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お姫様のいる日々  作者: 月狩朔夜
奏でられないプレリュード
9/13

009 セプテット(仮)、測(はか)る

書けば書くほど至らなさが露呈するでござる

 自分よりも背が低い娘に頭を撫でらでるのは微妙な気分になる。

 前世でも妹いなかったからわかんないけど、もし妹に撫でられたらこんな感じなのだろうか。




 数分もしない内にお姉さんが帰ってきた。


『……何してるんだ』

『撫でてる!』


 帰ってきたお姉さんが持ってきた物は、長くて目盛りのある板と紐、それから、前世の身長を測るやつ。それからカートで引っ張ってきた箱と、でかい……壺?


『まあ、それがおとなしくしてる分にはいいか』


 何かを呟いて、またすぐに奥へと消えた。




『ただいま』

『おかえりー』


 次に持ってきたものは、カートに乗せられた天秤?みたいなものとさっきとは別の箱。


『さて、まずは体重から』

『じゃあ、わたしが脱がすー』


 例の病院服を脱がされ、下着姿にされた。こんな時どう表情筋を動かせばいいかわからないの。

 天秤の片方に乗せられ、もう片方に壺。当然の様におれの方が重いです。っていうかふつーに天秤だこれ。


『動くなよー。 ……(そら)揺蕩(たゆた)う水の紐』


 と、お姉さんが何かをブツブツ言ったと思うと、室内なのに風が舞い、少し遅れて空気中から水が出てきて、壺の中に入っていく。

 え? 何? まさか魔法? それとも錬金術? もしや仙術?


 おれが混乱している間にも、水は溜まり、いつの間にか天秤の両側が同じ重さになる。

 そこで水の放出(なんとなく雰囲気的に放水ではない)が止んで、おれも天秤から降ろされる。

 そうして今度は、二つの箱から、大量の錘をおれが立っていた部分に乗せていく。


『んー、×××××(やく51キロ)、と』


 そして何かを紙に書かれる。 あれ? もしかして、今のって体重測られてた? じゃあ、他は身長と……あの紐は何?



×××××(やく158センチ)、と。 ……にしても抵抗しないなこれ』

『? 抵抗した方がいいの?』

『そういう訳じゃないが。 あまりに動かなさすぎないか?』

『はっ!? まさか作り直しっ!?』

『……教育次第ではあり得るかもなぁ』

『いやぁ! セプテットちゃん! ちゃんと立派になってお母さんを楽にさせるのよ!』


 いやに楽しげに身長測られましたって揺らさないでー。




 次は謎の紐の番。と言っても、腰やらの長さを紐で測り、その長さを板で数値に直す。……だけ。

 要するに、メジャーの代わりに紐と板を使っているのだ。体重計を天秤と壺で代用していた様に。

 ちょっとくすぐったかった




 服をまた着せられて、壺の中身を窓から外に捨て、……って窓ガラス!素材のわからない金属サッシで動かせるようにもなってます! っていうか窓! 外! 夕暮れですよ! 青空が普通すぎて逆に気付かなかった。 転生後初の空を総スルー……。

 錘を箱に直して、今度はお姉さんと女の子の二人がかりで持っていきます。

 おれ?お留守番です。靴はまだかー(足ぷらぷら)。

単位とかそこらへん何も考えてないです。

小説だからこそできる手抜き!

威張るとこじゃないですね。ごめんなさい。


……ちなみに数値は2011年の19歳の女子平均です。そこ、M(マジ)T(手抜き)とか言わない。

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