本国からは鉄壁の要塞として言われてるこの要塞も魔砲台があってこその要塞。

もし近くまで寄られて梯子や城塞攻略兵器にでも責められたらどうにもできない。

その詳細を守るには兵が少ないのだ。

幅2キロ、高さ20メートルの二重の石造りの強化な塀からなるブレロン要塞

一見強化なこの防御も裏を返せば、魔砲砲があっての事。


魔砲砲は現在の魔導師の体勢では充填まで1刻以上かかり、

撃ち尽くしてしまえば、白兵戦を余儀なくされる。

前回のベンダ帝国の攻撃も突撃してくる兵をどうにか抑えて次弾の魔砲を打てたが、

もし敵の本隊が構わず突撃してきたら完全に危なかった。


叩きつけるようにドアが開き、部下が慌てるように叫ぶ。


「エバルダ指揮官!補給隊が来ました!ですが、

 道中オーガ族に襲われ荷馬車1台と補給兵2名のみ!」



急いで入場してきた補給兵の元まで駆けつける。






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エバルダの行動は早かった。

襲われたどり着いた補給兵の言葉を幾つか確認すると直ぐに兵に命令を出した。

ベンダ側の砲台兵2千を残し、約6千人の兵を3つに編成し、更に指揮官に

それぞれ左右扇状に組み分け、足の速い騎馬隊を偵察して補給隊を救助に向かわせた。


エバルダの作戦は明確で的確だった。

オーガ族どもは数が少ないが戦闘力がある。

オーガ1匹を相手にするには訓練された兵が3名、怪我人を出さずに圧勝するには5~6名。

補給兵は50名近く護衛を常につけている事を考えるとオーガ族どもは50匹から100匹近いのだろう。


それにしても・・・群れを成して襲ってくる事が殆ど無いオーガ族どもが、補給隊を襲うという事は食料難で飢えてるのか?

ならば、危険を冒して奴らが行動にでたという事は付近に確認しているオーガ族どもの集落も同じ状況。

集落は100匹前後と報告を受けていたので、同時に襲われる可能性を考えて、街道を中心に街道、左右の森へ3方向に進ませた。

仮に予想の倍が群れていたとしてもその数倍の兵力で当たれば問題がないと。




____それが仇になった。


まさかオーガ族を始めとする一団が集団で罠を張って待ち構えているとは夢にも思わなかったのだ。




「指揮官!この道先に補給隊の馬車と残骸が!」


報告を受けた中央を進む隊の指揮官はオーガ族が荷物を奪い森に逃げたであろう事を考え、

補給隊が襲われたであろう場所まで行き、そこからゾイカタ山脈までの森を索敵して殲滅の指示を出す。

仮に戦闘になったとしても、遅くとも要塞から右報告へ向かった部隊を合流し圧勝!

だが、その考えは成就せずに終わる。




補給隊が襲われた場所まであと少しという所で、左の森から一斉にオーガ族達が遅い掛かった。

碌に武器を構えずに行進をしている人族の兵を奇襲で殲滅するのはそれほど掛からなかった。

オーガは斧で一撃で首を撥ね、ジャイアントオーガは棍棒で数名を跳ばし上げる。

ワーウルフは倒れる兵の止めを刺す。


半刻も経たない間に中央へ進んだ兵は殲滅した。




「 よし!ショーゴ様を信じて砦まで急ぐのだ! 」




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砦の中ではショーゴとエストが魔砲台にいた。

その付近には首から上が消し飛んだ兵や剣で無残に斬られた死体が並ぶ。




「 魔砲ってのはレンズで魔弾の出力を上げているのか・・・それでここで圧縮か・・これは少ない魔力で・・・・」


「 レンズ?圧縮!?そんなのはいいから、この後どうするんだよ! 兵に気づかれてるぞ、その扉の破られるぞ! 」


「 ここにある魔砲台数台だけ残して全部破壊する、エストは残した砲台を反対側の砲台方向に向けるのを手伝ってくれ」



ベンダ帝国側の砲台へ向け圧縮された魔弾が途轍もない威力で放たれる。


4~5発放った所で自らの加重でベンダ側の長城は無残に崩れ始める。


どんどん叩いていた閂を掛けた扉も、何事かと静かになり、ついで叫び声が聞こえる。



街道を見下ろすとオーガ族と初めとする一段が雄叫びを上げながらこちらの猛突進してくるのが見えた。


暫くすると、オーガ達は扉を破り砦の中に入り戦っているのが中庭向きの窓から見えた。



では、街道沿いに派手に魔砲を撃ってみるか。





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左右に分散した兵団の指揮官が街道方面へ送った伝達により街道で戦闘があったと聞き、

街道で終結したときには、街道は2000名の兵士の無残な屍骸が残されているだけだった。


「これは・・・予想以上かもしれない、急いで砦に戻るぞ!」

「そうだな、これは、まずい 」



彼らがそう合致した意見を出し、兵列を取り砦へ街道を帰還行進の進めた時、

兵列を青白い光が包んだ。



そして運良く生き残ったのは、まだ森に居た数名の兵士だけだった。


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