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コラルド戦記  作者: 油兄貴
第1章 始まりの復活とソビッティ国
10/52

転移

誤字脱字 生温くヲチと指摘をお願いします。


2015/04/18 三点リーダー修正

空も白く空けてきた状況で、川岸沿いを馬に乗り此方に向かってくる武装した10名程が目で見える距離まで近づいた。器用に川縁を確認しながら速さを落とさずに来る。まだこちらを見つけては居ないようでエストと屈んで近づくを凝視する。数は丁度10名、長い槍の先に斧が付いた武器を各々手に持っている。


「いたぞ!あそこだ!」


遠くでそう聞こえる。どうやら見つかったようだ。


「生きて帰ったら妹の飯を食わしてやるからな」


エストは剣を左肩に接するように両手で持ち、オウと唸り立ち上がる。どうでもいいが、先程濡れた服を脱いで俺達2人は全裸。丁度目の前にエストのイチモツが力強く構えている。こんな時に元気だなと考えつつ。<<サーチ>>で感知している10名に魔弾を飛ばす。


誘導された魔弾は青白く線を描いてボンッボンッボンと連続して追手の頭にそれぞれ命中。耳障りの良い音をさせて頭部を消し飛ばし、その後落馬したであろう音と空き缶を引きずるような音をさせて10名が乗馬していた馬が手前まで来て、静けさと馬がぶるぶると呼吸する音だけになった。


「お、、おい、おい、すげぇじゃねぇか…」


瞬時、エストが股間の小刀をバチンと音をさせて振り向く。

俺は無言で馬を頼りない潅木に繋ぎ、追手の装備を剥ぎ取っていく。

比較的よさそうな服とブーツを足に当て履けるものを探して着替える。

鎧や槍など装備は収納に入れる。また多少だが硬貨も含まれていた。

ふとエストを見ると同じくサイズが合う服へ着替えてた。


明るくなった辺りを見回す。

暫くすれば、また追手が来るだろうか。

もしくはエストが言うダリアナへ向って安全だろうか?

先程は10名ぐらいだから楽勝だったが、もしあれがその倍の数、いやもっと多くの兵が来たら無事だろうか?


私より魔術を巧みに使っていたであろう魔族が封印されていた事を思うと魔法だけで逃げ切れるとは思えない。それどころか先程魔弾を放って薄っすらだが感覚として魔力の減少を感じた。どれくらいヤレるか分からないが、100人規模で来られたら助かる気がしない。


「エスト、この世界は…いや、この国の連絡や通信、伝達はどうなってるだ?」


「通信?伝達って、ああ、託か?早馬か鳥だな。もっとも魔物がいる地域は鳥は駄目だからワイバーンで行うな。あれか?ダリアナ向かって安全かっつう事か?」


意外と理解が早いな、流石 指揮官。

ダリアナへ俺達の事が伝わっているかエストと話をする。エストが言うには、ここからダリアナまでは馬で10日程の距離、急いでも8日は掛かるという。そう丁寧に説明して、暫く考えた後にエストは言う。


「まぁ、正直な話、ここまで連れ出しておいてすまないが、ダリアナ向かったところで安全とは言えない。本音を言えば、俺は北へ向い帝国に帰りたいが国境沿いはこの前の戦いから間もないからソビッティの兵士が多くいるだろう」

エストは石の間の砂地に簡易な地図を書きながら説明をする。


挿絵(By みてみん)


「北は無理で東のダリアナは待ち構えてるだろうから無理ってなると、西か南へ行くしかないだろうな」


説明しながらエストは溜息を付く。

その様子からどちらの方角に行こうとも厳しいのが分かる。

先程殺した10名は食料など持って居なかった。考えるにボスアニは四方八方へ偵察の追手を出して捕まえられないかもしくは出した兵が戻らない方位へ新しい追手が囲い込むように来ることになるだろう。エストを話を続け敵の指揮官1人と魔導師1人を全力で追ってくるだろうかとも聞くが、鬼のように追ってくるという返事を聞いて気持ちも重くなる。


____そうだ、魔法で一箇所だけ行ける転移魔法があるじゃないか。


魔族の知識として完全な魔方陣が敷設してある場所じゃないと無理だとある。失敗すれば肉体は破壊されるとも。封印されていたあの地下室なら。


___だがもし、あそこに魔族の封印を知った人に包囲されていたら?



「ボスアニの西の森まで見つからずに行けば、森を抜けてベンダまで行けるか?」


渋い顔して書いた地図を見ているエストに問いかける。


「ああ…あ、そうだな、追手はこちらの来るだろう…からか?だが、見つからずにそこまで行ける手立はないぞ?」


このまま馬に乗って逃げ切れる方法も思いつかない。


「エスト、実は一箇所だけ転移の術で移動できるかもしれない場所がある。だが、そこも違う兵に包囲されているかも知れないが…」


「その時はその時だな、がははは」


エストは心なしか空元気のように笑う。



じゃ、行くか。

エストの肩に触れ、知識にある転移の魔法を練る。

足元からミントのようなスっとした感覚が昇ってきて、

次の瞬間、永くいた懐かしい地下室の壁が見えた。


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