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コラルド戦記  作者: 油兄貴
第1章 始まりの復活とソビッティ国
13/52

腐敗は人族の特性

しっかりした専制政治っていいですよね。

腐らなければ。

「 なんだと!逃しただと!! 」


荒々しくテーブルを拳を叩く音と怒鳴り声が装飾品がゴテゴテ付いた部屋に響き渡る。ツバを飛ばしながら高そうな天鵞絨素材の服で着飾った男が怒鳴り続ける。その度に顎下についた肥えた肉が震える。


「ハッ、申し訳ございません!ですが、現在偵察兵に出した八方にて東に向かったのは現在把握しております。託にてダリアナからも警備を体勢を確立しております」


「だからアレほど捕虜だの囚人など直ぐに処刑すれば言いと言ったのだ!」


「ですが、囚人、いや捕虜とて裁判をせずにこれ以上死なせる訳には・・・」


「黙れ黙れ!このワシがそうしろと言ってるのだからお前らは従えばいいのだ!」



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挿絵(By みてみん)


ソビッティ国 ボスニアの街、堀と塀で囲まれた旧名称 ”要塞”。

この街を長く統治しているデンコップ家。

現在怒鳴り散らしてるのがアレクドル・デンコップ知事。



ソビッティ国は先の専制政治から地方貴族が内紛が勃発。

抑圧された民を解放し、自由な国家を作り出すという大義の元に今在から406年前に建国宣言された国である。だが、実情は支配していた貴族が政治家に変わってだけで形だけの自由、未だ特権を譲らない貴族の血筋、そして犯罪者を正義の元に裁くという形だけの裁判。専制政治から政治家達が金銭や権利を取り合う出来レース占拠に変わっただけだという事に多くの者は悲観してるのも事実だった。


北のベンダ帝国はゾイカタ山脈とボリアド大山の間にある回廊で随時戦闘が続き、

南西にあるシテソ王国とは表向きは和平を結んではいるが、クーデーター時に逃げ込んだ旧先制政治の貴族達を保護しているとも聞く。そうなれば王家復活を狙いっているのは事実。


北東にあるマルタ国は数百年前から鎖国政治を宣言し内情も”そうらしい”程度しか知れぬ蛮族の国。


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「でもよ! あの魔導師を売って良かったのかよ?この街のデンコップ知事って言えば、裁判無しで死刑にするっていう噂じゃねぇか」


「はは、何を言ってるのですか。敵国の魔導師を引き渡すのは立派な行為ではありませんか?それに金銭は正義より強いのですぞ?お金で解決できない事を私は知りませんからね。はははは、さて、これは取り分ですぞ」


ボスアニの騎士宿舎から商人ルノースと顔に大きな傷跡があるザガドルがそう話しなあがら出てくる。


ザガドルは心の何処かに後ろめたい事もあった助けて貰った魔導師はベンダ帝国の人間じゃなかったら?もしそうだとすれば非道な事をしたと。だがお金あっての人生。先月に失敗したギルドの依頼で手元の金も少ない。来月にはグヌリにいる弟達にも苦労掛けないためにも少しでも稼がないとまずい。分前として貰った硬貨は後ろめたい気持ちを消すには十分だった。


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