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コラルド戦記  作者: 油兄貴
第1章 始まりの復活とソビッティ国
11/52

逃亡の旅

誤字脱字 生温くヲチと指摘をお願いします。


2015/04/18 三点リーダー修正

2015/04/28 文字修正3箇所、主に接続詞


何度も修正するとこうなると実感

「おい、すげぇな、

 さっきの魔法も凄いと思ったが、

 転移魔法って上位も上位だろ?

 使える魔導師っていえば大帝参謀部の魔導師級だぞ!」


ほう…。

帝国は魔族の知識並、もしくは魔法が発達してるのか。

裏切ったルノースや護衛の人間はそんな事は言ってなかったが。

そうなると魔族とバレるとまた封印とか恐怖な国なのか?


それはそうと、此処は何処だ?と辺りを見渡すエストにボスアニの西で2日ぐらいの距離の遺跡の地下だと伝える。エストは壁などを触っていたが、俺はそのまま薄っすら光が消えていく魔法陣から出て隣の部屋への扉へ向かう。そこには永く過ごした封印されていた部屋。懐かしい記憶が戻る。そして誰も居なく以前と変わらない事で安堵する。脱出の時に慌てて持って行かなかった本や小物がまだ置いてある。別空間に物を格納する術<<格納>>を使い、それらを残らずに入れていく。


「おい、格納の魔法まで使えるのか!?」


後ろでエストが驚いているが、

えぇ、まぁと軽く返事をして荷物を入れていく。


「それだけ凄いのに、捕まったんだ?」


まさにその通りだ。

すいません本当にありがとうございます。

正直、苦労して魔法を覚えた身ではない。

どの魔法がどういう風にあるか”知識”としてしか無い。

つまり完全に経験不足。


良く考えたら、今回の転移ですらイキナリ本番発動。

失敗してたらどうすんだと想像すると今更ながらゾッとする。

次は何かに遭遇する前に練習をしようと再認識する。


「まぁ…正直な話、座学での修行が多くて、

 術を利用して実際に行動するのが初心者なんですよ」


「お、そうか、魔導師でもそういうのがあるんだな

 剣術も知識だけがあっても戦場での強さとは違うしな。

 うん、わかるぞ!」


お、おぅ、、そうでエストは納得してくれるのか。

確かに魔法が使えるのにあっさりと捕まり下水道から逃げるって無様な状況。これからは暫く常時<<サーチ>>を掛けて行動しよう。発動した<<サーチ>>から俺達2人と獣しかいないのを確認して脱出した穴を見る。ふと音がして見ると大きな土竜が数匹顔を覗かせていた。


「おお!モグたん!」


可愛い眷属した土竜がいた。

収納から出したローブを羽織りながら足早に近づき

ぞれぞれモフモフナデナデする。


エストは”でかい土竜だな?魔獣じゃないのか?大丈夫か?”と

心配しているが、大丈夫だと言ってそのまま暫くモフり、

更に<<サーチ>>を広げて地上の様子を伺う。


ここから脱出できると穴を指し俺は穴から地上を目指す。

地上に出ると、太陽を高く上がり 数日前に駆け下りた灌木が

所々にある坂で、先に森が見える。



俺もあまり詳しは無いが多分、今は此処で…と…、

地面に簡易な地図を書いてどうする?とエストに問いかける。


挿絵(By みてみん)


結論としては北にある山脈の麓、沢や谷の部分を通り北上しようとなった。

森へ行けば魔獣が多いだろうし森と山脈の麓であれば多少だが安全であろうと。


エストが言うには北上して山脈を抜けるのが最短だが、山脈の上の方はワイバーンなどの魔獣が多いし道も険しく難しいらしい。かといってブレロン要塞を無事に通れるないだろう。だとすれば危険だがこのまま山脈の麓を行き、要塞は夜でも見つからないように行くしか無い。ブレロン要塞からボスアニは馬車で10日以上掛るのを考えると、麓を徒歩で行くとしても20日、いやもっと掛るかも知れない。<<サーチ>>用心しながら魔術を試しつつ行く事になる。エストは剣術なら教えてやるぞと笑っている。

土竜にまたお別れを告げ、俺達は遠くに見える山の方角に歩き出した。


-------------------------------------------------------------------

当然だが道が無い場所を行くのは時間が掛る。谷が崖が直ぐそばに見える急勾配な山の麓へ翌日の夕方には辿り着き、右手に森を見ながら進む。赤い目を持ったイノシシを一回り大きくした魔獣に遭遇するが、事前に俺が<<サーチ>>で誘導した魔弾で倒したり、エストが任せろと突撃したりと順調に進む。魔弾は幾らか試してみて一気には20発ぐらいしか打てず、10分ぐらいの感覚を開けて5発ぐらい打てるように回復するようだ。もっとも魔弾の大きさによるので拳銃弾のような大きさならもっと行けるだろうが、当たってからの爆発も小さくなるので、魔弾以外の攻撃方法も練習するようだと再認識した。


またこの2日間の夜はゴツゴツした山間に窪みが多く、焚き火をして過ごす。食事は仕留めた魔獣を短刀で切ってそのまま焼くというワイルドすぎる食事。今までそんな事は知らなかったが肉ってのは香辛料とかないとこれほど寂しいものかと感じた。

また、沢というか谷に近い状況で、エストはいうにはこれは倍の日数が掛るかもなと休憩時に行く先を見て溜息を付いていた。


北上を続けて10日目辺りで人型の魔獣だか魔物が出てくるようになった。

肌が深緑色で人間の子供程度の大きさで、やけに鼻が大きく目がギロギロしていた。

サーチで遠くから発見できからいいが、遠くから矢を放ってくるので恐怖でしかない。エストは人間技とは思えないが矢を持っている短剣で躱していた。

翌日もその深緑色の魔物が多く遭遇したので、知識にある<<アイスアロー>>を試す。

魔弾より魔力を使わないのか同時に30本程発動して<<サーチ>>で誘導しても楽に殺す事ができた。


-------------------------------------------------------------------

13日目で俺は沢で足を挫いた。苔でヌルヌルした川底で足を滑らしたが足首にモロに衝撃を受けたようだ。知識にある治療の術<<ヒール>>で治す事に成功した。

エストも夕刻に落とし穴の下に尖った木の杭が作為的にあった罠にハマりけて、

足の裏をざっくり怪我をしたが、それも治す事が出来た。


15日目に渡れそうにもない崖に到着。地面を深く刳るような深い谷。

仕方なしに右手の森へ迂回する事にしようと一度森の方に向かう。


翌日には森に入りその日の昼に気配を感じて周りを探ると、遠くに上の大男が片手に金属らしい刺の付いた棍棒と鹿のような獣を持ち歩いている大男を見つけた。肌の色も赤黒くよく見ると額に角のような物が見える。


エストが小声であれがオーガ族だと囁く。


オーガ族は人族には表立って敵対はしていないが仲良くもないという。たまに冒険者が森で小競り合いをして人間側が逃げてくるという。殺される事があるという。強い彼らは、人間とは関わりを持たないで各地で集落を作って生活しているという。エストは見つからないように隠れ彼らが居なくなるのを待つのがいいだろうと言い従う。


16日目、歩いていると足元に蔦が回してあり蔦に足が掛ると俺達は地面に隠してあったのだろう網が出て俺達2日は宙吊りの状態になる。エストが短刀で網を切り罠から脱出する。その夜は危険だという事で、大きな木に登りその枝で一晩を過ごす事にした。


17日目になる翌日、俺達は迂回しきった崖の反対側に辿り着いた。暫く麓を歩くと無造作に太い丸太と石造りの人工建造物を見つけた。こんな所に人間の集落があるのか?と物陰からエストと目を合わせてどうするか話す。


「人間の集落がこんな所にあるのか?」


「いや、俺の知ってる情報の限りでは無いハズだ、それに、建物が大きすぎる。

 そう考えるとあれはオーガ族の集落だ」



夜の闇に紛れて集落を迂回して行こうという事になった。そうゆっくりと後退しようとした所で、遠くで門が開き数日前に見かけた大男達とローブを羽織った更に大きな男が此方に向かって一直線に歩いてくる。




___やばい。


瞬時に考える。

後退しても暫く行けば崖、迂回してきた道を歩けば地の利がある奴らに追いつかれるだろう。また転移して…と思った所でオーガ族達から大きな声が上がる。




「お待ちくだされ!!」





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